LA在住の映画ジャーナリストとして活躍中の筆者が、“SCREEN”のインタビューなどで毎月たくさんのスターに会っている時に、彼らの思わぬ素顔を垣間見ることがあります。誰もが知りたい人気者たちの意外な面を毎月一人ずつお教えする興味シンシンのコーナーです。今回は「ドクター・スリープ」にて圧倒的な美貌と悪女役の演技が話題のレベッカ・ファーガソンをお迎えします。

成田陽子
ロサンジェルス在住。ハリウッドのスターたちをインタビューし続けて38年。これまで数知れないセレブと直に会ってきたベテラン映画ジャーナリスト。本誌特別通信員としてハリウッド外国人映画記者協会に在籍。

北欧人らしく?
恋人とは子供を授かった後も結婚せず自由奔放な生活を謳歌している

画像: 「ドクター・スリープ」

「ドクター・スリープ」

「ドクター・スリープ」のレベッカ・ファーガソンはその圧倒的な美貌と真っ白な肌が冷たい悪女役にピッタリ、さながらアンジェリーナ・ジョリーが「マレフィセント」で魔女を演じるのと同様の相乗効果をあげている。

スウェーデンはストックホルム生まれだが、父親がスウェーデン、母親は英国人で生まれた時からバイリンガルで育ち、少女時代にはモデルにスカウトされ、そのままテレビなどにも出ていたが、突然芸能界が嫌になってしばらく休憩、その間に恋人との間にアイザックという息子が生まれ(2007年)、その後5年間は静かな家庭生活を送っていた。

2013年のTVシリーズ「ホワイト・クイーン」の主役を得て、以来、ヨーロッパとハリウッドの間で、トム・クルーズに乞われて「ミッション:インポッシブル」シリーズに登場したり、話題作に顔を出していると思いきや、2018年には、また別の恋人と交際して女の子を出産(名前は公開していない)、と北欧人らしく、結婚無視で自由奔放な生活を謳歌しているのである。

2017年にはマイケル・ファスベンダーと共演の『スノーマン雪闇の殺人鬼』(DVD公開)にスパイ役で出演したものの、美男美人カップルのスリラーはなぜかあまりヒットしなかった。

さて「ドクター・スリープ」の会見には、ベラ・フロイドのデザインによる真っ黒な衣のようなドレスで現れ、妖しい魔女性を強調。

『ユアン(マグレガー)は小さいときからの大ファンだったのよ。母が英国映画ばかり見ていたので彼の初期の「リップ・ステイック・オン・ユア・カラー」とかから、ぜーんぶ見ているはず。レオ(ディカプリオ)と並んで私のアイドルだったのだから。二人のポスターを部屋に貼って眺めていた頃を思い出すと今、その一人と共演できたなんて本当に夢みたい!

でもね、あまり一緒の場面がなくてちょっとがっかり。とっても自然体で優しい人となりを見て改めて大好きになったのよ。俳優としてもすごく変化に富んだ演技を見せてくれて、色々と勉強させられました』

と無邪気な笑顔を見せている。

撮影中は赤ちゃんを産んだばかりだったから心身ともに母性本能に溢れていたかも

筆者とファーガソン

『「シャイニング」は14歳の時に見たのだけれど、実は怖い場面を避けるあまりに目をつぶって、そのうちに寝ちゃって、あまり記憶に残ってないの(笑)。ホラー映画は好きじゃないわね。あざとく恐怖感をつのる場面にすぐ影響を受けてしまうし、その怖さを引きずってその夜、不安感にさいなまれるなんて、とんでもないでしょう。

「ドクター・スリープ」での私の役は悪女かもしれないけれど、それでも子供に対する愛情とか見せて、どんな悪意を見せたとしても結局はどこかに人間の心情が覗いていると思ったから、自分なりにわざと意地の悪い表情など見せずにナチュラルに演じたつもり。

ジェイコブ(トレンブレイ)に対する行動は私のほうがショックを受けてしまった。彼は役作りにハマっていて、リアリズムで勝負するものだから、悲鳴をあげるときなどそんなに凄いパワーで迫るとは思ってもみなかった私の方が突然泣き叫んでしまって、本当にもっともタフなシーンでしたね。終わってからジェーコブを固く抱きしめて、お互いに慰めあったのよ。彼もわなわなと震えていた。ちょうど赤ちゃんを生んだばかりで授乳中だったから心身ともに母性愛にあふれていたのも影響したかもしれないわね。

私は仕事に対して完璧なリサーチをして臨むから周囲の人にとっては傲慢に見えるかもしれない。でもね、ウソっぽい謙虚さとかには我慢出来ないの。プロですもの。現場では能率よく、相手役やクルーを尊敬して、ベストをつくすのが私の使命だと思っているわ』

毅然とした姿勢がレベッカの美しさを更に強めて、何とも神々しいばかりだった。

Getty Images

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