2020年4月1日、フェラーリ・ジャパンは、2019年11月にイタリア・ローマで初披露されたV8エンジンを搭載したFRクーペ、「フェラーリ ローマ」の日本初上陸を発表した。車両価格は2682万円。納期は新型コロナウイルスの影響もあって未定となっている。(写真はフェラーリ ローマとフェデリコ・パストレッリ フェラーリ・ジャパン社長)

旧き佳き時代の伝統的なスタイリング

フェラーリ ローマはV8エンジンをフロントミッドに搭載するモデルで、「ポルトフィーノのクーペバージョン」とも言われるが、そのシャシやデザインはポルトフィーノとは大きく異なり、まったくのニューモデルといってよさそうだ。

そのコンセプトは「La Nuova Dolce Vita:ラ・ヌオーバ・ドルチェビータ」。日本語にすると「新しい甘い生活」。1960年に公開されたフェデリコ・フェリーニの名作映画「甘い生活」に描かれる優雅な時代をイメージしたという。

たしかに、そのデザインは旧き佳き時代を彷彿されるもので、250GTベルリネッタ・ルッソ(1958年)や250GT 2+2(1960年)といった歴史的なGTモデルの流れにあるとも言える。具体的には、突き出したシャークノーズ、ワイドなフロントボンネット、フェンダーのしなやかなカーブがフェラーリの伝統的なスタイリングを表現する。

ボディサイズは、全長4656×全幅1974×全高1301mm。ホイールベースはポルトフィーノと同じ2670mmだが、ポルトフィーノより70mm長く、36mm広く、17mm低くなっている。

フェラーリはこのローマを「2+クーペ」と紹介しているのもポイントで、通常の2+2でも2シーターでもないことを表現している。後席は必要最低限の広さで、子どもなら座れる程度のスペースしかないが、荷物などを置くには便利だ。また、この考え方がエレガントで洗練されたファストバッククーペプロポーションを作り上げている。

画像: V8エンジンを搭載したFRモデルとして登場したフェラーリ ローマ。ボディカラーはイメージ色の「ローマブルー」。

V8エンジンを搭載したFRモデルとして登場したフェラーリ ローマ。ボディカラーはイメージ色の「ローマブルー」。

インテリアも斬新で、空間と形状を決める新たなアーキテクチャコンセプトによりドライバー側とパッセンジャー側に別々の空間が生まれ、機能的で安全性の高いデザインが実現されている。またそのセルはぐるりと取り囲むパイピングによって強調されて、繭のような包まれ感もつくりあげている。計器類は完全にデジタル化され、ドライバーはハンドルから手を離さずに車両をコントロールできるようにもなっている。

フロントミッドシップに搭載されるのは排気量3855ccのV型8気筒ガソリンツインターボエンジン。4年連続でインターナショナルエンジンオブザイヤーを獲得しているV8ターボで、フェラーリ ローマでは新しいカムプロフィールのほか、タービンの回転を測定する速度センサー、ガソリンパティキュレートフィルター(GPF)を採用し、排出ガス基準ユーロ6Dに適合させながら、最高出力620ps、最大トルク720Nmと、ポルトフィーノより20psパワフルとなっている。

トランスミッションはSF90 ストラダーレから採用された新しい8速デュアルクラッチ。車両重量は1472kgと、ポルトフィーノよりも73kg軽く、0→100km/h加速3.4秒、最高速320km/h以上とアナウンスされている。(ちなみにポルトフィーノは0→100km/h加速3.5秒)

コンポーネントの70%を新設計したというボディシェルとシャシの注目ポイントは「車両重量の低減」と「サイドスリップ・コントロール(SSC)6.0」。最新の軽量化技術と高度な生産技術を組み合わせることで軽量化を図り、セグメント最高のパワーウェイトレシオ(2.37kg/ps)を達成するとともに、車両コントロール系の統合制御システムSSCを最新の6.0に進化させて搭載、緻密なダイナミクス性能を実現した。

また、5ポジションのマネッティーノ、レベル1の運転支援システム、マトリックスLEDヘッドライトなども注目ポイントとなるだろう。

フェラーリ・ジャパンの社長に就任したフェデリコ・パストレッリ氏は、「フェラーリ ローマの開発コンセプトはイブニングドレスに身をまとったF1マシン。アイコニックでエレガント、そしてタイムレスなデザインを採用し、日常使いも可能な実用性と快適性、それに圧倒的なパフォーマンスとスリリングなドライビングを融合させました。フェラーリ ローマは、フェラーリの歴史の中で、最も強力で楽しいミッドフロント・エンジンV8 2+クーペになるでしょう。また、デイリーカーとして、日本のお客様に優れた快適性と運転体験をお届けできると期待しています」と語っている。

なお日本仕様の車両価格は2682万円と発表されている。ポルトフィーノが2631万円なので、51万円高となる。ちなみにデリバリーは2020年夏頃からと言われていたが、新型コロナウイルスの影響もあって未定となっている。

画像: ボディシェルから新設計されたデュアルコックピット、インターフェイスはデジタル化されている。

ボディシェルから新設計されたデュアルコックピット、インターフェイスはデジタル化されている。

フェラーリ ローマ 主要諸元

●全長×全幅×全高:4656×1974×1301mm
●ホイールベース:2670mm
●車両重量:1472kg
●エンジン:V8DOHCツインターボ
●排気量:3855cc
●最高出力:620ps/5750~7500pm
●最大トルク:760Nm/3000~5750pm
●トランスミッション:8速DCT
●駆動方式:FR
●最高速:320km/h以上
●0-100km/h加速:3.4秒
●車両価格:2682万円

コメントを読む・書く

This article is a sponsored article by
''.