2020年3月11日、日本国内のアフタマーケットにおけるドライブレコーダー販売動向を調査しているGfK Japanは、2019年の調査結果を発表した。なおこの調査はカー用品量販店や家電量販店、インターネット通販などでの販売実績を元に、市場規模相当に拡大推計したものだ。

多機能・高性能ドライブレコーダーの販売好調

ドライブレコーダーは、タクシーや観光バスをはじめとする旅客輸送車両やトラックのような運送車両で、交通事故の際の状況把握のために2000年代から普及しはじめた。2010年代に入ると一般ユーザーがクルマやオートバイに取り付けて、ドライブ中の風景を動画サイトに投稿/共有するといった楽しみ方で注目を浴びることもあった。

しかし、2017年に東名高速道路で発生したあおり運転とそれによる死亡事故の発生以降、「事故状況の記録」という本来の目的で購入するケースが増え、ここ数年で販売台数を大きく伸ばしている。ドライブレコーダー販売動向を調査しているGfK Japanによると、2019年の販売台数は177万台を記録したという。

この数値、調査の始まった2013年の販売台数と比較すると約6倍、2018年と比較すると約1.3倍に増加しており、人気の高さをうかがわせる。いままで装着してこなかった人が新規で購入するケースだけでなく、モデルが古くなったことによる代替需要も多く見られるという。

画像: 国内ドライブレコーダー市場の推移。2019年は177万台が販売された。

国内ドライブレコーダー市場の推移。2019年は177万台が販売された。

人気モデルの傾向としては、クルマの周囲360度を記録できる高性能モデルや、夜間でもより鮮明な映像を記録できる高感度モデルなど、高価格帯の製品に人気が集まりつつあるという。その結果、販売されたモデルの平均価格は約1万9100円(税抜)と2018年から21%も上昇している。

この傾向に合わせるように、新たに登場してくる新型ドライブレコーダーもさまざまな進化を果たし、絞り値F1.4の明るい高性能レンズを、広範囲を撮影できる広角レンズを採用するなど高性能化。なかでも、ふたつのカメラをセットにすることで車両前後を撮影できるモデルの販売台数は、2018年比で3.7倍に拡大(画像・図3参照)している。

画像: 高性能レンズを搭載したモデルも多く登場している。この画像(右)はタイトル写真と同じパナソニックのドライブレコーダー、CA-DR03D/CA-DR03TDで撮影したもの。

高性能レンズを搭載したモデルも多く登場している。この画像(右)はタイトル写真と同じパナソニックのドライブレコーダー、CA-DR03D/CA-DR03TDで撮影したもの。

また、画像・映像の解像度は200万画素に相当するフルHDのモデルが約90%を占めて主流だが、これよりもさらに高精細な370万画素以上のモデルも急速に台数を伸ばし、今では8%(前年1%)にまで拡大しているという。今後もこうした多機能化・高性能化は続くと予想されている。

ところが、これまでうなぎ登りに拡大してきたドライブレコーダー市場も踊り場を迎えたのではないかとも分析されている。というのも2019年12月以降、前年の販売台数を下まわっているからだ。消費増税や新型コロナウイルス慢延による消費の冷え込みなどの要因がありそうだが、長いスパンで見ればまだまだドライブレコーダーの市場は拡大すると考えるのが妥当だろう。

画像: 前後ふたつのカメラをセットにしたドライブレコーダーの販売推移。

前後ふたつのカメラをセットにしたドライブレコーダーの販売推移。

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