新作「ゾンビランド:ダブルタップ」など、もはやゾンビはホラーというジャンルも越えて人気エンターテインメント・キャラになっていますが、40年前、まだ日本がゾンビを認知していなかった頃、公開された一本の映画がすべての始まりとなりました。その傑作ホラー「ゾンビ」がこの秋カムバックします!そこでゾンビ映画の〝ことはじめ〞を紐解いてみましょう。(文・久保田明/デジタル編集・スクリーン編集部)

ゾンビという存在を日本に知らしめた初公開時のバージョンでリバイバル!
「ゾンビ」日本初公開復元版
2019年11月29日(金)公開

画像: これぞ元祖!日本にゾンビを知らしめた傑作「ゾンビ」が帰ってくる

今やホラー映画の金字塔として知られる作品を1979年に日本初公開された時のバージョンを復元してリバイバル。この版は過去にソフト化もされていない“幻のバージョン”という。監督はジョージ・A・ロメロ(17年に他界)。近未来。ある惑星から地球に降り注いだ光線により、あらゆる死者が“ゾンビ”となって甦り、生者に襲いかかる。パイロットのスティーヴン(デーヴッド・エムゲ)ら4人は郊外のショッピングセンターに逃げ込むが、そこにもゾンビが来襲する……

画像: ジョン・ランディス監督とラリー・コーエン監督に囲まれた在りし日のロメロ監督

ジョン・ランディス監督とラリー・コーエン監督に囲まれた在りし日のロメロ監督

誰もが知る人気ホラー・キャラとなったゾンビは元々脇役的存在だった

「ゾンビ」初公開時のチラシ

新型ウイルスの蔓延により、人喰いゾンビが大量発生。国家が転覆してしまったアメリカを旅する彼らの新たなる冒険!前作「ゾンビランド」から10年。いまでは人気スターになったエマ・ストーンやジェシー・アイゼンバーグ、大作「ヴェノム」を発表したルーベン・フライシャー監督らスタッフが再結集した続編「ゾンビランド:ダブルタップ」が話題を呼んでいる。

死と隣り合わせの世界なのに、そこを進む4人は和気あいあい。マシンガンを構えるアカデミー賞女優、エマの勇姿にも萌える!ゾンビ映画という定番のホラー・ジャンルとユーモアの掛け合わせが奏功したのだろう。日本より一足早くハロウィン・シーズンに公開された米国では、「ターミネーター:ニュー・フェイト」や「ジョーカー」を相手にボックスオフィスの上位でしのぎを削っている。

2010年にスタートしたTVドラマ「ウォーキング・デッド」はシーズン10に突入する長寿シリーズに育ち、日本でも多くのファンを獲得した。蘇った死者たち=ゾンビはなぜこれほど人気があるのだろう。その歴史と魅力について改めて考えてみたい。

映画史初のゾンビ映画と目されるのは、1932年製作のアメリカ映画「恐怖城/ホワイト・ゾンビ」だ。カリブ海ハイチの民間宗教であるブードゥー教に材を取ったもので、1943年の「私はゾンビと歩いた!」を含めて当時のゾンビは司祭が秘薬を用いて死体を生き返らせ、あるいは生者を仮死状態にして奴隷として利用する怪異現象の産物だった。どちらかといえば傍役の存在だったのだ。

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