発売スタートのハーレー2020年モデル、最大のトピックスはローライダーSの再デビューだ。ハンドルや前後サス、エンジン、エキゾースト系をブラックアウトしたダークカスタムで、ビキニカウルやブロンズのアルミキャストホイールといった装備はダイナ時代からそのまま踏襲するが、フレームやVツイン、足まわり全てを新作として生まれ変わっている。

その車名にはカスタムスピリットの源流がある

ハーレーにあまり詳しくない人でも、「ローライダー」という車名には聞き覚えがあるだろう。

ツーリング系のFLフレームにスポーツ系XLのフロントまわりを合体させ誕生したFXスーパーグライドを進化させ、1977年に登場した初代ローライダーが世界中で大ヒット。

日本でも“不良っぽさ”で人気を博す。

画像: ハーレーダビッドソン SOFTAIL FAMILY〔FXLRS〕 LOW RIDER S 244万900円(ビビッドブラック)/248万3800円(バラクーダシルバー)

ハーレーダビッドソン SOFTAIL FAMILY〔FXLRS〕 LOW RIDER S 
244万900円(ビビッドブラック)/248万3800円(バラクーダシルバー)

それまでの重厚かつツアラー然としたベテラン向けのイメージを覆し、トレンドに敏感な都会の若者らが反逆的なスタイルに魅了され、新たなハーレー像が浸透していった。

大陸横断のための正統派グランドツアラーが高級オートバイとして広く認知される一方で、ローライダーが広めた西海岸の若者に端を発するカウンターカルチャーの匂いを強烈に放つチョッパースタイルもまた、もうひとつのハーレーのイメージとなっていく。

フロントフォークを深く寝かし、ロー&ロングのフォルムを強調するスタイルは国産メーカーにも多大なる影響を与え、このカテゴリーを確立するまでに至るのだ。

そして、ローライダーはいつの時代もハーレーの代表モデルとしてラインアップの主軸に君臨し、一世代前のダイナファミリー時代晩年の2016年から17年のわずかな期間には、全身をブラックアウトし1801㏄エンジンを積む特別仕様車「Sシリーズ」も発売された。

これがまた入手困難なほどの人気を呼び、新たな伝説へと昇華しようとしているところであった。

画像1: その車名にはカスタムスピリットの源流がある

そんな折の「ローライダーS」の再ラインアップは朗報だと言える。

ツインショックフレームをモノサス装備のニューソフテイル・シャシーに刷新し、搭載する空冷Vツインも1868㏄の最新4バルブユニット「ミルウォーキーエイト114」に。

画像2: その車名にはカスタムスピリットの源流がある

最大トルクは143→155Nmと大幅に向上し、フロントフォークはショーワ製43㎜倒立式にグレードアップ。

走りの性能を一段と高め、「伝説にはまだ早い」と言わんばかりのカムバックを果たしたのだ!

文:青木タカオ

ハーレーダビッドソン「SOFTAIL FAMILY〔FXLRS〕 LOW RIDER S」の主なスペック
 
全長×全幅×全高 2355×850×1160㎜
ホイールベース 1615㎜
シート高 690㎜(無負荷状態)
車両重量 308㎏
エンジン形式 空冷4ストOHV4バルブV型2気筒
[Milwaukee-Eight 114]
排気量 1868㏄
ボア×ストローク 102×114㎜
圧縮比 10.5:1
最大トルク 15.8kg-m/3000rpm
燃料タンク容量 18.9L
レイク角 28°
トレール量 145㎜
変速機形式 6速リターン
ブレーキ形式 前 φ300㎜ダブルディスク
後 φ292㎜ディスク
タイヤサイズ 前・後 110/90B19・180/70B16

ハーレーダビッドソン『 LOW RIDER S』公式サイト

DETAILS

画像1: DETAILS

初代から連綿と受け継がれるローライダーならではのタンクオン・デュアルメーター。コンソールはリンクルブラックで仕上げた。

画像2: DETAILS

右2本出しのマフラーもブラックアウトし、ストレートカットのエンド部がワイルドなテールビューを演出。重低音サウンドを奏でる。

画像3: DETAILS

力強い加速に耐えられるようソロシートには、腰骨に当たる位置にバックレストとなる厚みを持たせてあり、S仕様ならではの獰猛さが伝わってくる。

月刊『オートバイ』12月号でも、話題の新型車の解説や試乗インプレを多数掲載しています!

 
Amazonでもお買い求めいただけます。
 

オートバイ 2019年12月号 [雑誌]

モーターマガジン社 (2019-11-01)
コメントを読む・書く

This article is a sponsored article by
''.