2020年1月23日木曜日、WRC世界ラリー選手権開幕戦ラリー・モンテカルロがスタートする。いよいよWRCが開幕、今年はどんなシーズンとなるのだろうか。ちなみに今季のWRCはこのラリー・モンテカルロを皮切りに、全13戦を予定。11月19~22日、10年ぶりに復活するラリー・ジャパンが最終戦となる。(タイトル写真は1月22日に行われたラリー・モンテカルロのシェイクダウン)

WRカークラスは3メーカーの戦い

開幕戦ラリー・モンテカルロのエントリーリストを見ると、チャンピオン争いが繰り広げられる最上位のWRカークラスは、シトロエン・レーシングの活動終了により、3メーカー(ヒュンダイ、トヨタ、Mスポーツ・フォード)10台の戦いになる。今年はマシンレギュレーションに大きな変更はなく、ドライバー部門、マニュファクチャラー部門とも大接戦となりそうだ。

注目はドライバーの布陣が大きく変わったこと。昨年2019年マニュファクチャラーズタイトルを手にしたヒュンダイは、トヨタでドライバーズチャンピオンに輝いたオイット・タナックの獲得に成功。激しいチャンピオン争いを演じたティエリー・ヌービル、元王者セバスチャン・ローヴという強力なラインナップで挑むことになった。ラリー・モンテカルロ開幕前に最新仕様のi20も披露、今年はドライバー部門、マニュファクチャラー部門の両タイトル獲得を狙う。

トヨタは、昨年タナックがドライバーズチャンピオンに輝いたものの、マニュファクチャラータイトルを逃し、その雪辱に燃えている。ドライバー体制は、タナックの穴を埋めるべく、シトロエンからセバスチャン・オジェを獲得。フォードから移籍したエルフィン・エバンス、昨年WRC2チャンピオンに輝いたカッレ・ロバンペラ、日本人ラリードライバーとして期待が高まる勝田貴元の4台体制で、ヒュンダイに対抗する。トヨタも開幕前に2020年仕様のヤリスWRCを披露しているが、シーズン途中にはおそらく新型ヤリスを投入することになるだろう。今年は最終戦が日本で行われるだけに、そこで優勝、そしてチャンピオンを獲得したいところだろう。

大方の予想は、ヒュンダイ×トヨタの2強対決となろうが、フォードも黙ってはいない。Mスポーツ・フォードはティエム・スニネンをエースに、シトロエンから移籍したエサペッカ・ラッピ、WRC2フォードから昇格したガス・グリーンスミスという布陣で立ち向かう。マシンは最新仕様のフィエスタWRCだ。

ちなみに、タナックはドライバーチャンピオンに許されるカーナンバー1でなく、使い慣れたカーナンバー8を使う。

画像: ヒュンダイi20クーペWRC。強力なドライバー体制を構築、ダブルタイトルを狙う。

ヒュンダイi20クーペWRC。強力なドライバー体制を構築、ダブルタイトルを狙う。

画像: トヨタ・ヤリスWRC。ドライバー体制を一新して2020年シーズンに挑む。

トヨタ・ヤリスWRC。ドライバー体制を一新して2020年シーズンに挑む。

画像: フォード・フィエスタWRC。経験豊富なチームで、侮れない存在となる。

フォード・フィエスタWRC。経験豊富なチームで、侮れない存在となる。

2020WRC第1戦モンテカルロ 主なエントリーリスト

8 O.タナック(ヒュンダイi20クーペWRC)
11 T.ヌービル( ヒュンダイi20クーペWRC)
9 S.ローブ(ヒュンダイi20クーペWRC)

17 S.オジエ(トヨタ・ヤリスWRC)
33 E.エバンス (トヨタ・ヤリスWRC)
69 K.ロバンペラ(トヨタ・ヤリスWRC)
18 勝田貴元(トヨタ・ヤリスWRC

3 T.スニネン(フォード・フィエスタWRC)
4 E.ラッピ(フォード・フィエスタWRC)
44 G.グリーンスミス(フォード・フィエスタWRC)

1月23日20時38分(日本時間24日4時38分)、SS1スタート

ラリー・モンテカルロは、1月23日17時(日本時間深夜01時)、モナコ湾に面したアルベール1世埠頭で行われるセレモニアルスタートで開幕。この日は2本の夜間SSを走行し、24日から本格的な戦いが始まる。SSは基本的にターマックだが、山岳地帯で路面が雪や氷に覆われることも多く、SSごとにコンディションが変わるだけでなく、1本のSSの中でも大きく変化する難しいラリーとなる。ラリーは26日、アルベール1世埠頭でセレモニアルフィニッシュを迎える。

ちなみに、昨年のラリー・モンテカルロは当時シトロエンのオジェが制覇、見事に6年連続優勝を飾っている。

今年のラリー・モンテカルロに向けて、今年はトヨタで参戦するオジェは「ヤリスWRCで臨む最初のラリーのスタートとなります。すべてのラリーカーはそれぞれ異なる特徴を持ち、それを学ぶためには走行距離を重ねる必要がありますが、ここまでのところ上手く走れています。今シーズンの目標は7回目のタイトル獲得ですが、このクルマならば十分それは可能だと信じています私にとってラリー・モンテカルロは常にビッグチャレンジですが、心から楽しむことができる1戦でもあります」と語っている。

画像: 2014年からラリー・モンテカルロを6連覇中のセバスチャン・オジェ。今年はトヨタで7連覇を狙う。

2014年からラリー・モンテカルロを6連覇中のセバスチャン・オジェ。今年はトヨタで7連覇を狙う。

2019WRC第1戦ラリー・モンテカルロ結果(参考)

優勝 S.オジェ(シトロエン C3 WRC) 3h21m15.9s
2位 T.ヌービル (ヒュンダイ i20クーペ WRC) +2.2s
3位 O.タナック (トヨタ ヤリス WRC) +2m15.2
4位 S.ローヴ (ヒュンダイ i20クーペWRC) +2m28.2s
5位 J.ラトバラ (トヨタ ヤリス WRC) +2m29.9s

WRC世界ラリー選手権 2020年カレンダー

第1戦 モンテカルロ 1月23~26日
第2戦 スウェーデン 2月13~16日
第3戦 メキシコ 3月12~15日
第4戦 アルゼンチン 4月23~4月26日
第5戦 ポルトガル 5月21~24日
第6戦 イタリア 6月4~7日
第7戦 ケニア 7月16~19日
第8戦 フィンランド 8月6~9日
第9戦 ニュージーランド 9月3~6日
第10戦 トルコ 9月24~27日
第11戦 ドイツ 10月15~18日
第12戦 イギリス 10月29~11月1日
第13戦 日本 11月19~22日

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