開催まで1ヶ月を切った「SUZUKA Sound of ENGINE 2019」ですが、なんと日本がF1ブームにわいた1980年代後半〜1990年代前半の時代に活躍したF1ドライバー、ティエリー・ブーツェンが「SUZUKA Sound of ENGINE 2019」に来場することが発表されました!

さまざまなチームに属し、強者揃いのF1で3勝を記録!!

1983年から1993年の間、ベルギー人のティエリー・ブーツェンはF1の163戦に出走。そして1989年カナダGPとオーストラリアGP、そして1990年ハンガリーGPで優勝を記録しています。F1での活動期間、ブーツェンはアロウズ、ベネトン、ウイリアムズ、リジェ、そしてジョーダンと、5つのチームを渡り歩きました。

画像: 1985年ヨーロピアンGPにて、アロウズA8をプラクティスで走らせるT.ブーツェン。なお決勝は6位でした。 en.wikipedia.org

1985年ヨーロピアンGPにて、アロウズA8をプラクティスで走らせるT.ブーツェン。なお決勝は6位でした。

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1988年カナダGPで、ベネトンB188を3位表彰台に導いたT.ブーツェン。なお彼はベネトンでの2年間(1987〜1988年)で、6度3位表彰台を獲得しています。

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画像: 1989年カナダGPで優勝し、FW12Cに乗る僚友リカルド・パトレーゼ(右・2位)とともに、表彰台に登壇するT.ブーツェン(左)。 www.snaplap.net

1989年カナダGPで優勝し、FW12Cに乗る僚友リカルド・パトレーゼ(右・2位)とともに、表彰台に登壇するT.ブーツェン(左)。

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画像: 1989年ハンガリーGP、ウイリアムズFW13Bで自身3度目の勝利を記録したT.ブーツェン(ゼッケン5)。なお彼が得たF1での3勝は、いずれもウイリアムズ時代のものでした。 www.snaplap.net

1989年ハンガリーGP、ウイリアムズFW13Bで自身3度目の勝利を記録したT.ブーツェン(ゼッケン5)。なお彼が得たF1での3勝は、いずれもウイリアムズ時代のものでした。

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画像: 1993年は、ジョーダン193に乗ったT.ブーツェンですが、この年が彼のF1ラストシーズンになりました。 www.snaplap.net

1993年は、ジョーダン193に乗ったT.ブーツェンですが、この年が彼のF1ラストシーズンになりました。

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小柄なドライバーの方が車体設計上都合良いとされるF1界において、身長180cmオーバーのブーツェンはかなり大柄なドライバーではありました。それでも堅実なレースマネジメントによる安定した速さは、多くのチームオーナーに高く評価されていました。

後ろの位置からスタートしても、中盤から終盤には上位勢の後ろの位置につける・・・当時フジテレビでF1実況を担当した古舘伊知郎が、ウイリアムズ時代のブーツェンを評し「振り向けばブーツェン!」というフレーズを多用したことを、ご記憶のF1ファンも少なくないと思います。

ところでブーツェンは、今何をしているのでしょうか?

1983年モンツァ1000km、1985年デイトナ24時間などのCカーでの勝利のほか、ブーツェンはF1でのキャリア後にツーリングカーやスポーツカーの分野でも活躍しました。

画像: 1985年デイトナ24時間のウィナーサークルにて。左からA.J.フォイト、ボブ・ウォレク、3人飛んでT.ブーツェン、そしてアル・アンサー。なおマシンはポルシェ956でした。 www.snaplap.net

1985年デイトナ24時間のウィナーサークルにて。左からA.J.フォイト、ボブ・ウォレク、3人飛んでT.ブーツェン、そしてアル・アンサー。なおマシンはポルシェ956でした。

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1998年、ブーツェンはポルシェからトヨタにスイッチしルマンを戦いますが、1999年の大会でのクラッシュを機にドライバーを引退することを決意しました。しかし、1998年にブーツェンは「チーム・ブーツェン・エナジー・レーシング」という自身のレースチームを運営し始めていたため、モータースポーツとの関わりを完全に絶ったわけではありませんでした。

一方でブーツェンは、1997年に妻ダニエラとともに「ブーツェン・アビエーション・カンパニー」を設立し、航空機ビジネスの世界で成功をおさめています。また彼のチームは現在「ブーツェン・ジニヨン・レーシング」の名で存続しており、GTやツーリングカーの分野で活躍しています。

画像: 妻ダニエラとともに、空の世界でのビジネスを営むビジネスマンとなったT.ブーツェン。 www.snaplap.net

妻ダニエラとともに、空の世界でのビジネスを営むビジネスマンとなったT.ブーツェン。

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11月16日(土)、17日(日)は、鈴鹿でブーツェンに会いましょう!

ちなみに過去の鈴鹿サーキットでのF1で、ブーツェンは優秀な成績を残しています。鈴鹿初開催の1987年はベネトンB187で5位入賞、1988年はベネトン188で3位表彰台獲得! ウイリアムズに移籍した1989年はFW13で再び3位表彰台獲得し、翌1990年はFW13Bで5位入賞を果たしています。ランボルギーニV12エンジンを積んだ、リジェJS35Bでも1991年9位と健闘。そして1992年は彼の鈴鹿での最後のF1出走となりましたが、残念ながらリタイアという結果でした。

1988年日本GP、アイルトン・セナ(マクラーレン)、ミケーレ・アルボレート(フェラーリ)の背後を走るT.ブーツェン。なおその後ろは、チームメイトのアレッサンドロ・ナニーニ(ベネトン)です。

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ベネトンやウイリアムズでなくても良いので、どなたか篤志家なF1オーナーの方は「SUZUKA Sound of ENGINE 2019」で、ブーツェンに所有するF1をデモラン用に貸して欲しいですね・・・。鈴鹿で活躍したブーツェンの、鈴鹿での走りをもう一度・・・そう願うファンは、私だけではないと思います!

ともあれ、またさらに見所が増えた「SUZUKA Sound of ENGINE 2019」です! あと1ヶ月弱、ワクワクしながらその日を待ちましょう!

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