令和も2年を迎えて、すでに平成も遠くなった感があるが、平成時代は自動車メーカーがその時々の技術の粋を集めて、走行性能、安全性能を高めた時代といえる。ここではそんな平成テクノロジーを7回にわたって見ていこう(タイトル画像はS-AWCを搭載したランサーエボリューションX)。

平成19年(2007年)
S-AWC ●搭載車種:三菱ランサーエボリューションX

三菱はランエボIVからAYC(アクティブヨーコントロール)、ランエボVIIからACD(アクティブセンターデフ)を装着した。エボXではABS、ASC(アクチブスタビリティコントロール)を統合しS-AWCとした。

ランサーエボリューション、パジェロなどで長年電子制御4WD技術を培ってきた三菱が、「独自の車両運動統合制御システム」を謳いランサーエボリューションXに搭載したのがS-AWCだ。具体的には、それまでのACD(アクティブセンターデフ)、AYC(アクティブヨーコントロール)、スポーツABSに加えASC(アクティブスタビリティコントロール)が採用された。これらのデバイスを統合してコントロールすることで、駆動性能、旋回性能、安定性能を向上させ、どんな路面でもドライバーの操作に忠実な車両挙動の実現を目指している。「TARMAC(舗装路)」、「GLABEL(未舗装路)」、「SNOW(降雪路)」という3つのマニアックな???制御モードが選択できるのも特徴となっている。

平成20年(2008年)
アイサイト ●搭載車種:スバル レガシィ

画像: アイサイトver.2を搭載したレガシィは、プリクラッシュブレーキを搭載したことで、大いに注目されることになる。

アイサイトver.2を搭載したレガシィは、プリクラッシュブレーキを搭載したことで、大いに注目されることになる。

2008年に登場したアイサイトは、世界で初めてステレオカメラのみで全車速追従クルーズコントロール機能や歩行者、自転車を対象としたプリクラッシュセーフティ機能を実現したシステム。1991年発表のADAの進化版ともいえる。本格的に採用されたのは2010年の新型アイサイト(アイサイトver.2)からで、自動ブレーキによって車両を減速・停止させる「プリクラッシュブレーキ」が注目された。これは前方衝突の回避または衝突被害の軽減を図るとともに、通常の追従走行に加えて先行車が停止した場合も追従して停止制御する「全車速追従機能付クルーズコントロール」の追従性能の強化を図った。ぶつからないクルマとして注目を浴びることになった。

平成21年(2009年)
フルEV ●三菱i-MiEV/日産リーフ

画像: 軽自動車のボディのミッドにモーターを搭載したi-MiEVが2009年、最初からEVとして製作されたリーフが2010年と続けて発売された。

軽自動車のボディのミッドにモーターを搭載したi-MiEVが2009年、最初からEVとして製作されたリーフが2010年と続けて発売された。

走行中にCO2を排出しないエコカーであるEV(電気自動車)。1947年に発売された、たま電気自動車などEV(鉛電池使用)の歴史は古い。諸説あるが、鉛電池EVを除外すれば法人向けに09年から、個人向けに10年から市販された三菱i-MiEVが世界初の量産電気自動車、普通車としては10年に発売された日産リーフが世界初と考えて良いだろう。いずれもバッテリー、モーター、モーター制御のPCUというシンプルな構成となっている。航続距離が常に課題だが、その点リーフはバッテリーを中心に改良が加えられ、平成末年には1充電当たりの走行距離もJC08もモードで570kmと実用的になった。ただ、車両価格の高さやインフラの整備は未だネックとなっているのが実情だ。

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