2019年10月11日に開幕するF1第17戦日本GP。台風の接近が予想されており、予断が許されない状況となっているが、地元での優勝を期すホンダは、前戦までに新スペックのパワーユニットの投入を完了し、新しい燃料の投入も決定、フリー走行で山本尚貴を詳細なデータ取りのために起用するなど、万全の体制をとっている。今年の日本GPがどうなるのか、レッドブルとトロロッソの動きを中心にまとめてみよう。(写真は2018年の日本GPより)

地元グランプリ制覇に向けてホンダの準備は万端

いよいよ日本GPの開幕が迫ってきた。ホンダとってF1復帰5回目となる今年は、これまでの4年とは大きく状況が異なっている。トロロッソに加えてレッドブルへもパワーユニットを供給したホンダは、第9戦オーストリアGPで復帰後初優勝を果たし、第11戦ドイツGPで2勝目をゲット、高い勝利の可能性をもってレースを迎えることになる。

日本GPの舞台となる鈴鹿サーキットは多くのドライバーやF1関係者から世界で最もすばらしいサーキットのひとつと言われているが、このコースを攻略するのは簡単ではなく、車体とパワーユニット、そしてタイヤを、パッケージとして高いレベルでまとめることが必要とされるため、現時点ではこのコースがどのチームに合っているかはわからない。エンジンパワーに勝るチームが有利などど、一概には言えないからだ。

ホンダの田辺豊治 F1テクニカルディレクターは「ホンダの母国、そしてホームサーキットで行われる今週末の日本グランプリには、ホンダのメンバー全員が普段以上に高いモチベーションとともに臨みます。鈴鹿サーキットはドライバー、エンジニア双方にとって非常にチャレンジングなコースで、このサーキットに臨むには、車体とパワーユニット、そしてタイヤを、パッケージとして高いレベルでまとめることが必要とされます。また、今週末は、決勝前にホンダジェットが鈴鹿サーキット上空を飛ぶフライパスセレモニーが行われると聞いています。ホンダジェットの最先端技術は、我々F1のパワーユニットのターボチャージャー・MGU-Hにも活かされ、信頼性とパフォーマンス両面の向上に大きな貢献を果たしてきました。 そのような背景もあり、日本グランプリという特別な舞台をホンダジェットとともに迎えられることを、誇らしく感じています」とコメント。インタビューでは語れないだろうが、日本GPに向けた作戦はすでに進行しているはずだ。

画像: 日本GPでの各ドライバーの保有タイヤ。

日本GPでの各ドライバーの保有タイヤ。

ホンダ勢4人のドライバーは日本GPに向けて次のように語っている。

マックス・フェルスタッペン

画像: マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)。ドライバーズランキング4位。

マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)。ドライバーズランキング4位。

「僕にとって鈴鹿は特別な場所なので本当に楽しみです。17歳になったばかりのときに鈴鹿のフリー走行でF1デビューを果たしたことは忘れられない思い出です。これまで2位や3位と好結果を出していますが、まだ勝利はないので、なんとかあと一段上に立ちたいですね。ドライブするのが本当に面白いコースで、鈴鹿のすべてが大好きです。伝統があり、高速コースながらコース幅が狭いので、トラック全体を使って走ることが大切です。ターン3~6にかけてのS字区間は一つのコーナーで、遅いとその先にも影響するので、流れるように走るためには適切なマシンバランスを見つけ出す必要があります。フェラーリはかなりのパワーがあり、ストレートで速いので、ここでもかなり手ごわいと思いますが、僕らのマシンはコーナーで速く、そこで差を詰められればと思います」

