11月13日(水)午後4時より、ライカカメラ社が発表した新製品「ライカSL2」の報道関係者、写真家に向けての発表会が東京・銀座のライカプロフェッショナルストア東京で行われた

この発表会では、まずライカカメラ本社より来日した社主アンドレアス・カウフマン氏、カメラ開発責任者のステファン・ダニエル氏がライカの歴史やライカSL2に関するプレゼンテーションを行った。その後にはライカSL2のタッチ&トライのコーナーも催された。

アンドレアス・カウフマン氏のコメント

画像: ▲ライカの歴史、独自性を語る社主のカウフマン氏。

▲ライカの歴史、独自性を語る社主のカウフマン氏。

ライカのカメラで一貫していることは「Das Wesentliche(本質的なもの、肝心なもの)」だ。ライカは唯一無二の歴史を持つカメラメーカーだ。オスカー・バルナックが「プロトタイプ」を作ったのは105年前のこと。95年前にはエルンスト・ライツ2世がライカの一号機を作ると決意した。そして55年前、フィルムカメラの「ライカSL」を作った。

そして4年前の2015年、最新の技術を用いてデジタルカメラとしてミラーレスのライカSLを作った。ライカSL2という名称だが、フィルムカメラからの伝統に基づことを考えれば、ライカSL2はSLシリーズの4代目「SL4」という認識を持っている。

ライカはモデルチェンジまでのサイクルが長いことが多いのだが、今回のSL2もいろんな技術が熟成してからの発表となった。ライカSL2は優れた光学技術を駆使している。本社でしっかりと作る「メイド・イン・ジャーマニー(ドイツ製)」であることも大切だと思っている。

ライカのカメラはこれまでの製品の中では、デザインが奇抜なものも稀にあったが、どんなカメラにも一貫しているのは「カメラとしての本質を追求し、使いやすく、一目でライカとわかるもの」だということだ。ライカSL2もその伝統を踏襲している。

ステファン・ダニエル氏のコメント

画像: ▲ライカカメラ社のカメラ開発責任者であるステファン・ダニエル氏によるプレゼンテーション。

▲ライカカメラ社のカメラ開発責任者であるステファン・ダニエル氏によるプレゼンテーション。

ライカSL2の技術的な側面について、少しお話したい。2015年にライカSLを発表した。このカメラは将来を見据えた我々にとって重要なポジションを持つカメラだった。今回のライカSL2は開発当初からライカらしいデザインのDNAをしっかりと継承して作った。持ちやすさも改善しており、持った時には見た目よりコンパクトな印象を受けるだろう。

ボタン類も少なく、撮影に集中できるようなインターフェースや使いやすさも重視している。他のライカを使っているユーザーもすぐに馴染める操作性になっている。ライカSL2は厳しい撮影状況にも耐える防塵防滴性能を持つ「IEC規格IP54」基準をクリアしている。

画像: ▲タッチ&トライコーナーにズラリと並んだライカSL2。

▲タッチ&トライコーナーにズラリと並んだライカSL2。

ライカSL2は47MPの新開発の撮像素子を採用し、高精細な描写力を実現している。広いダイナミックレンジを持ちのも特長で、高ISO感度もISO50000まで可能だ。

AFも重要な要素だ。ライカSL2は高速で精度の高いAF性能を持つ。細かい動体認識AFの設定も可能だ。5軸の光学手ブレ補正機能も持つ。5.7ピクセルのEVFは大きく、被写体を自然な像を見ることが可能だ。

ライカSL2は47MPの撮像素子から得た画像の処理速度も、より高速で行っている。連写もメカシャッターなら10コマ/秒、電子シャッターなら20コマ/秒が可能だ。動画撮影機能も充実しておりシネマフォトグラファーの要求に応える。

ライカSL2は「Lマウント」を踏襲しているが、ライカのMレンズ、Rレンズなどもマウントアダプタを介して170本のライカレンズを使用できる。「Lマウントアライアンス」のパナソニック、シグマのレンズも加えれば、より多くのレンズを使うことができる。

ライカSL2で使えるアプリ「ライカFOTOS」は非常に利便性に富み、ipadを使っての様々な機能を使うことなどができる。

写真家・スティーブ・マッカリー氏のコメント。

この発表会ではマグナム・フォトグラファーのスティーブ・マッカリー氏(写真下右)がライカSL2で撮影した作品も展示され、ライカSL2を使った印象などを語った。

画像: ▲マグナム・フォトグラファーのスティーブ・マッカリー氏(写真右)がライカSL2を使った印象などを語った。左はライカカメラ社のグローバルマーケティングディレクター、アンドレア・パチェッラ氏。

▲マグナム・フォトグラファーのスティーブ・マッカリー氏(写真右)がライカSL2を使った印象などを語った。左はライカカメラ社のグローバルマーケティングディレクター、アンドレア・パチェッラ氏。

ライカSLは初期のプロトタイプから使っている。インド、キューバ、マダカスカルにも行ってもらって撮影した。今回はライカSL2で中国などのアジアを撮影したが、非常に嬉しく楽しいことだった。私は元々は映画の勉強をしていたが、静止画の表現が合うと思ったことが写真家生活の始まりだった。

ライカSL2を使った印象だが、デジタルカメラの可能性、利便性を改めて感じた。光量が少ない状況でも高いISO感度で撮ることで可能なのも嬉しいことだ。私は夜明け、夕暮れなど光量の少ない状況で撮るのが好きだが、そうした環境でもノイズも少なく高いパフォーマンスを見せてくれるカメラだ。

ミラーレスカメラはEVFにより、撮る前から写真を確認できることが便利で素晴らしいと思う。また、シャッター音が静かなことも、被写体となってくれるモデルにプレッシャーやストレスを与えることもないなど、大きなアドバンテージがあるとおもう。

私の写真では被写体のディテールを表現することが重要だと考えている。ライカSL2はスタジオで撮るような性能を持つ大きなカメラを持ち出すような感覚だ。スタジオで使用するカメラは非常にデリケートだが、その性能を気軽に路上に容易に持ち出せるライカSL2は夢のようなカメラだと思う。

アジアの撮影でも感じたことだが、激しい雨やほこりっぽいところでの撮影に秘策はない。レンズに水滴が付かないことが大切だが、それ以外は慎重に取り扱うことと、カメラの防塵防滴性能に頼るしかない。長いキャリアの中では落としたことはないが、中国では石の上に落としたこともあった。カメラはしっかりとした素材で作られて、防塵防滴性、耐衝撃性を持つことも重要だと思う。

今回のアジア撮影では、どんなレンズを使って撮影したかということだが、中国では「ライカ バリオ・エルマリート SL F2.8–4/24–90mm ASPH.」でほぼ撮った。被写体に寄って撮る自分のスタイルにマッチしたからだ。私が撮影機材にライカを選ぶのは「最高のもの」を使いたいからだ。

画像: ▲製品発表会に展示されていたスティーブ・マッカリー氏の作品。

▲製品発表会に展示されていたスティーブ・マッカリー氏の作品。

ライカSL2の詳細については以下参照

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