クルマ好きなら一度は憧れたことがあるだろうスーパーカー。その黎明期から現代までをたどる連載企画。第67回は「日産 GT-R」だ。

日産 GT-R(2007年-)

画像: 写真は2009年に追加されたGT-RスペックV。カーボンセラミックブレーキ、2シーター化等で60kg軽量化している。

写真は2009年に追加されたGT-RスペックV。カーボンセラミックブレーキ、2シーター化等で60kg軽量化している。

第1世代の「スカイライン 2000GT-R」、第2世代の「スカイライン GT-R」と伝説を引き継いできた日本を代表するスポーツカー、スカイライン GT-Rも2002年の排出ガス規制によりR34型スカイラインGT-Rを最後にフェードアウトしていた。それから約5年、2007年の東京モーターショーにスカイラインの冠を外した「日産 GT-R」がワールドプレミアされた。

それまでのスカイライン GT-Rは(第1世代も含めて)、高性能なスポーツカーではあったが、そのアピアランスもパフォーマンスも、そして価格も、スーパースポーツカーとは呼び難いものであったことは誰もが否定できなかった。だが、このGT-Rは日本を代表するスーパースポーツカーとしてカムバックを果たした。

スカイライン時代はストレート6にこだわってきたエンジンは運動性も考慮してV6へと換装された。排気量も3.8L(正確には3799cc)へと拡大され、各バンクごとにターボで過給するツインターボを採用。型式名はVR38DETTと呼ばれるこのパワーユニットは、デビュー当初は最高出力480ps/最大トルク60.0kgmというパワースペックで登場したが、毎年のように改良を重ねられ、最新型の2020年モデルでは、570ps/65.0kgmにまでパワーアップを果たしている。

画像: 2009年に追加されたGT-RスペックVでは、ブースト圧を一時的に上昇させるハイギアブーストも採用している。

2009年に追加されたGT-RスペックVでは、ブースト圧を一時的に上昇させるハイギアブーストも採用している。

駆動方式こそ第2世代と同様のフロントエンジン4WDではあるが、世界で初めてクラッチ/トランスミッション/トランスファーを車両後方に移動させ、リアファイナルドライブと一体化した「独立型トランスアクスル4WD」を採用している。新開発のGR6型デュアルクラッチトランスミッション(DCT)を採用したことも注目された。これらのメカニズムもエンジン同様にイヤーチェンジで少しずつ改良され、より精度を高めて走りの質を磨いている。

また、2014年からは派生モデルとして「GT-R NISMO」をラインアップ。これも毎年進化を続け、2020年モデルでは最高出力を600ps、最大トルクを66.5kgmにまで高めている。世界中の自動車メーカーがテストを行うことで有名なドイツのニュルブルクリンク 北コースでのタイムアタックにも挑戦しており、2013年には当時の量産市販車で最速ラップタイムとなる7分8秒679を記録している。

レースで勝つために生まれたGT-Rは、日本のスーパーGTやスーパー耐久シリーズ、海外ではインターコンチネンタルGTチャレンジやニュルブルクリンク24時間レースなど、さまざまなレースシーンで今もなお活躍を続けている。

画像: スタイリングは、2001年の東京モーターショーで発表された「GT-Rコンセプト」の基本スタイルを受け継いでいる。

スタイリングは、2001年の東京モーターショーで発表された「GT-Rコンセプト」の基本スタイルを受け継いでいる。

日産 GT-R(2008年モデル) 主要諸元

●全長×全幅×全高:4655×1895×1370mm
●ホイールベース:2780mm
●車重:1740kg
●エンジン種類:60度V6 DOHCツインターボ
●排気量:3799cc
●最高出力:480ps/6400rpm
●最大トルク:60.0kgm/3200-5200rpm
●燃料タンク容量:71L
●駆動方式:フロント縦置き4WD
●トランスミッション:6速DCT
●タイヤサイズ:前255/40ZRF20、後285/35ZR F20
●当時の価格:777万円

コメントを読む・書く

This article is a sponsored article by
''.