クルマ好きなら一度は憧れたことがあるだろうスーパーカー。その黎明期から現代までをたどる連載企画。第96回は「ランボルギーニ チェンテナリオ」だ。

ランボルギーニ チェンテナリオ(2016年)

画像: フロントグリルからアンダースポイラーの造形は、かなり「ワル」っぽいイメージ。要所に使われている刺し色のイエローが効果的だ。

フロントグリルからアンダースポイラーの造形は、かなり「ワル」っぽいイメージ。要所に使われている刺し色のイエローが効果的だ。

2016年のジュネーブ モーターショーで、ランボルギーニはスペシャルモデルをワールドプレミアさせた。その名は「チェンテナリオ(Centenario)」。チェンテナリオはイタリア語で100周年(英語のセンティニアル)を意味する。それはつまり、ランボルギーニ社の創業者であるフェルッツィオ・ランボルギーニの生誕100周年を記念したモデルであることを意味している。ちなみに、スペイン語読みの「センテナリオ」と表記されていることもあるが、正しくはチェンテナリオのようだ。

チェンテナリオは、フラッグシップのアヴェンタドールをベースに、当時の先進技術を先行導入している。カウンタックから継承されている、ランボルギーニのフラッグシップのアイデンティティでもあるウエッジシェイプのスタイリングはもちろん踏襲されているが、さらに進化させたものとしている。それでも、2013年に発表されたヴェネーノほどの尖ったデザインではないが、フロントグリルからアンダースポイラーの造形や、大型の垂直フィンを6個も備えたディフューザー形状のリアエンドなど、ただものではないスタイリングと言えるだろう。

カーボンファイバー製のモノコックはもちろんアヴェンタドール譲りだが、ボディの外板からインテリアの各部に至るまでカーボンファイバーを多用しており、車重は1520kgにおさえられている。ボディパーツに関しては、アヴェンタドールからの流用パーツはほとんどないようだ。リアエンドにはリトラクタブル式の速度感応型可変スポイラーが備わり、ホイールのスポークには放熱効果を高めるカーボンファイバー製のファンも装着されていた。

画像: インテリアもカーボンファイバーとアルカンターラがふんだんに使われている。メーターやセンターダッシュの操作パネルは液晶モニター。

インテリアもカーボンファイバーとアルカンターラがふんだんに使われている。メーターやセンターダッシュの操作パネルは液晶モニター。

パワーユニットは、のちに登場するアヴェンタドール SVJ(イオタ)にも搭載されたもの。つまり、V型12気筒 DOHCの排気量は6498ccと変わらないが、最高出力はランボルギーニ史上最強の770psに引き上げられていた。したがって、パワーウエイト レシオは1.97kg/ps!を誇る。公称のパフォーマンスは、最高速度が350km/h、0→100km/h加速が2.8秒、0→300km/h加速が23.5秒というもの。

7速AMTのミッションや4WDのシステムもアヴェンタドールから踏襲されているが、ランボルギーニとしては初めて4WS(4輪操舵)を採用した。後輪が低速時には前輪と逆位相に転舵して最小回転半径を削減し、高速時には同位相に転舵して安定性を向上させる。

チェンテナリオは、クーペとロードスターが20台ずつ、全世界で40台の限定生産だったが、発表時には完売していたという。ちなみに、価格は175万ユーロ(当時のレートで約2億1700万円)とされていた。

画像: ルーフから一体となったリアセクションは、アヴェンタドールとはまったく異なったデザイン。大型の垂直フィン付きリアディフューザーも迫力満点。

ルーフから一体となったリアセクションは、アヴェンタドールとはまったく異なったデザイン。大型の垂直フィン付きリアディフューザーも迫力満点。

ランボルギーニ チェンテナリオ 主要諸元

●全長×全幅×全高:4924×2062×1143mm
●ホイールベース:2700mm
●車両重量:1520kg
●エンジン種類:60度V12 DOHC
●排気量:6498cc
●最高出力:770ps/8500rpm
●最大トルク:700Nm/5500rpm
●駆動方式:縦置きミッドシップ4WD
●トランスミッション:7速AMT
●タイヤサイズ:前255/30R20、後355/25R21
●当時の価格:175万ユーロ

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