2020年3月4日、ゼネラルモーターズはEV(電気自動車)事業を拡大させることを発表するとともに、次世代のEVプラットフォームを採用した新型SUV「キャデラック リリック(Cadillac Lyriq)」の存在も明らかにした。

640kmもの航続距離を可能にする大容量バッテリーを搭載

GM(ゼネラルモーターズ)はこれまで、シボレーブランドからEV「シボレー・ボルトEV(Chevrolet Bolt EV)」を販売してきた。全長4166mm、全幅1765mmのコンパクトなボディに200hp/361Nmを発生するハイパワーなモーターを搭載するモデルで、航続可能距離は400kmに迫ろうかという性能を持つ。しかも、車両価格が3万6620ドル(約385万円)という比較的安価に設定されていることもあり、広く認知されているという。

また、アメリカ市場でのEV販売台数は2030年までに2倍以上に拡大し、年間約300万台が販売されるのではないかと予測する第三者機関もあるという。そこでGMはこのボルトEVに加え、さらにEVラインアップを拡大していくことを2020年3月4日に発表。その戦略の核となる、電気自動車専用の新型プラットフォームが開発された。

画像: GMが発表したEVプラットフォーム。前輪駆動でも後輪駆動でも、もちろん四輪駆動も可能とする。

GMが発表したEVプラットフォーム。前輪駆動でも後輪駆動でも、もちろん四輪駆動も可能とする。

この新型グローバルプラットフォームは、ピックアップトラックからSUV、乗用車さらに商用車にまで幅広いラインアップに対応する高い柔軟性を持つ。そのため、このプラットフォームを採用した新型EVをGMのシボレーやキャデラック、GMC、ビュイックなどといったのすべてのブランドで採用、続けて発表していくという。

その第1段となるのが2020年後半の発表を予定されている「新型ボルトEV」だ。さらに翌2021年夏にはクロスオーバーSUVと思われる「ボルトEUV」の投入も計画されているという。このほかにも、ラグジュアリーSUVの「キャデラック リリック(Lyriq)」を2020年4月に、「ハマーEV(GMC HUMMER EV)」を同年5月に公開する。

画像: 現在公開されているキャデラック リリックのティザー画像を少し明るく調整したもの。フロントフェンダー部分にキャデラックのエンブレムのようなデザインが見受けられる。

現在公開されているキャデラック リリックのティザー画像を少し明るく調整したもの。フロントフェンダー部分にキャデラックのエンブレムのようなデザインが見受けられる。

こうしたEVたちの動力源となるバッテリー「アルティウム(Ultium)」もこれに合わせてLG化学とともに開発されたもの。大容量のパウチ型セルを垂直/水平に積み重ねられる特長を持ち、これにより車両デザインやパワートレーンレイアウトの自由度を高められ、前輪駆動(FWD)から後輪駆動(RWD)、四輪駆動(AWD)までさまざまな駆動方式に対応できるという。

アルティウムバッテリーの容量は50〜200kWhで、モデルによってはフル充電での航続距離は最大400マイル(約640km)以上にもできるようだ。また0→60mph(約96.5km/h)加速はわずか3秒以内と、スーパースポーツ並みの加速も実現するという高性能っぷりを発揮する。

今のところキャデラックのSUVリリックはティザー画像を公開されているが、もちろん詳細なデザインはわかっているわけではない。しかし、実は2019年1月にキャデラック初のEVとして、全高の低いスタイリッシュなSUVコンセプトカーが発表されており、これをベースとしたものだと思われる。どのようなモデルとして登場するのか、4月の発表を待つばかりだ。

画像: 2019年1月にキャデラック初のEVとして公開されたスタイリッシュSUV。

2019年1月にキャデラック初のEVとして公開されたスタイリッシュSUV。

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