昨日公開の『ある船頭の話』の初日舞台挨拶が、昨夜新宿武蔵野館にて行われ、主演の柄本明、川島鈴遥、村上虹郎、そしてオダギリジョー監督が登壇した。

オダギリ監督は「早く初日が来ないかな…という気持ちと、もうちょっと待ってほしいという気持ちと両方ありました…」とこの日を迎えるまでの複雑な心境を吐露しつつ「もうね…今日から上映なので、開き直るしかないですね」と満席の会場を見渡しながら笑顔で挨拶。

画像1: 『ある船頭の話』初日舞台挨拶に
オダギリジョー監督や柄本明らが登壇!!

主演の柄本が「いろんな方が僕(トイチ)の舟に乗られてまして、古い友人もいれば大先輩、若い女性もいて、とにかくいろいろです。古い友人というのは笹野高史なんです。仲は悪いんですが、現場では仲良く撮影させていただきました」とユーモアたっぷりにコメントすると、オダギリ監督や村上、川島、そして観客が笑顔に。

画像3: 『ある船頭の話』初日舞台挨拶に
オダギリジョー監督や柄本明らが登壇!!

柄本が演じた主人公の船頭・トイチの舟に乗るお客の役には伊原剛志、浅野忠信、村上淳、蒼井優、永瀬正敏ら実力派俳優から細野晴臣、野生爆弾のくっきー!など個性豊かな面々が登場する。

謎の少女を演じた川島は「実はさっき、監督から『今日は(衣装デザインの)ワダエミさんがいらっしゃっているから、ちゃんとコメントしてね』と言われて緊張しています…(苦笑)」と前置きし、「撮影に入る前はカメラの前に自分が立っているのが想像できなかったのですが、衣装合わせの場で袖を通したことで初めて想像することができました。衣装のおかげでなんの抵抗もなく現場でも演じることができたので、すごく助けていただきました」と感謝の思いを口にした。

画像4: 『ある船頭の話』初日舞台挨拶に
オダギリジョー監督や柄本明らが登壇!!
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オダギリジョー監督や柄本明らが登壇!!

オダギリ監督が“なんとも言えない顔が好き。狼みたい”と語る村上は、トイチを慕う村人の源三を演じている。そんな村上は当初の脚本ではトイチと源三が同世代の「中年2人」という設定だったことを明かすと、自身が演じることが決まってからも「(セリフを)若者言葉に変えるのかと思ったら台詞はそのままになっていて、年配のトイチと対等な生意気な口を利く男として演じることになった」と明かした。

画像7: 『ある船頭の話』初日舞台挨拶に
オダギリジョー監督や柄本明らが登壇!!

すると柄本が「いつもタメ口だよな、お前(笑)」とすかさずツッコミを入れ、それに対して「そんなことないですよ!セリフのせいかと(笑)」と村上は慌てて説明する場面も。オダギリ監督は、当初はトイチを自らが演じる想定で脚本を執筆していたことを明かしつつ、村上の「中年2人」という発言に「ちょっとショックなんですけど…(笑)」と寂しそうにコメントすると会場は笑いに包まれた。

画像8: 『ある船頭の話』初日舞台挨拶に
オダギリジョー監督や柄本明らが登壇!!
画像9: 『ある船頭の話』初日舞台挨拶に
オダギリジョー監督や柄本明らが登壇!!

この日は、撮影監督のクリストファー・ドイルから祝福のビデオメッセージも到着! ドイルは日本映画の撮影に携われたことを「光栄に思っている」と語り、オダギリ監督への感謝のメッセージを届けた。オダギリ監督は「実は、撮影の後にクリスからメールをもらったのですが、『あと30本は一緒に作ろう』とおっしゃっていただいて本当に嬉しいです」と嬉しそうにコメント。

画像10: 『ある船頭の話』初日舞台挨拶に
オダギリジョー監督や柄本明らが登壇!!
画像11: 『ある船頭の話』初日舞台挨拶に
オダギリジョー監督や柄本明らが登壇!!

本作は第76回ヴェネチア国際映画祭に出品され、日本の長編映画で初めて<ヴェニス・デイズ>部門で上映された。そのときの現地の反響についてオダギリ監督は「メチャメチャよかったです!
あまりの反応のよさに恐縮しちゃいました」と明かし「いまだから言いますけど、エンドロールが流れた瞬間に拍手が始まったのですが、実はエンドロールも大事に作ったので、できればしっかりエンドロールまで見ていただいてから拍手をしてほしかったんですよね(笑)」と苦笑いしながらコメント。更に音響にかなりこだわって作ったことから、オダギリ監督自ら新宿武蔵野館、立川と横浜みなとみらいのkino cinémaまで行き、色味と音のチェックをしたことも明かした。

また、本作は現時点で韓国の釜山国際映画祭、カナダのモントリオール・ニュー・シネマ映画祭、エジプトのエル・グーナ映画祭、中国のピンヤオ映画祭、香港アジア映画祭、トルコのアンタルヤ映画祭、ハワイ国際映画祭、台北金馬(タイペイ・キンバ)映画祭で10月~11月にかけて続々出品・上映が決定。直近のエル・グーナ映画祭での上映が控えており、現地へ渡航予定のオダギリ監督は「実は(自身が主演のドラマシリーズ)『時効警察はじめました』の打ち上げの翌日の飛行機で、(打ち上げの)盛り上がりによっては行けないんじゃないかと。(笑)」と不安を口にし、エジプトに行ってみたいという川島さんに「(自分が)行けるかどうかわかんないから、行く?」とその場でピンチヒッターをオファー。会場は再び笑いに包まれた。

最後にオダギリ監督が「クリスの画は大きなスクリーンで観るのが一番ですし音にもこだわって作ったので、音響システムのいい場所で見ていただきたいです。DVDが出ても買わなくていいし、配信が始まってもダウンロードしなくていいので(笑)、劇場で観ることをお勧めします!」という言葉で締めくくると、客席からは温かい拍手が送られた。

『ある船頭の話』は新宿武蔵野館ほか全国にて公開中

(取材/奥村百恵)

画像12: 『ある船頭の話』初日舞台挨拶に
オダギリジョー監督や柄本明らが登壇!!

『ある船頭の話』
9月13日(金)より新宿武蔵野館ほか全国公開
脚本・監督:オダギリジョー
出演:柄本明、川島鈴遥、村上虹郎
   伊原剛志、浅野忠信、村上淳、蒼井優/笹野高史、草笛光子
   細野晴臣、永瀬正敏、橋爪功
撮影監督:クリストファー・ドイル
衣装デザイン:ワダエミ
音楽:ティグラン・ハマシアン
配給:キノフィルムズ
©2019「ある船頭の話」製作委員会

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