トラックコンディションの善し悪しひとつパフォーマンスの質に大きな差が生じるダートトラックレーシング。先週は?前回は?わりと巧く乗れてたのに今日は全然ダメだぁ・・・などお悩みの方は、まだまだ幅広く条件の異なる路面を攻略するスキルが "ぜーんぜん足りない" のかもしれませんね。逆にコースやレース、イベントを司る "ハンドラー側" には、乗り手たちがより良く走れる ( つまりは一層安全でもある) ような路面 = 場面作りのため細心の注意と情熱を注ぎ続ける必要があります。ね、サイコーだのサイアクだのって胡座かいてる場合じゃないですよ!今日はそんなお話です。

毎周違ってそれでいい、のですが。

WELCOME RACE FANS!! ダートトラックライダー/FEVHOTSレースプロモーターのハヤシです。走行日以外は野晒しの "ただの地面" であっても、ライダーたちを集めて競うという事を考え始めれば、可能な限り均質で平滑な "路面" が求められるのは至極当然。スポーツの基本的な走法・理論と照らし合わせても、この競技の最低限の安心・安全は、トラックコンディションによって得られるものだと考えてよいでしょう。

とはいえ "土系舗装のノウハウ" を駆使し、モーターサイクルでの競争のため最適化・・・を目指してオーバルトラックを平たく滑らかにとことんチューニングしようとも、周を追うごとの状況の変化までをも完全にコントロールする事はできません。ですから乗り手が日常から追求するべきは、通り一遍の "ライディングテクニック" を身につけることに留まらず、様々な状況の変化に即座に的確に対応するための (脊髄反射的な意味も含め) 身体能力を日々高めること、そして現場での臨機応変なマシン・セッティング変更も含め "理詰めの引き出し" をひとつでも多くもつこと。

冷静かつ緻密な "状況への合わせ込み" なしに、目の前のライバルたちや昨日までの自分を超えていくのはまず不可能・・・は大袈裟にせよ、やれるなら絶対やったほうが良いこと (優先度高) です。

乗り手も路面も決勝めがけて整え磨き上げていく・・・のが基本姿勢です。

レーストラックをとりまく自然環境としての陽射しや湿度、人為的な面では撒水量やらライダーたちの走行の激しさなど様々な外因により、路面の状態は刻々と変わってしまう・・・というのはもはや折り込み済みとして、たとえばある日のレース・イベントにあって、現場で与えられた条件下で最良の → "もっともマシな" コンディションはどのシーンを狙って提供されるべきでしょうか?

画像1: 乗り手も路面も決勝めがけて整え磨き上げていく・・・のが基本姿勢です。

路面を司る管理者 = ハンドラーとして照準を合わせるのは最終レース、各クラスの決勝にその日一番のピークをもっていくのが良でしょう。変化と一口に言っても現れは様々。段々悪化するよりは最初イマイチ・酷くても徐々に持ち直すほうが良いに決まっています。そりゃあ徹頭徹尾の好条件キープがもちろん望ましいことではありますが、こればっかりはもう永遠のイタチごっこ。

画像2: 乗り手も路面も決勝めがけて整え磨き上げていく・・・のが基本姿勢です。

トラックコンディションのハンドリングの難しさとは、乗り手が自身のパフォーマンスとマシンの状態を最終レースに向け、より正しい方向へと調整していくさまとも似ています。ダートトラックライダーがライバルと戦う次のヒートの出方に悩むのと同じように、運営面・レースコントロールにも打破すべきテーマが常にそこにあると言えるでしょう。

コンペティターに無用のリスクを齎さないのはハンドラーのつとめ。

ダートトラックレーシングが雨天中止のスピード競技だということはすでに皆さんご存知いただけていることかと思いますが、筆者主宰のレース団体・FEVHOTSでの今まで8年間の活動の中、当日現場で降雨のため続行不能となったイベントは、あとにも先にも一度きりしかありません。それ以外はすべて事前の予報から中止判断を下し、別日程への振替などを調整することで回避しています。

画像: コンペティターに無用のリスクを齎さないのはハンドラーのつとめ。

数百キロの範囲から参加者と観戦者が集うというのに雨にはとことん弱い・・・とんでもなく線の細いスポーツですが (きっと日本に根付かない理由のひとつ?) 誰にも無駄足をさせず次へと繋げるよう早めに状況を見極めることも、トラックコンディションを可能な限り維持することと同様、このスポーツの関係者に無用のリスクや負担を強いるべきでないという、我々主催者の想いのひとつです。

そろそろ次の段階に・・・ギア上げちゃおっかなー?

もうじき10年となる我々FEVHOTSのダートトラックレース運営、そもそもはそれ以前に我が国に展開していた唯一のレースシリーズが終了するという憂き目を受けて、我々自身の手でこのスポーツを持続しなんとか発展させようという思惑からスタートしたものでした。

少しドラマティックに言えばそれから時は流れ、参加者の顔ぶれも少しずつ→今や大半が入れ替わり、あるいは我々のシリーズからダートトラックレースキャリアをスタートした選手の子供達、次の世代がいよいよ走り出す頃合いともなってきています。

画像: そろそろ次の段階に・・・ギア上げちゃおっかなー?

継続は力なりとはいいますが、ただ続けているだけでもなかなかこちらとしては劇的に面白くはならないもので、そろそろ次なる段階?に手を広げていこうかなぁ、そのためにも当然これまでの活動の中心たるレースイベントの "品と質" は保たないとなぁ、と奮闘努力の毎日です。

ダートトラックレーシング、このチョーめんどくさいスポーツに幸あれ。
ではまた金曜日の "Flat Track Friday!!" でお目にかかりましょう!

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