映画は“色彩の芸術”でもあります。心理カウンセラーでもある伊藤さとりさんが、映画の印象的な色に秘められた意味や効能を赤・青・緑・黄色の4色に分類して解説。今日見る映画を色から選んでみるのはいかがでしょう?今回は緑・黄色編です。(文・伊藤さとり/デジタル編集:スクリーン編集部)

Green
親近感を与える「平和」の色

「緑」の映画を選んだアナタは──

緑を好むアナタは心優しい平和主事者。自然を愛し、ナチュラル志向で、物事もなるようになると考えるケ・セラ・セラな人です。オープンな性格なので人からの相談所になりがち。緑が持つ効果は、「平和」「人類愛」「安心感」「ありのまま」。

緑を身につけると、人に親近感を与えるので、初対面の場でも自然と会話ができるはず。やわらかい印象を与える緑を身につけると心が落ち着く効果あり。俳優なら、クリス・ヘムズワースやアン・ハサウェイ。

瑞々しい緑に囲まれた二人の愛
「緑の館」(1959)

画像: 瑞々しい緑に囲まれた二人の愛 「緑の館」(1959)

南米のアマゾンに迷いこんだベネズエラの青年が、緑豊かな大自然のジャングルで美しい少女と出会い、恋に落ちるラブストーリー。銀幕の妖精と言われたオードリー・ヘプバーンと『サイコ』のアンソニー・パーキンズ共演。ヘプバーンの当時の夫、メル・フェラーの監督、1959年公開作。瑞々しい“緑”に囲まれたジャングルで繰り広げられる若かりし頃の2人の姿は神秘的。緑は癒し効果もあり、映画全体からアルファ波を受け取って。

監督:メル・フェラー/出演:オードリー・ヘプバーン、アンソニー・パーキンズ、リー・J・コッブ
Photo by Sunset Boulevard/Corbis via Getty Images

緑の肌は「平和」を愛する心の反映
「シュレック」(2001)

画像: 緑の肌は「平和」を愛する心の反映 「シュレック」(2001)

ドリームワークス製作の2001年公開、アカデミー賞長編アニメーション賞受賞作。醜い姿のシュレックは外見と違い心優しい怪物。ある日、シュレックの元に、おとぎ話のキャラクター達が押しかけてきて、城に幽閉された王女を救う為、ロバのドンキーと旅に出ることに。シュレックの肌の色は“緑”、まさに「平和」を愛するシュレックの心を反映。

監督:アンドリュー・アダムソン、ヴィッキー・ジェンソン/声の出演:マイク・マイヤーズ、キャメロン・ディアス、エディ・マーフィー

流れ落ちる緑のコンピュータコード
「マトリックス」(1999)

画像: 流れ落ちる緑のコンピュータコード 「マトリックス」(1999)

ウォシャウスキー監督、キアヌ・リーヴス主演、1999年に公開され一大旋風を巻き起こす。仮想現実から人類を救う為に戦うSFアクション。カンフーなどVFXを駆使したファイティングシーンは一見の価値あり。冒頭、“緑”のコンピュータコードが流れ落ちるように映し出される。緑=「自然」が崩壊され仮想現実の世界になるという意味にも。

監督:ラリー・ウォシャウスキー、アンディ・ウォシャウスキー/出演:キアヌ・リーヴス、ローレンス・フィッシュバーン、キャリー・アン・モス
© 1999 Village Roadshow Films (BVI) Limited. © 1999 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved.

心の「変化」とも捉えられる緑
「グリンチ」(2018)

画像: 心の「変化」とも捉えられる緑 「グリンチ」(2018)

『ミニオンズ』のイルミネーション製作、ベネディクト・カンバーバッチがボイスキャストを務めた2018年公開3DCGアニメーション。ジム・キャリー主演で以前、実写化された。クリスマスが大嫌いなひとりぼっちのグリンチの肌の色は“緑”。緑は季節によって色が変わることから「変化」とも捉えられ、グリンチの心の変化の意味とも読み取れる。

監督:ヤーロー・チーニー、スコット・モシャー/声の出演:ベネディクト・カンバーバッチ、ラシダ・ジョーンズ、キーナン・トンプソン
© 2018 Universal Studios. All Rights Reserved.

緑には「悪魔のような恐ろしさ」の意味も
「インクレディブル・ハルク」(2008)

画像: 緑には「悪魔のような恐ろしさ」の意味も 「インクレディブル・ハルク」(2008)

エドワード・ノートン主演、2008年に公開されたマーベル・コミックの実写映画。放射能実験で、怒りを感じると巨大なモンスターに変身する能力を持ってしまった科学者のヒーロー・アクション。実際、怒りを表す色は“赤”だが、変身したハルクの肌の色は“緑”。けれど中世ヨーロッパでは緑は「悪魔のような恐ろしさ」と思われていたと考えると納得。

監督:ルイ・レテリエ/出演:エドワード・ノートン、リヴ・タイラー、ティム・ロス
The Incredible Hulk, The Movie © 2008 MVL Film Finance LLC. Marvel, The Incredible Hulk, all Character names and their distinctive likenesses: TM & © 2008 Marvel Entertainment, Inc. and its subsidiaries. All Rights Reserved. Super Hero is a co-owned registered trademark.

