新東名(E1A/新東名高速道路)の開通工事を進める中日本高速道路は、工事の遅れにともなって完成予定を部分的に遅らせることを発表した。

伊勢原JCT〜御殿場JCTの約48kmの工事を現在進行中

神奈川県海老名市から愛知県豊田市までを結ぶ新東名は、全区間(約253km)のうち、すでに開通しているのは神奈川県の一部(約6km)と、御殿場JCTから豊田東JCTまで(約200km)。その中間にあたる伊勢原JCT〜御殿場JCT(約48km)を現在建設中で、全線開通は2020年度内を予定していた。

ところが、中日本高速道路や地方自治体の関係者が集まって開催された連絡調整会議では、予定どおりに開通できないことが明らかとなった。その要因はさまざまあるものの、最終的な完成は2023年度となるというのだ。2020年の東京オリンピック・パラリンピックに間に合わないことは残念ではあるが、その後の大阪で開催される2025年日本国際博覧会…通称 大阪万博2025には間に合うようだ。想定来場者数は2800万人にものぼるといい、ここでの活用が期待される。

ここからは、新たに発表された開通時期を区間ごとに見ていこう。

画像: 新東名高速道路の完成予定表。全区間が開通するのは2023年度。

新東名高速道路の完成予定表。全区間が開通するのは2023年度。

■伊勢原JCT〜伊勢原大山IC(約2km) 開通予定:2019年度内

この区間の開通予定は、従来の計画から変更なし。橋梁工事はほぼ完成し、そのほかの進捗も順調に推移しているようだ。2019年度内の予定であるが、早ければ2019年内開通の可能性もあるという。

■伊勢原大山IC〜秦野IC(約13km) 開通予定:2021年度

計画の初期段階から用地取得の難航している部分があった。また用地内に、埋蔵文化財調査の必要な土地(26万平方メートル:東京ドーム約5個分)があり、これを調査する中で新たに旧石器時代の遺跡が発見されるなど、道路工事が遅延しているという。予定よりおよそ1年の遅れ。

画像: 旧石器時代の遺跡が発掘されているという伊勢原大山IC〜秦野IC(約13km)区間。開通予定:2021年度

旧石器時代の遺跡が発掘されているという伊勢原大山IC〜秦野IC(約13km)区間。開通予定:2021年度

■秦野IC〜御殿場IC(約26km) 開通予定:2023年度

山岳地形ののり面崩落によって、橋梁敷設のための工事車両進入路のルートを変更、さらにその構造も見直し、転石防止策をすることなど整備が難航している。さらに、地質調査によって断層破砕帯(※)が想定よりも広範囲に広がっていることが判明。これにより橋梁の構造形式から変更することになり、開通予定は当初より3年ほど遅れるようだ。

※断層面にできる岩石破砕部のことで、一般的に軟弱で、浸食や崩壊が早く進む。

画像: 断層破砕帯の範囲見直しにより工事が大幅に遅れる予定だという秦野IC〜御殿場IC(約26km)区間。

断層破砕帯の範囲見直しにより工事が大幅に遅れる予定だという秦野IC〜御殿場IC(約26km)区間。

■御殿場IC〜御殿場JCT(約7km) 開通予定:2020年度

当初の開通予定から変更なし。

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