スーパーカーといえばエンジンはミッドシップ…と思われがちだが、コンベンショナルなFR(フロントエンジン リアドライブ)を採用しているモデルも、1960年代から21世紀の現代まで数多く存在する。そこで、FRならではの美しい佇まいも備えたスーパースポーツカーを紹介する連載企画をお届けしよう。いよいよ今回が最終回だ。

CHEVROLET Corvette C7 ZR1:シボレー コルベット C7 ZR1(2018-2019)

画像: 6.2LのOHVはスーパーチャージャーを装着して755psと98.8kgmを発生し、最高速度は338km/hに達するという。

6.2LのOHVはスーパーチャージャーを装着して755psと98.8kgmを発生し、最高速度は338km/hに達するという。

アメリカを代表するスポーツカーといえば、なんといってもシボレー コルベットだろう。初代が誕生したのは1953年だから、もう65年以上の歴史を誇っている。もともとコルベットは欧州製スポーツカーの影響があったが、独自の進化を遂げる。とくに1968年に発表された3代目モデルのC3などはマッチョなスタイリングで、アメリカン・マッスルカーらしい荒削りさがあった。

だが1984年に登場した4代目コルベットのC4は、一転して洗練されたスタイルとなり、走りもしっかり追求された。そのC4に1989年に追加されたZR-1は、当時GM傘下だったロータスが開発した375psを発生する5.7Lのオールアルミブロック32バルブ V8DOHCを搭載し、伝説的なスーパースポーツモデルとなった。

コルベットはC4以降の歴代モデルもスポーツカーとして磨きをかけてきた。モータースポーツでもル・マン24時間レースで8回もクラス優勝するなど目覚ましい活躍を続け、今やヨーロッパ製のライバルたちとわたりあえるスポーツカーとなった。

画像: ヘッドレスト一体型のバケットタイプシートやメーターはZR1専用デザイン。ミッションは8速ATも設定される。

ヘッドレスト一体型のバケットタイプシートやメーターはZR1専用デザイン。ミッションは8速ATも設定される。

現行型7代目のC7はそれをいっそう極めており、自信の裏付けか、外観の自己主張も再び強くなった。チョイ悪、というよりもかなり悪そうな押し出しの強いスタイリングは、コルベット史上もっともワイドなボディが与えられた。車体の前後には大ぶりなスポイラーが装着され(ZR1ではステー付きのリアウイング)、リアバンパー下部はディフューザー形状となっている。

シャシはアルミ製で、ボンネットやルーフにはカーボンを用いて軽量化を追求。横置きリーフスプリングのサスペンションやOHV方式のV8エンジンなど、昔からの方式にこだわるが、それらも最新技術でソフィスティケートされている。高出力化も極まり、466psのZ51、スーパーチャージャーで659psのZ06に続いて、2018年にはFRコルベットの究極形ともいえるZR1を発表。その最高出力はついに755psとなり、最大トルクは100kgm近くに達している。

そして2019年に発表された次期コルベットのC8は、ついにFRを捨ててMR(ミッドシップ後輪駆動)になる。FRのコルベットを新車で手に入れたいのなら今が最後のチャンスだが、残念ながらZR1は日本に正規輸入はされていない。

画像: ステー付きで高くそびえるリアウイングにディフューザー形状のバンパー下部など、リアビューも迫力満点。

ステー付きで高くそびえるリアウイングにディフューザー形状のバンパー下部など、リアビューも迫力満点。

シボレー コルベット C7 ZR1 主要諸元

●全長×全幅×全高:4493×1965×1234mm
●ホイールベース:2710mm
●車重:1598kg
●エンジン形式・排気量:V8 OHV+S/C・6162㏄
●最高出力:755ps/6300rpm
●最大トルク:98.8kgm/4400rpm
●燃料タンク容量:70L
●トランスミッション:7速MT/8速AT
●タイヤサイズ:前P285/30ZR20、後P335/25ZR20

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