1982年1月、「あいつとララバイ」単行本第1巻が出たその日、しげの秀一先生がアパートにやってくる。しげの先生の担当編集者が「一日、送り込むから」と連れてきたのだ。しげの先生の「バリバリ伝説」が連載開始されるのは、この日から約1年後のこと。
 
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第13回「刺激しあう二人の夜」

「彼は西武の配送でバイトしながら持ち込みをしていて、ヤマハの125に乗っていると言いました。僕の四畳半のアパートでバイトの話なんかしながら、朝まで2人で仕事をしました。

刺激的な一晩でしたねえ。

もちろん彼のデビュー作はちゃんと読んでいました。デビュー前後の新人は『出てくる才能』をお互いに意識しているのです。

担当編集者は『しげのクンに刺激を与えるため』と言ったけど、刺激を与えられたのはこちらも同じでした。

なぜかそれから『ララバイ』の人気が上がっていきます。横浜、本牧レディ、バイク、横須賀ジミー。ラブコメから離れ、アンケートは5位以内常連となり、82年4月、ついに1位となりました」。

画像: 悲しい過去と熱いハートを持つジミーに走り屋として共鳴した研二は、マリアや横須賀のワルたちのしがらみとは関係なしに純粋なバトルを望む。各々の愛車、Z2とハーレーではないマシンでこのバトルは行われた。

悲しい過去と熱いハートを持つジミーに走り屋として共鳴した研二は、マリアや横須賀のワルたちのしがらみとは関係なしに純粋なバトルを望む。各々の愛車、Z2とハーレーではないマシンでこのバトルは行われた。

画像: しげの秀一先生が訪れた四畳半のアパート。単行本1巻が出たばかりの楠先生と、『バリバリ伝説』の連載を開始する前のしげの先生。後に週刊少年マガジンで、週刊ヤングマガジンでガチバトルを展開する二人が初めて会った場所。

しげの秀一先生が訪れた四畳半のアパート。単行本1巻が出たばかりの楠先生と、『バリバリ伝説』の連載を開始する前のしげの先生。後に週刊少年マガジンで、週刊ヤングマガジンでガチバトルを展開する二人が初めて会った場所。

画像: 大阪のバーテンダー時代に乗っていたリトルホンダP25。ペダルで自走もできるモペットタイプで、1966年の発売当時の新車価格は2万9800円。パンクして「チューブも交換するから、修理代3000円」と言われたため、バイク屋さんに引き取ってもらった。

大阪のバーテンダー時代に乗っていたリトルホンダP25。ペダルで自走もできるモペットタイプで、1966年の発売当時の新車価格は2万9800円。パンクして「チューブも交換するから、修理代3000円」と言われたため、バイク屋さんに引き取ってもらった。

「アンケート1位、単行本も売れると周りが変ります。ギクシャクしていた担当とも仲直りし、編集部に顔を出せば皆が誉めてくれます。副編集長も『バイク+高校生、いいね。もうラブコメじゃない』と。

やはりプロは人気だな、と思いましたね。大阪の水商売時代、指名の多いホステスさんはキラキラして見えたのです。お客は人気のある女のコ目当てに店に来るし、店も人気のあるコは大事にする。

漫画界は接客業。よし、それで行こう、と思いました。しかしそれは半分正しく半分間違いでした」。

(以下、第14回「メモを残してバッくれる」をお楽しみに!)

過去の回はこちらからご覧ください。第1回からすべて読めます。

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