Yellow
エネルギーに満ちた「輝き」の色

「黄色」の映画を選んだあなたは──

黄を好むアナタは明るいポジティブ人間。どんなことでも乗り越えられると自らを奮い立たせる人です。基本、明るいので弱った人が元気を貰いに集まって来ます。好きなことをするなど自分のエネルギーチャージを忘れずに。

黄が持つ効果は、「輝き」「存在感」「元気」「アクティブ」。病は気からというように、落ち込んだ時は黄を着ることで心が明るくなり、体調も良くなるのでオススメ。俳優なら、トム・ホランドやエミリア・クラーク。

レンガ道の黄色が心を明るく照らす
「オズの魔法使」(1939)

大きな竜巻に巻き込まれた少女ドロシーが、オズという夢の国で体験する不思議な出来事を描く。『ジュディ虹の彼方に』のジュディー・ガーランドを天才子役と言わしめた1939年のミュージカル映画で、日本では1954年に公開。

ドロシーが案山子やブリキ男と出会い、“黄色い”レンガ道を進んで願いを叶えてくれる大魔法使いが居るエメラルドシティへ向かうが、“黄”は「希望」という意味も。映画を見ると、光で心を照らされた気分を味わえる。

監督:ヴィクター・フレミング/出演:ジュディー・ガーランド、フランク・モーガン、レイ・ボルジャー
Photo by Silver Screen Collection/Getty Images

家族が乗り込むのは「希望」色のバス
「リトル・ミス・サンシャイン」(2006)

画像: 家族が乗り込むのは「希望」色のバス 「リトル・ミス・サンシャイン」(2006)

米アカデミー賞脚本賞、助演男優賞受賞、2006年公開のFOXサーチライト映画。ちょっと太めの女の子が、美少女コンテストに出場するため、クセのある家族達とワゴンバスに乗ってコンテスト会場を目指す。乗っているのは“黄”色のフォルクスワーゲンバス。ユング心理で車は「家族」を意味し、「希望」の色“黄”に乗って、一家が再生していく。

監督:ジョナサン・デイトン、ヴァレリー・ファリス/出演:アビゲール・ブレスリン、グレッグ・キネア、ポール・デーノフォックス/HEよりブルーレイ発売中
©2018 Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved.

ひまわりの黄色は愛し合う「喜び」
「ひまわり」(1970)

画像: ひまわりの黄色は愛し合う「喜び」 「ひまわり」(1970)

名優マルチェロ・マストロヤンニとソフィア・ローレンが共演した1970年作。戦争によって引き裂かれてしまう男女のすれ違う愛を描いた恋愛映画の金字塔。冒頭に登場し、後半にも映し出されるひまわり畑が印象的な作品だが、“黄”のひまわりが、愛し合う「喜び」と共に、戦争に翻弄される恋人たちの「混乱」という意味も“黄”には隠されている。
※「ひまわり50周年HDレストア版」が近日公開

監督:ヴィットリオ・デ・シーカ/出演:ソフィア・ローレン、マルチェロ・マストロヤンニ、リュドミラ・サベリーエワ
© 1970 – COMPAGNIA CINEMATOGRAFICA CHAMPION(IT) – FILMS CONCORDIA(FR) – SURF FILM SRL, ALL RIGHTS RESERVED.

ミニオンズ・カラーは「ユーモア」の色
「ミニオンズ」(2015)

画像: ミニオンズ・カラーは「ユーモア」の色 「ミニオンズ」(2015)

世界的人気キャラクター、ミニオンが大騒動を巻き起こすシリーズ第3弾であり、2015年公開の大ヒットアニメーション。ミニオン達が主人公となり、ミニオンの起源に迫るハチャメチャアドベンチャー。様々な性格の“黄”色い体のミニオン達が登場するが、“黄”は「ユーモア」を意味するので、ミニオン全員がどこまでも陽気でポジティブなのも納得。

監督:ピエール・コフィン、カイル・バルダ/声の出演:サンドラ・ブロック、ジョン・ハム、 マイケル・キートン
©2015 Universal Studios. All Rights Reserved.

「陽気」な黄色はバンブルビーそのもの
「バンブルビー」(2018)

画像: 「陽気」な黄色はバンブルビーそのもの 「バンブルビー」(2018)

2018年公開、大ヒットSFアクションシリーズ『トランスフォーマー』の人気キャラであるバンブルビーが主演、エピソード0となるのは80年代アメリカが舞台。18歳の少女が廃品置場で見つけた“黄”色いビートルが突然、彼女の前で変形しロボットになるシーンは必見。“黄”は「陽気」という意味もあり、お茶目なバンブルビーの性格そのもの。

監督:トラヴィス・ナイト/出演:ヘイリー・スタインフェルド、ジョン・シナ、ジョージ・レンデボーグ・ジュニア
© 2018, 2019 Paramount Pictures. Hasbro, Transformers and all related characters are trademarks of Hasbro. © 2019 Hasbro. All Rights Reserved.

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