明日9月25日に先行デジタル配信がスタートする「アラジン」(MovieNEXは10月9日発売)より、VFXを手がけたチャス・ジャレットのインタビューが到着した。

「アラジン」の美しくも幻想的な世界観を見事に作り上げたチャス・ジャレット

胸躍る“冒険アクション”と“真実の愛”を描き、大ヒットを記録した「アラジン」が早くも明日9月25日(水)より先行デジタル配信開始。10月9日(水)にMovieNEX(4,200円+税)と4K UHD MovieNEX(6,000円+税)で発売される。それを記念し、VFXを担当したチャス・ジャレットのインタビューをお届けしよう。

画像1: 「アラジン」の美しくも幻想的な世界観を見事に作り上げたチャス・ジャレット

まずガイ・リッチー監督との仕事についてお伺いします。彼は実際のセットで撮影をしてからCG加工を加えていくそうですね。そのプロセスについてお聞かせいただけますか。

ガイには素晴らしいアイディアと直感力があります。監督としての彼は、とても自由であることを好みます。自分のことも他のスタッフのことも特定の考えで固めてしまいたくないんですよ。周りの環境や演者たちから受ける刺激を大切にし、そこから生まれるものを活かします。私は彼のそういう面を尊敬しています。だから、彼との撮影はとても楽しかったです。彼のやり方の利点というのは、ふと湧いたアイディアを大切にできるということです。そういったアイディアを作品に活かせれば、それがガイ・リッチーの映画のエッセンスだと思います。アイディアが突然出てくる分、私は常に気を張っていないといけなかったので、大変でしたけどね。

画像: ウィル・スミスを演出中のガイ・リッチー

ウィル・スミスを演出中のガイ・リッチー

続いてウィル・スミスのキャラクターが魅力的なジーニーについてお聞かせください。ジーニーを作り上げていく上でのこだわりを教えてください。

最もこだわった点のひとつは、実際のウィルの映像とデジタル版の映像のブリッジングを丁寧に行うことでした。実際作業を進めると、アニメ映像とウィルの映像がどんどんと馴染んでいきました。我々はウィルの演技のニュアンスを、可能な限りアニメ映像にも保持することに細心の注意を払いました。とはいえ、ウィルの表情の演技は彼にしかできないものですからね。我々は表情のキャプチャシステムである「Anima」という技術を活用したのですが、この技術を使うことで、撮影したウィルの表情と声のデータをアニメ映像に反映させることができたのです。しかし、この技術では彼の動作まではデータ化できませんでした。当然、現実のウィルはジーニーと違ってセットの上に真っすぐ立つことしかできないので、演技の勢いや派手さもかなり制限されてしまい、空を飛んだり、物を変身させたりしている様を表現するのは難しかったです。CGを使ってウィルを戯画化し、実際よりも派手に見せたり大きく見せたりする必要があったと同時に、ファンから愛されている現実のウィルからかけ離れすぎることは避けたかったので、その調整がとても難しい挑戦でした。

画像2: 「アラジン」の美しくも幻想的な世界観を見事に作り上げたチャス・ジャレット

魔法のじゅうたん、アブー、ラジャー、イアーゴなど、他のCGについてはいかがですか。彼らの気持ちを表現するため、どのような工夫をされましたか。

映画製作の初期段階での話し合いでは、アニメ映画版が我々のガイドの役割を果たしました。アニメ版では、それぞれのキャラクターの性格が明確ですよね。例えば、アブーにはずる賢い面があります。彼はアラジンと一緒に路上生活を送っていて、まるでコンビのように彼とたくさんの感情を共有してきているので、二人の間には常に暗黙の繋がりみたいなものがあるんです。一緒にいることが心地よく、いつもお互いを支え合っているような関係です。映画の序盤で、アブーが路上でキョロキョロしながら動き回り、守衛を見張っているシーンがあります。アニメーターたちがアブーを作る際にこだわっていたのは、アブーの動きに普段の彼の生活を反映させることでした。それと同時に、ガイがかなりこだわっていたのは、動物の動きをきちんと現実に即したものにすることです。アブーを「人間っぽく」することや、本物の猿にはできない動きでコミュニケーションを取らせるようなことはしませんでした。あくまで、本物の猿の動きを参考にしたんです。

