ドゥカティの公式YouTubeチャンネルに、興味深い動画が公開されています。2015年からmotoGPの世界で非常に注目がたかまることになった「ウイングレット」について、ドゥカティコルサのジジ・ダリーニャとエドアルド・レノーチが解説する・・・という内容です!

昔から、2輪用ウイングの技術はありましたが・・・

Lawrenceの過去の記事でも紹介しましたが今MotoGPで全盛のウイングレットを含む、ウイングを利用したエアロダイナミクス技術は結構前からロードレースの世界にあったものでした。しかし、現代のMotoGPトレンドとしてのウイングレットブームが起こったのは、2015年からと言えるでしょう。

画像: 中央のヒゲの人物、ドゥカティ・コルセのマネージャー、ジジことルイジ・ダリーニャは動画のなかで、ドゥカティでのキャリアのなかで最もエキサイティングだった瞬間は、ドゥカティのMotoGPマシン、GP15のデビュー戦となった2015年カタールGPと語っています。このレースでドゥカティは、V.ロッシ(ヤマハ)に次ぐ2、3位の座を、ウイングレット採用のGP15で得ています。 www.youtube.com

中央のヒゲの人物、ドゥカティ・コルセのマネージャー、ジジことルイジ・ダリーニャは動画のなかで、ドゥカティでのキャリアのなかで最もエキサイティングだった瞬間は、ドゥカティのMotoGPマシン、GP15のデビュー戦となった2015年カタールGPと語っています。このレースでドゥカティは、V.ロッシ(ヤマハ)に次ぐ2、3位の座を、ウイングレット採用のGP15で得ています。

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ウイングレット開発競争は続くよ、どこまでも?

2015年にドゥカティはウイングレットを装着したGP15により、エアロダイナミクスの追求が勝利のために必要な要素であることを例示しました。そして同年、ヤマハやホンダといったライバルも、ウイングレットの装着をはじめこの分野の競争が激化することになります。

画像: エアロダイナミクスの開発は、フルスケールのモデルを使って行われます。MotoGPマシンと同じスケールにすることで、実車へのフィードバックが容易になります。フェアリング表面にペイントしたり、ウールの房を貼ることで、空気の流れを可視化。空気の流れの剥離などをチェックし、評価します。 www.youtube.com

エアロダイナミクスの開発は、フルスケールのモデルを使って行われます。MotoGPマシンと同じスケールにすることで、実車へのフィードバックが容易になります。フェアリング表面にペイントしたり、ウールの房を貼ることで、空気の流れを可視化。空気の流れの剥離などをチェックし、評価します。

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画像: 飛行機や自動車などと異なり、モーターサイクルのエアロダイナミクス開発ではライダーの存在を考慮しなければいけません。そのため、ドゥカティは研究のためにライダーの体を完璧に再現して実験を行なっています。

飛行機や自動車などと異なり、モーターサイクルのエアロダイナミクス開発ではライダーの存在を考慮しなければいけません。そのため、ドゥカティは研究のためにライダーの体を完璧に再現して実験を行なっています。

動画のなかでは、ドゥカティ・コルセのエアロダイナミクス開発マネージャーのエドアルド・レノーチが、開発の内容やウイングレットの効果を解説しています。もちろん、トップシークレットな部分は隠しているのでしょうが、なかなか興味深い内容で面白いです。

2015年シーズン中、ウイングレットはMotoGPで禁止させるかも・・・というウワサもありましたが、結局のところ周知のとおり相変わらずウイングレット装着は禁止されておらず、公道用市販車にも採用される例が増えていきそうです。

ある分野の開発競争が激化すると、レースレギュレーションで規制・・・というのは、MotoGPに限らず多くのモータースポーツではよくある話ですが、はたしてウイングレットをはじめとするエアロダイナミクス開発競争は、どこかで歯止めがかかることになるのでしょうか? 注目していきたいと思います。

画像: Anatomy of speed youtu.be

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