ブランドの枠を超えてワールドワイドで益々活況を呈するSUVマーケット。この連載企画では、国産・輸入車を問わずSUVの「今」を感じられるモデルを順次紹介していく。今回は「ポルシェ マカン」の登場だ。

最新のデジタルコクピット採用等でコネクティッドに対応

2018年11月、ポルシェのモデルラインで最も売れているマカンが初のマイナーチェンジ(MC)を受けた。しかし当初は2Lの直4DOHCターボ(最高出力252ps/最大トルク370Nm)のベースグレードだけで、高性能版マカンSはおあずけ。2019年1月にようやく予約受注が開始されたSは、期待に応える高いスポーツ性能でファンの心をつかんだ。

MC後のマカンは「ポルシェのDNAをより色濃く反映した」というエクステリアに大きな変更はないものの、フロントグリルの開口部が大型化され、LEDヘッドランプが標準装備されている。また、リアコンビランプがLEDライトストリップで連結され、新たに4灯式ブレーキランプが採用されるなど、ポルシェの最新モデルと同様の手法を取り入れたのも新型の特徴だ。

インテリアでは、最新のデジタルコクピットが見所だ。10.9インチのフルHDタッチスクリーンディスプレイを新デザインのダッシュボードに組み込んでおり、標準装備の「ポルシェコネクトプラス」で、リアルタイム交通情報付オンラインナビゲーションなどのオンラインサービスやインターネットへのアクセスを可能にしている。

画像: マイナーチェンジでさらに磨きのかかった滑らかな乗り味。(写真はマカンS)

マイナーチェンジでさらに磨きのかかった滑らかな乗り味。(写真はマカンS)

Sのダイナミズムをさらに高めた新型V6 3Lエンジン

マカンS搭載のエンジンは、新開発のV6DOHCターボ3.0Lで、改良前より最高出力14ps/最大トルク20Nm強力な最高出力354ps/最大トルク480Nmまでチューンされている。新技術ターボをVバンクの内側に配置し、タービンまでの排気経路を短縮してレスポンスを高め、タービンに低回転域から大トルクを発生するツインスクロールターボを採用するなど、ターボでマイナス要因となりやすい過渡特性の向上に力を入れているのが特徴だ。その結果動力性能は全体に底上げされ、オプションのスポーツクロノパッケージでは、0→100km/h加速が従来比で0.1秒速い5.1秒、最高速度は254km/hと公表されている。

一方、ポルシェならではのシャシ性能の向上も見逃せない。前235/60R18、後255/55R18の前後異サイズ18インチタイヤ、バネ下重量を低減するためスプリングフォークをアルミ製にしたフロントアクスル、新開発のスウェイバー採用などで、正確なハンドリングと快適性を向上させたほか、4WDの「PTM」(ポルシェ・トラクション・マネジメント)の最適化も図られた。ブレーキもフロントディスクの径を従来比+10mmの360mmに、厚さを従来比+2mmの36mmにサイズアップして、ポルシェの美点のひとつでもある制動性能のレベルアップを図っている。

ポルシェは今年、「次期マカンは、800ボルト技術を導入し、プラットフォームにアウディと共同開発したポルシェPPEアーキテクチャーを使った、ポルシェ初のフル電動SUVとして開発中」と発表した。EVには大いに興味を惹かれるが、ガソリンエンジンのダイナミックな走りを堪能する機会は今しかない、と言うことでもある。

画像: マカンS搭載の新開発V6 3Lツインターボエンジン(最高出力354ps/最大トルク480Nm)。

マカンS搭載の新開発V6 3Lツインターボエンジン(最高出力354ps/最大トルク480Nm)。

■ポルシェ マカンS 主要諸元

●全長×全幅×全高=4696×1923×1624mm
●ホイールベース=2807mm
●車両重量=1865kg
●エンジン=V6DOHCターボ
●排気量=2995cc
●最高出力=354ps/5400-6400rpm
●最大トルク=480Nm/1360-4800rpm
●駆動方式=フルタイム4WD
●トランスミッション=7速DCT(PDK)
●車両価格(税込)=859万円

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