画像3: 「アラジン」の美しくも幻想的な世界観を見事に作り上げたチャス・ジャレット

これは、ラジャーやイアーゴについても言えます。ラジャーには威厳があり、ジャスミンにとっては教父のような存在です。威厳があり、穏やかで、すべての行動に思いやりがあります。しかし、当然子ネコではなくトラなので、力強さも持ち合わせているキャラクターです。ラジャーの表情を作る時は、いかに自然に見せるかにこだわりました。例えば、口周りの毛を長めに描くことで、ラジャーを少し高齢に見せるようにしました。アニメーション面で言えば、彼の動きを穏やかにすることで、彼が世の中を客観的に観察している様子を表現しました。確かに各キャラクターの性格を表現することにはこだわりましたが、そこはかなり繊細に扱った部分でもあります。ラジャーに人間のような表情はさせませんでしたし、あくまで本物の動物のように見せることにこだわりました。

画像4: 「アラジン」の美しくも幻想的な世界観を見事に作り上げたチャス・ジャレット

なるほど。ちなみに「こんなの不可能だ」と思ったシーンはありますか。また、制作時は苦戦したけれど、完成版では完璧に仕上がったシーンがあれば教えてください。

個人的には「フレンド・ライク・ミー」を歌うシーンですね。原作を代表する歌でもあり、ジーニーとアラジンにとっても重要なシーンです。映画の中では純粋な「楽しさ」だけを表現した場面となっています。ガイもこのシーンはオリジナルのムードをかなり重要視していましたが、完全なコピーにはしたくなかったようです。このシーンは、理想的な流れとコマ割りを確定するだけで9か月かかりました。たくさんの映像を繋ぎ合わせねばならず、撮影方法もかなり複雑でした。創造と技術、どちらの面においてもこのシーンが最も難しかったけれど、私個人としては最も満足しています。本当に楽しくて、ジーニーの性格も完璧に表現できていたと思います。ミュージカルはこのシーンのように、明るくカラフルで面白くあるべきですからね。

画像5: 「アラジン」の美しくも幻想的な世界観を見事に作り上げたチャス・ジャレット

最後に、一番好きなシーンはどこですか。

たくさんありますし、それぞれにきちんと理由もあります。私はロケ撮影が大好きなので、ヨルダンでの撮影は最高でしたし、本物の砂漠で演者が演じるのを見るのは楽しかったです。しかし、その中でも特に好きなシーンは「魔法の洞窟」のシーンですね。洞窟内での大冒険やそこに広がる巨大空間、洞窟の崩壊、アラジンが逃げる場面など、その一連のシーンの制作はとても楽しかったです。パレードのシーンも多くのエキストラの方に参加していただけてよかったですね。自分はVFX担当ですが、実際の現場で仕事するのがすごく好きなんですよ。パレードのシーンではVFXはあまり使わなかったのですが、全体の映像の規模感を大きく見せる役割は担っていて、そこがうまく行ったと感じています。でもやはり一番好きなシーンは「フレンド・ライク・ミー」ですね!

画像6: 「アラジン」の美しくも幻想的な世界観を見事に作り上げたチャス・ジャレット

ありがとうございました!

こだわりのVFXが詰まったMovieNEXは10月9日リリース!

究極のエンターテイメント『アラジン』は、早くも9月25日(水)より先行デジタル配信開始、10月9日(水)にMovieNEX(4,200円+税)と4K UHD MovieNEX(6,000円+税)で発売!さらに、実写版とアニメーション版の両方を豪華デジパック仕様に収めたセット商品『アラジン MovieNEXコレクション(期間限定)』(8,000円+税)も同時発売。ジャレット氏が作り上げた世界はもちろん、彼が最も好きな「フレンド・ライク・ミー」のシーンも何度でも楽しもう!

画像: 「アラジン」 9月25日(水)デジタル先行配信 10月9日(水)発売 MovieNEX/4,200円+税 4K UHD MovieNEX=8,000円+税 発売:ウォルト・ディズニー・ジャパン © 2019Disney

「アラジン」
9月25日(水)デジタル先行配信
10月9日(水)発売
MovieNEX/4,200円+税
4K UHD MovieNEX=8,000円+税
発売:ウォルト・ディズニー・ジャパン
© 2019Disney

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