昭和は遠くなりにけり…だが、昭和生まれの国産スポーティカーは、日本だけでなく世界的にもブームとなっている。そんな昭和の名車たちを時系列で紹介していこう。今回は昭和61年発売の日産 サニーRZー1だ。

クーペボディを架装して、トラッド サニーがスポーティに

日産 サニーRZー1 ツインカムNISMO:昭和61年(1986年)8月発売

画像: ボクシーなセダンからスポーティなクーペに変身したRZー1。

ボクシーなセダンからスポーティなクーペに変身したRZー1。

1980年代中盤、不振が続く日産車の中で、ひときわ異彩を放っていたのが、昭和60年(1985年)に発売された6代目のサニー(B12型)だった。愛称は「トラッド・サニー」。直線基調で奇をてらわない端正なスタイリングや経済性に優れたエンジンなど、大衆車としてバランスが良く人気が高かった。ここで紹介するRZ-1はそのクーペモデルで、昭和61年(1986年)2月に追加投入された。

スタイリングはシャープなウエッジが印象的だが、エンジンやシャシといったメカニズムからインパネやシートのデザインにいたるまで、すべてセダンからの流用であり、動力性能はもとよりドライバビリティや限界性能などあらゆる視点から見て、けっしてスポーティとは言いがたかったのも事実だった。

画像: NISMO製本革巻きステアリングやホワイトメーターなどでスペシャリティ色を出したNISMOバージョン。

NISMO製本革巻きステアリングやホワイトメーターなどでスペシャリティ色を出したNISMOバージョン。

いわば、外観の雰囲気を大切にしたパーソナルクーペという位置づけのモデルだった。搭載エンジンはE15型の1.5L SOHCと、これにターボを装着したE15ET型があり、ターボ車はグロスで最高出力100psと最大トルク16.0kgmを発生していた。RZー1投入から4カ月後の1986年8月に、新開発のCA16DE型ツインカムエンジンを搭載するタイプA/B、およびNISMOの3グレードが追加された。

画像: 日産初の1.6LツインカムとなったCA16DEを搭載。このエンジンを得て、RZ-1もスポーティカーらしくなる。

日産初の1.6LツインカムとなったCA16DEを搭載。このエンジンを得て、RZ-1もスポーティカーらしくなる。

この4気筒ツインカムエンジンは、同時期に台頭してきたトヨタの4A-G、ホンダのZCなどとの1.6L DOHCバトルに投入された、日産としては初の1.6L DOHCユニットだった。だが最高出力が120psと控えめだったため、販売面ではライバルに対して苦戦を強いられた。

スポーティバージョンのNISMOは、日産のモータースポーツディビジョンであるNISMO製のエアロパーツやバケットシート、ホワイトメーターなどを装着し、スペシャル感を演出している。

画像: 直線を基調としたエッジの効いたデザインは、明らかに若者層を意識したものだった。

直線を基調としたエッジの効いたデザインは、明らかに若者層を意識したものだった。

日産 サニーRZー1 ツインカムNISMO 主要諸元

●全長×全幅×全高:4230×1665×1335mm
●ホイールベース:2430mm
●重量:1050kg
●エンジン型式・種類:CA16DE型・直4 DOHC
●排気量:1598cc
●最高出力:120ps/6400rpm
●最大トルク:14.0kgm/5200rpm
●トランスミッション:5速MT
●タイヤサイズ:185/60R14
●価格:173万円

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