アレクサンダー・アルボン

画像: アレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)。ドライバーズランキング8位。

アレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)。ドライバーズランキング8位。

「僕にとっては初めての日本GPになるのでを楽しみにしています。鈴鹿ではカートのレースしか経験がなく、F1マシンで走るとどうなるのかワクワクします。コースは本当に面白そうですし、今年僕が一番楽しみにしていたサーキットです。ホンダのホームレースなので、大切なレースウイークになりますし、ファンの皆さんの前でいい結果を出したいと思います。今年の初めに東京へ行ったときも、日本の皆さんから大きな声援をもらいました。熱いファンだとは聞いていましたが、信じられないくらい多くの人が集まってくれました。マックスが、グランプリ中は他と比べ物にならないくらいに盛り上がると教えてくれたので、サインペンをいつでも準備しておこうと思います。 スムーズなレースウイークを過ごして、いいスタート位置を獲得し、トップ争いをできればと思っています」

ピエール・ガスリー

画像: ピエール・ガスリー(トロロッソ・ホンダ)。ドライバーズランキング6位。

ピエール・ガスリー(トロロッソ・ホンダ)。ドライバーズランキング6位。

「ロシアGPは決していいレースとは言えませんでした。バーチャルセーフティカーで戦略が台無しになるまではポイントを獲得できると思っていました。ただ、チームと取り組んでいることは正しい方向だと感じているので、鈴鹿でのレースにはワクワクしています。鈴鹿はシーズンを通じたベストサーキットの一つだと思います。第1セクターは、F1マシンのスピードと強力なダウンフォースを実感でき、ほかのどのサーキットにもない感覚を味わえる一方で、コースにはグラベルがありミスが命取りになってしまいます。お気に入りのサーキットの一つですが、鈴鹿に来るたびに、かつて起こったジュール(ビアンキ)のクラッシュのことも思い出します。ここは、常に強い印象を残すサーキットです」

ダニール・クビアト

画像: ダニール・クビアト(トロロッソ・ホンダ)。ドライバーズランキング12位。

ダニール・クビアト(トロロッソ・ホンダ)。ドライバーズランキング12位。

「鈴鹿は素晴らしいコースです。高速コースでありながら、名物コーナーも併せ持ったサーキットです。S字、デグナー、そして130Rでは勇敢さが試されます、ウエットならなおさらです。ドライバーとして、こうしたコーナーを攻略していくことは、非常にすばらしいことですし、誇りに思います。オーバーテイクのチャンスもあるので、レースの観点から見ても楽しいサーキットだと思いますし、長年にわたって鈴鹿という場所が素晴らしいレースの舞台になってきたことを表していると思います。サーキットの雰囲気もよく、日本のファンは特別な存在だと思います。我々にとってもホンダのパワーユニットを搭載するチームとしては非常に特別なレースであり、ホームレースのような雰囲気になります。残念ながら、まだ鈴鹿で入賞したことがないので、ホンダの一員として今回は確実にポイントを獲得しなくてはなりませんし、それが特別な意味を持つと思います」

F1第17戦日本GP レーススケジュール

10月11日(金)

フリー走行1回目:10時00分〜11時30分
フリー走行2回目:14時00分〜15時30分

10月12日(土)

フリー走行3回目:12時00分〜13時00分
公式予選:15時00分〜16時00分

10月13日(日)

決勝レース:14時10分〜(53周)

なお、アレクサンダー・アルボンは10月9日にアストンマーティン青山ハウスで開催されたイベント『AN EXCLUSIVE EVENING WITH ALEX ALBON』では、直前に迫った日本GPについて「鈴鹿はコーナーが連続しているテクニカルなトラック。コーナーをスムーズに走ることが重要なると思う。FP1でたくさんのことを学び、予選までに各セッションで改善して、自信を持てるようになれば100%でプッシュできる」と語っている。

画像: アストンマーティンのイベントでインタビューに答えてくれたアレクサンダー・アルボン。今年F1にデビューしたばかりのアルボンだが、第13戦ベルギーGPからレッドブルに昇格するとすぐさま上位に食い込む健闘を見せ、「チャンピオンを狙える大物」と評価は大きく上がっている。

アストンマーティンのイベントでインタビューに答えてくれたアレクサンダー・アルボン。今年F1にデビューしたばかりのアルボンだが、第13戦ベルギーGPからレッドブルに昇格するとすぐさま上位に食い込む健闘を見せ、「チャンピオンを狙える大物」と評価は大きく上がっている。

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