日本の鉄道はJR線だけでおよそ2 万km に及ぶ。国内の列車が素晴らしい景色の中を日々駆け抜ける様は「珠玉の絶景」の宝庫といえる。ここでは「見たことがない撮影地」や「写真で見たことはあるが、行き方がわからない撮影地」を中心に厳選した。今回も東日本編。この記事の詳細については弊社刊ムック「鉄道写真の奥義」をご参照ください。
■文・写真/杉山 慧
(※姉妹サイト Webカメラマンより)

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奥羽本線 八郎潟~鯉川

八郎潟は琵琶湖に次ぐ大きな湖だったが、戦後の食糧不足を解消するために干拓が進められ、一面の水田地帯に生まれ変わった。

画像: ■240mm 絞りF8 1/800秒 ISO400 ※2019年6月1日8時48分撮影

■240mm 絞りF8 1/800秒 ISO400 ※2019年6月1日8時48分撮影

作例は「リゾートしらかみ」の編成だ。このほか、朝の八郎潟は特急「つがる」やEF510形およびEH500形牽引の貨物列車も走る。

画像: 奥羽本線 八郎潟~鯉川

撮影地は八郎潟の東側にある高岳山。秋田自動車道五城目八郎潟インターを降りたら、五城目方面に向かい、県道220号を目指す。県道220号が秋田自動車道と交差する手前で浦大町集落に入り、貯水池のあるT字路を左へ。300m程進みT字路を左折すると秋田自動車道をくぐる。

道なりに進むと20台程は止められる広い駐車スペースがある。ここからは登山道を徒歩で登る。3コースある登山道のうち、真ん中の道が撮影地への最短ルート。高低差200mを短い距離で登るので、道は整備されているものの息切れ必至だ。20分ほど歩くと、尾根筋に到達する。ここを右へ向かう。3分程歩くと視界が開け、眼下に八郎潟と奥羽本線が見える。

仙山線 作並~奥新川

仙山線は日本で初めて交流電化が行われた路線だ。山岳路線でありながら県庁所在地どうしを結ぶとあって、県境付近でも1時間に1本の頻度で普通または快速列車が運転されている。

画像: ■116mm 絞りF8 1/800秒 ISO400 ※2019年6月2日7時3分撮影

■116mm 絞りF8 1/800秒 ISO400 ※2019年6月2日7時3分撮影

作例はE721系で画面右から進んできた仙台方面行きの列車だが、反対の山形方面行きともに、列車の接近は山間に響く走行音で事前に察知できる。もっと標準レンズを使えば、山の稜線を入れて撮影することも可能。

画像: 仙山線 作並~奥新川

仙台方面から国道48号を走ると、作並駅前を過ぎて仙山線をくぐり、さらに1km程進むと左手に奥新川方面へ向かう道が現れるので、その道に入る。未舗装の悪路で慎重に運転しても車がよく跳ねる。やがて視界が開けて、正面に赤い仙山線の鉄橋が見える。ここが撮影地で、付近の道路は広く、駐車余地も十分ある。

羽越本線 今川~越後寒川

新潟県と山形県の県境付近にある名勝、笹川流れ。奇岩でできた小さな岬をいくつもの切り通しとトンネルで抜ける難所だ。ここでの主役はE653系の特急「いなほ」で、他には普通列車や貨物列車やクルージングトレイン「TRAINSUITE 四季島」が走る。「TRAIN SUITE 四季島」3泊4日コース(運転日注意)は8時頃の通過だ。

画像: ■98mm 絞りF8 1/800秒 ISO1000 ※2019年6月2日16時56分撮影

■98mm 絞りF8 1/800秒 ISO1000 ※2019年6月2日16時56分撮影

作例は特急「いなほ」。海岸にせり出した岩や、山の稜線などが綺麗に見えるように構図を作った。もう少し広いレンズで、列車の前頭部をワンスパン手前の架線柱の間に納めても良いだろう。

画像: 羽越本線 今川~越後寒川

撮影地は柵などが皆無の崖の上、道中も厳しく、急斜面の登坂に慣れている人以外は控えた方が無難。国道345号を村上方面から進み、今川駅を過ぎて2つ目のトンネルを抜けると右手に駐車場がある。ここに車を止めて、先ほど抜けたトンネルのある山の斜面に獣道が見える。20分程、ひたすら急斜面を登ると、コンクリートを吹き付けた尾根の先端に出る。ここが撮影地だ。

撮影・解説:杉山慧

1992年11月、静岡県出身。幼少期より鉄道に興味を持ち、日本大学芸術学部写真学科卒業後、ネコ・パブリッシングに入社し月刊誌[レイル・マガジン]の編集に携わる。2017年3月、鉄道写真事務所レイルマンフォトオフィスに入社。2018年12月レイルマンフォトオフィスを退社し、フリーの鉄道写真家として独立。独立後は月刊誌[鉄道ジャーナル]での写真撮影や原稿執筆のほか、レンズメーカー「タムロン」主催するに「タムロン鉄道風景Instagramコンテスト 2019」で審査員を務めた。

画像: 撮影・解説:杉山慧

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