世の中は新型肺炎ウィルス"COVID-19"の静かなる広がりに戦々恐々の印象ですが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。本日はそんな時事ネタに若干こじつけ、ちょっと不真面目? ながら、楽しく激しいダートトラックレーシングをますます世に浸透させるため、今大切な事柄を考えてみましょう!

なぜ流行らないかとお嘆きの貴方。それは強烈に火傷しそうな匂いだから?

WELCOME RACE FANS!! ダートトラックライダー/FEVHOTSレースプロモーターのハヤシです。ようやく見つけた自分史上最高のスポーツ、ダートトラック。コレさえあれば御飯何杯でもイケちゃうな・・・とかどっぷりハマって全力で楽しんでいるのに、どうして皆この面白さと奥深さに気づかないのかしら??? とクヨクヨお悩みの方、きっといるはずです。筆者もかつて若かりし砌(みぎり)、そう思いながら毎晩枕を濡らしておりました。

で・す・が! かつて世界を席巻したのはダートトラックライダーだった、とか・・・今も現役GPライダーたちはプライベート・トレーニングでズッポリ親しんでいる、とか・・・マシンに前ブレーキついてないとかターン進入手前で減速しないまま横向いて走るとか・・・実は皆さん案外よく知ってらっしゃる、みたいですよ。

画像: One lap at the Ranch youtu.be

One lap at the Ranch

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た・だ! 思い切り楽しんで取り組んでいる本人達にはもはや当たり前ばかりなわけですが、一般の・未見の・未体験の方には、やはり "全てが未知過ぎて" オッカナイらしい。と言いますか、ある日突然? それとも徐々に? このスポーツにドハマリした貴方の、メチャ重症の中毒みたいな楽しげな様子、それ自体もしやちょっと警戒されているのかもしれません。

生半可で挑戦したら、心身ともに想像を超えた大怪我しそうな気がするとか?
始めてみてまったくセンスなしの自分が露呈したら、心底ガッカリしちゃいそうとか?

いずれにせよ、食わず嫌い的に遠巻きで観てるような方は優しく丁寧に口説くのが一番ですし、そもそもこのスポーツにはレース = 勝った負けたの勝負事が根底にあるのですから、現実世界ではなかなか表出しない、シンプルな対立軸 = ライバル関係を強く意識してみるのがよいかもしれません。

速いヤツを追いかけてってライバルに・・・、なりあがる

せっかく迎えた乗車機会なのに、自分不器用なんで・・・とかまだまだビギナーなんで・・・と萎縮していては、グイグイ前進して上達するチャンスを自ら逃しているようなもの。その日その場で一番速いライダーは同条件でいったいどう走っているか? 自分のライディングとの違いとは? 今のスキルレベルでヤツに付け入る隙は? 等々、観察したり考えたり分析するポイントは無数にあります。

画像: 速いヤツを追いかけてってライバルに・・・、なりあがる

闇雲に追いかけてみることだって、フィジカル・トレーニングの面からは極めて重要なことのはず。あなたがなりあがれなければ、誰かがあの速いヤツを追いかけて、あなたをも抜いていくだけです。

遅いヤツを引っ張りあげてライバルを・・・、育てあげる

レースの最中やパドックで、あるいは練習中に。他のライダーがなにか困っている・あるいはすぐにでも改善できそうな弱点を見せていることに気づいてしまったあなたは、積極的にコミットし問題を解決するためのサポートとアドバイスを惜しみなく与えるべきです。

画像: 遅いヤツを引っ張りあげてライバルを・・・、育てあげる

そのライダーはココロを開いて接するあなたを、どうしたって強く意識するようになります。さらにこちらが自ら進んで追いかけられるターゲットになってしまえば、トレーニング相手にもなって一石二鳥。速いライダーを延々と追いかけるハングリー精神も大切ですが、遅い相手をキッパリ抜く技術は、それにも増して常に実戦で実践すべきこと。場数 = 経験値と信頼関係の構築は成功の鍵です。

新しいヤツを引き摺り込んでライバルを・・・、作りあげる

速いのを追いかけたり遅いのを引っ張ったりなんてこと以上に、あるスポーツの魅力を熱っぽく伝えて誰かのハートを射抜き、誘い込むのは難しいことです。そんなのチョー苦手、あるいは全く無関心という方もいるでしょうが、それではやがて後進の更新が途絶えてしまう可能性を孕んでいます。

画像: 新しいヤツを引き摺り込んでライバルを・・・、作りあげる

20年近く前に20代だった筆者と、幾人かの同世代ダートトラッカーたちは、当時の国内レースシーンのあれこれを黎明期? のウェブログ形式で発信していました。思い返せばお恥ずかしいほど稚拙な取り組みながら、ソレを読んだことでこのスポーツに興味をもち、最終的には我々と同じ側 = "レーサー" になった人たちも少なからず存在します。振り返ればこれもまたなかなか有効な "スカウト術" だったのかも。少なくとも今日的な、身内向け限定記事をSNSあたりで日々綴ることよりは。

強きを挫き、弱きを助け、新たなピチピチの生贄を捕まえろ!?

ただ走っていたってメチャクチャに楽しい (らしい?) ダートトラックも、このようないくつかの長期的なテーマを個々が持つようになり、それらが徐々に集積されたなら、より広い層に働きかける力強いムーブメントとなっていくのかな、などと最近考えているところです。

それよりなにより目先は、ウィルス問題のこの先しばらくの影響がだいぶ気になりますけどね。様々なスポーツで無観客試合や開催中止などの措置が取られるなか、筆者主宰のレース団体 FEVHOTS: Far East Vintage Hotshoe Series も何がしか事態の好転が見られるまで、新シーズン開幕をしばし先延ばしとする方向です。

小規模な屋外イベントですから、競技中マシンに乗ってるだけならまぁ多分リスクは低いんでしょうけど、パドックでの助け合いとか仲間との交流もレースの日常の一部。クラッシュしてひっくり返ったライダーを救護に走る、優秀なレーススタッフの安全を思えば今の段階ではこれやむなし、です。

このあたり主催者ならではの苦悩、近いうちまた当コラムでも話題にさせていただくつもりです。
ではまた金曜日の "Flat Track Friday!!" でお目にかかりましょう!

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