バイクブームは高性能なレーサーレプリカ勢が中心。Z2はただの「絶版車」であり、「絶版名車」ブームはまだまだ先のこと。「バイクをZ2から今風のモデルに換えよう」という担当編集者の提案に、楠先生の打った手はまさに逆張りだった!
 
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第18回「もう一度、Z2に乗ろう」

ヤングマガジンでの『J物語』も加わったことにより原稿をオトした楠先生(3度目)。

「さすがに『これはマズい』と思い、頭を丸めます(五分刈り)。帽子を被り編集部に行き、バッと帽子を取り笑いに変えて、なんとか評判はオトさずに済みました。

この頃『ララバイ』は映画になっていました。ジャニーズ(少年隊)が主演です。この映画には僕もワンカット出ているのですが、少し伸びた五分刈りです」。

画像: 映画「あいつとララバイ」は友美を巡ってのバスケ部太田とのエピソードや横浜キャッツとの抗争が描かれている。キャストはバスケ部太田に植草克秀さん、友美に麻生祐未さん。

映画「あいつとララバイ」は友美を巡ってのバスケ部太田とのエピソードや横浜キャッツとの抗争が描かれている。キャストはバスケ部太田に植草克秀さん、友美に麻生祐未さん。

画像: 映画のキャストはリエに三原じゅん子さん、ひろしに東山紀之さん、主役の研二に錦織一清さん。ジャニーズのメンバーも多数出演し、歌やダンスのシーンもミュージカル的に入った楽しい青春ムービーだ。

映画のキャストはリエに三原じゅん子さん、ひろしに東山紀之さん、主役の研二に錦織一清さん。ジャニーズのメンバーも多数出演し、歌やダンスのシーンもミュージカル的に入った楽しい青春ムービーだ。

楠先生としげの秀一先生が同じVT250Fを購入したことは既に述べたが、二人のVTに対する気持ちは全く違っていた。

「81年の1月に彼が僕の部屋に来た時、ヤマハの125に乗っていると言っていて、その125からVTへの乗り換え。それは衝撃だったでしょう。同時にバイクの世界が大きく開けたと思うんです。

ここに違いがありましたね。彼はVTで始まり、僕はVTで終わろうとしていたのです。出会ったとき僕は24歳で彼は23歳。僕が『バイクはもう分かった』と思っている時、彼は『これから分かる」だったのです。年は一つしか変らないのにバイクの世界では10年ぐらい差がある。

『バリ伝』が始まった時、彼の心は17歳くらいの少年だったのです。

今を描く『バリ伝』。

過去を描く『ララバイ』。

目眩がしました。『こりゃ勝てんわ』と」。

「バリ伝」と週刊少年マガジン誌上で闘うため、楠先生は一つの結論に至った。

「もう一回、Z2に乗ろう。そしてバイク漫画をちゃんと描こう」。

(以下、第19回「やっぱりイイ、Z2サイコー(FXですが)」をお楽しみに!)

過去の回はこちらからご覧いただけます。

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