言うまでもなく写真は表現物のひとつ。撮影を楽しみ、作品としてプリントあるいは画像データとして完成した暁には、人に見てもらいたい、見た感想を聞いてみたいなど撮影者(表現者)ならではの思惑が当然発生する。それは多くの場合結果的に写真展への参加や写真コンテストなどに応募することに繋がっていくものと言える。そのような場を代表するひとつが公益財団法人国際文化カレッジの主催する「総合写真展」だ。
第1回と第2回の記事はこちらから
第1回:https://cameraman.motormagazine.co.jp/_ct/17344089
第2回:https://cameraman.motormagazine.co.jp/_ct/17353916

「総合写真展」ってどんなもの?

写真展の詳細については([https:cameraman.motormagazine.co.jp/_ct/17344089](https:cameraman.motormagazine.co.jp/_ct/17344089)をご覧いただきたいが、誰でも参加できる写真展であるとともに、テーマや被写体を問わない自由な写真展でもある。しかも著名な写真家をはじめとする審査員により選出された優秀な作品には賞も授与されるなど、コンテストの要素も持ち合わせており自分の実力を知ることもできる公募展である。その公募展に出展する作品であるが、まずは自分の好きな写真を選んでみよう。自信作であったり思い出深いものであれば、作品としての満足度も高いはずだ。また、あくまでも一般論であるが、主題がはっきりしていたり明確なものが目につきやすく、見る側も分かりやすく感じることだろう。なお、この公募展独自のものとして「正式出品作品選定制度」がある。この制度は作品を絞りきれないときなど、最大3点までの提出を上限とし、その中から希望する数(1点または2点)の出品作品を審査員に選定してもらうものだ。自信作の多いひとはこの制度を活用してみよう。
ここでは過去の入選作を振り返り、総合写真展に向けての作品作りや賞を狙うための参考にしてもらえればと思う。

第22回優秀作品「凍湖渡り」

画像: 小林正輔さん

小林正輔さん

湖を渡っているところだろうか。隊列を組んで歩く鹿らしき動物たちを印象的に捉えた写真だ。遠くにいる同じ鹿らしく見える動物も画面のなかに配したことで奥行き感を与えるとともに、写真をより変化のあるものとしている。陸地の薄茶色に立ち枯れている植物と、湖の青さとの色のコントラストも効果的。大自然の雄大さと厳しさをうまく画面で構成している。被写体のみならず、その周囲の状況にまで気を配った作品と言える。

第23回優秀作品「三歩さがって」

画像: 高口惠子さん

高口惠子さん

棚田を真横から望遠レンズで狙った写真である。圧縮効果により奥行き感のない平面的な印象の仕上がりがユニーク。稲や畦道などの緑色、彼岸花の赤色に加え棚田を形成する石組みで構成された画面はとてもシンプルに思える。しかも画面に対し幾十もの斜めの線で構成され、見るものに変化を感じさせる。画面に入る二人の人物も写真を引き立てる要素だ。おそらくは多くの写真愛好家の通う場所と思われるが、作者独自のまなざしを感じさせる写真である。

第23回優秀作品「異国のメリークリスマス」

画像: 轟木秀吾さん

轟木秀吾さん

何かのイベントかお祭りの様子を写したと思われる。暗い群衆の部分と、おそらくはタングステン光に照らされた古い建築物とテントらしきものとの対比が面白い写真だ。撮影場所が海外である点も含め、非日常的な雰囲気を醸し出している。デジタルになって高感度での撮影はたいへん手軽になり、画質も気にせずに済むようになった。このような作品にお目にかかることができるのはまさにデジタルならではと言える。

第22回優秀作品「ママ遊んで!」

画像: 山下正治さん

山下正治さん

オランウータン親子の愛情溢れる写真だ。子供の手の動きや、親の目の表情など最高のシャッタータイミングで撮影できたと述べてよい。動物園の写真というと背景がごちゃごちゃしてうるさく感じられることも少なくないが、写真はシンプルで被写体であるオランウータン親子が浮き立っていように見える。オランウータンの毛の色と背景の色のコンビネーションも美しい。動物らしい面白い瞬間を狙うために長時間粘った撮影者の作戦勝ちとも言える作品だ。

この機会に是非応募してみよう!

自らがシャッターを切った自慢の写真作品を人に見せたい、展示してみたいと思ったことはないだろうか。写真愛好家であれば、そう考えたことは一度や二度ではないはずだ。公益財団法人国際文化カレッジが年に一度開催する「総合写真展」は、そのような写真愛好家におすすめしたい公募展である。ちなみに同法人は写真とカメラの基礎資格である「フォトマスター検定」や文部科学省選定社会通信教育である「写真作品創作塾」など運営している。さらにこの公募展は、本年で24回目を迎える歴史ある確かなものだ。
「総合写真展」は誰でも参加できる“開かれた公募展”を謳う。撮影者のスキルやレベルは問われず、今回展の規定テーマは「瞬間を捉える」であるが、毎年自由テーマでの応募も可能である。特に優秀と認められた作品には「内閣総理大臣賞」をはじめ「文部科学大臣賞」「東京都知事賞」など数々の名誉ある賞が授与される予定で、カメラメーカーをはじめ公募展に協賛する写真関連企業各社より豪華副賞の贈呈もあるなど写真コンテストとしても魅力あるものとしている。
また、展示会場にも注目。何と「東京都美術館」で開催されるのだ。数々の名画の展示を行ってきた歴史ある美術館で、国立西洋美術館や上野の森美術館など多くの文化施設が点在する上野公園の一角に位置する。「総合写真展」はそのような美術館で自身の写真が展示される又とないチャンスと言える。さらにこの公募展に出展される作品は、主催者の手配により半切サイズまたは全紙サイズに美しくプリントされた後、写真美術館などで使われるものと同等のフレームを用いて額装した上で展示される。それは正に作品と呼ぶに相応しい仕上がりで出展者として満足度が高いばかりか、来場者の注目を集めること請け合いである。
本年開催の第24回総合写真展は12月4日(金)から同月10日(木)までの休館日<7日(月)>を除く6日間開催される。作品受付はすでに開始しており、気になる締め切りは6月25日(木)。出展を考えている人は、まず急いで「出品要項」を国際文化カレッジより取り寄せよう。要項には、出展費用やスケジュールなど詳細が書かれており、よく読んで理解したうえで同封されている出品票を使い応募を行う。なお、出品に際しては出展を予定する作品の2Lサイズまたはキャビネサイズのプリントが必要となるので、締め切り日に対し余裕を持って準備するようにしたい。社会情勢から家に籠もる時間も多いかと思うが、これまでの撮影した画像を見直していけば必ず傑作があるはず。ぜひこの機会に「総合写真展」に応募し多くのひとに作品を見てもらおう。
↓「出品要項」の取り寄せはこちらから
https://shashinten.info/request.html

大浦タケシ先生略歴

画像: 大浦タケシ先生略歴

宮崎県都城市生まれ。日本大学芸術学部写真学科卒業後、雑誌カメラマン、デザイン企画会社を経て、フォトグラファーとして独立。以降、カメラ誌及び一般誌、Web媒体を中心に多方面で活動を行う。公益社団法人日本写真家協会(JPS)会員。2004年10月、フォトマスター検定EX取得。

詳細や出品要項はこちら

総合写真展

総合写真展は、誰でも気軽に応募できる我が国最大級の公募展です。あなたも参加して上位入賞を目指しませんか?詳しくは無料の出品要項でご確認を。
ご案内はこちら。

https://shashinten.info/

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