いよいよ2020年F1シーズンの開幕が近づいてきた。開幕戦の舞台は南半球オーストラリア、メルボルンにあるアルバートパーク・サーキット。新しいシーズンを迎えて各チームはマシンを一新、その勢力図がどのように変わっているのか興味深い。まずは3月13日から開催されるオーストラリアGPの戦いに注目してみよう。(写真は2019年オーストラリアGPのスタートシーン)

追い越しは難しく、ワンストップ戦略が基本に

2019年シーズンの最終戦アブダビGPでは、すでにチャンピオンを決めていたルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)が優勝、シーズン終盤に猛然と追い上げたマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)が2位に喰い込んだ。

そして迎える2020年シーズン開幕戦。今年は大きなレギュレーション変更もなく、上位チームにドライバー交代もないので、昨年のシーズン終盤の流れがおおむね続くと見ていいだろう。

注目は、メルセデスAMG、レッドブル・ホンダ、フェラーリの3強対決。とくにレッドブル・ホンダとフェルスタッペンは開幕前のテストから好調で、「バルセロナのテストでははっきりと手ごたえが感じられ、いい準備ができました。マシンの感触はずっとよく文句なしに満足しています。チャンピオンにチャレンジするために必要なものはすべて揃いました」と史上最年少の王座獲得に向けて意欲を見せている。

ただ、新しいシーズンを迎えて各チームはマシンを一新しており、各チームの相対的な実力がどうなのかとなると、やはりまだ不透明な部分が多い。また、開幕戦ではマシンの信頼性の部分が問題になることも考えられる。

オーストラリアGPのコースがどのチームに有利なのかという予想も難しい。オーストラリアGPの舞台となるアルバートパーク・サーキットは、メルボルンにある公園の中に作られた半公道サーキット。人口湖を周回する公道と駐車場の一部を使ったコースで、一年に一度しか使用されないため路面が滑りやすく、コーナーが多くないためタイヤの温度を上げるのが難しいとされる。

とくに3コーナーから5コーナーにかけては、公道と駐車場部分がそのまま使われているため、非常に滑りやすくなっている。普段はサーキットとしては使われていないため、最初のフリー走行ではタイヤグリップが低く、セッションが進むつれて大幅に改善されていくのも難しいところだ。

画像1: 追い越しは難しく、ワンストップ戦略が基本に
画像2: 追い越しは難しく、ワンストップ戦略が基本に

コースレイアウトはストレートとストレートを繋いだストップ&ゴーサーキットで、ブレーキングとトラクション、低速域からの加速性能が求められる。オーバーテイクポイントは1コーナーと3コーナーと考えられるが、実際は追い越しは難しく、ワンストップ戦略を基本に、セーフティカーの導入にあわせてレース戦略をいかに練り上げるかが勝利への鍵になりそうだ。ランオフエリアが狭く、コースの両サイドが金網とウォールで覆われており、シーズン最初のレースということもあって、トラブルやアクシデントが多く発生するのもひとつの傾向だ。

天候の変化が予測しにくいグランプリのひとつとされているのもポイントで、セーフティカーが戦略に影響を与える可能性が高く、オーストラリアはポールポジションが他のグランプリほど重要ではないとも言われている。

ちなみに昨年2019年のオーストラリアGPでは、メルセデスAMGのバルテリ・ボッタスがライバルたちを寄せ付けず、予選2番手から独走で優勝を飾った。ポールポジションからスタートしたチームメイトのルイス・ハミルトンが2位。3位にはレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが入った。オフシーズンテストで下馬評の高かったフェラーリは、セバスチャン・ヴェッテルが4位、シャルル・ルクレールは5位に終わっている。

画像3: 追い越しは難しく、ワンストップ戦略が基本に

2019年F1開幕戦オーストラリアGP 決勝結果(参考)

優勝 77 V.ボッタス (メルセデスAMG)58周
2位 44 L.ハミルトン (メルセデスAMG)+20.886s
3位 33 M.フェルスタッペン (レッドブル・ホンダ)+22.520s
4位 5 S.ヴェッテル (フェラーリ)+57.109s
5位 16 C.ルクレール (フェラーリ)+58.230s
6位 20 K.マグヌッセン (ハース)+87.156s
7位 27 N.ヒュルケンベルグ (ルノー)+1周
8位 7 K.ライコネン (アルファロメオ)+1周
9位 18 L.ストロール (レーシングポイント)+1周
10位 26 D.クビアト (トロロッソ・ホンダ)+1周

タイヤを供給するピレリは、オーストラリアGP開幕にあたって「オーストラリアGPに昨年と同じタイヤの組み合わせを用意しました。これがアルバートパークサーキットにマッチしたタイヤになるはずです。ほとんどのドライバーがワンストップ戦略をとることになると思われますが、トラックの急速な進化はドライバーに多くのタイヤ選択のバリエーションを与えることになるでしょう」と分析している。

画像: 2019年F1開幕戦オーストラリアGP 決勝結果(参考)

2020年F1開幕戦オーストラリアGPは3月13日12時(日本時間10時)からのフリー走行1回目で開幕、予選は3月14日17時(日本時間15時)、決勝は3月15日16時10分(日本時間14時10分)に開始される。

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