1980年代のクルマといえば、ハイソカー、街道レーサー、そしてボーイズレーサーが人気を博していた。ここでは、ボーイズレーサーと呼ばれた高性能でコンパクトなハッチバックやクーペたちを紹介していこう。今回は「トヨタ カローラレビン(TE71)」だ。

トヨタ カローラレビン(TE71型・1979年3月発売)

画像: 直線基調でウエッジシェイプの3ドアクーペのみに、レビンの名称が与えられた。

直線基調でウエッジシェイプの3ドアクーペのみに、レビンの名称が与えられた。

今回紹介するクルマも、前回のKP61スターレット同様、デビューしたのは1980年代以前。しかし、このクルマがモータースポーツなどのさまざまなシーンで活躍したのは1980年代が中心であり、やはり1980年代のボーイズレーサーを語る上では欠かせない一台だ。それが「TE71型カローラレビン」だ。

1979年(昭和54年)3月、カローラレビン(以下、レビンと略)は、5年ぶりのフルモデルチェンジでTE71型に進化する。TE71型はボディバリエーションを拡大し、4ドアセダン、2ドアハードトップ、3ドアクーペ、3ドアリフトバックのすべてにDOHCの2T-Gを搭載する。だが、レビンと呼ばれたのは3ドアクーペのみで、他はGTというグレード名だった。また、姉妹車であるスプリンターも同様のラインアップを展開したが、トレノと呼ばれたのは3ドアクーペのみだった。

画像: ステアリングのデザインはレビンらしくないが、7000rpmからレッドゾーンの回転計で素性を示した。

ステアリングのデザインはレビンらしくないが、7000rpmからレッドゾーンの回転計で素性を示した。

トレノも基本的なスペックに変わりはないが、ここではレビンを中心に紹介していく。TE71レビン最大の見どころは、新開発シャシの採用だ。リアサスペンションをリーフリジッドから4リンク・コイル+ラテラルロッドに換え、前後にスタビライザーを装着したことで、ロードホールディングを大幅に向上させた。

さらに、ステアリング形式はリサーキュレーティングボールのままだが、ギアレシオを16.1:1に速めて俊敏な回頭性を実現していた。FRならではの素直なハンドリングに加え、コーナーでのコントロール性も高めたレビンは、操る楽しさの面で当時の1.6Lスポーツの頂点に立ったとも言える。

画像: EFI装着で蘇った2T-GEUはトヨタの傑作エンジン。踏み込めば7000rpmまで豪快に吹け上がった。

EFI装着で蘇った2T-GEUはトヨタの傑作エンジン。踏み込めば7000rpmまで豪快に吹け上がった。

エンジンはレビンの代名詞とも言える1.6L 直4DOHCの2T-Gだ。バルブ数こそ吸排気とも1つずつの2バルブのままだが、1977年に燃料供給方式をEFIに換え、1978年には三元触媒を追加して昭和53年規制をクリアした2T-GEU型は、最高出力115psと最大トルク15.0kgmを発生。さすがに設計の古さを感じさせるものの、高回転までスムーズな吹け上がりを示し、過給エンジンにはないスロットル操作にリニアに反応するパワー感がスポーツカーファンを魅了した。

1970年からトヨタのツインカムを牽引してきた2T-Gだが、1983年にTE71型レビン/トレノがAE86型にフルモデルチェンジしたとき、パワーユニットは同排気量だが4バルブの新世代エンジン4A-Gに席を譲り、一線を退いた。TE71型は、2T-Gを搭載する最後のレビン/トレノとなった。

画像: リアには大きなハッチゲートを備える。ボディサイドのストライプには「DOHC EFI」のロゴが入る。

リアには大きなハッチゲートを備える。ボディサイドのストライプには「DOHC EFI」のロゴが入る。

ボーイズレーサー伝

カローラレビン(1979年)主要諸元

●全長×全幅×全高:4240×1625×1325mm
●ホイールベース:2400mm
●重量:975kg
●エンジン型式・種類:2T-GEU型・直4 DOHC
●排気量:1588cc
●最高出力:115ps/6000rpm
●最大トルク:15.0kgm/4800rpm
●トランスミッション:5速MT
●タイヤサイズ:185/70HR13
●価格:134万3000円

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