もしスーパーヒーローたちが、ただ超能力があるだけの困った性格の人たちだったら……そんなユニークな作品がTVシリーズ「ザ・ボーイズ」だ。
画像: 「ザ・ボーイズ」の"セブン"こと、ヴォート社に所属するスーパーヒーローの人気者トップ7人はこの面々。みなどこかのヒーローに似てる

「ザ・ボーイズ」の"セブン"こと、ヴォート社に所属するスーパーヒーローの人気者トップ7人はこの面々。みなどこかのヒーローに似てる

スーパーヒーローたちがみなイヤな奴?! 彼らの所属組織の目的は金儲け?!

 普通の高校生がスーパーパワーを手に入れるとロクなことにはならない、というのが映画「クロニクル」だが、普通の大人がスーパーパワーを持ったらもっとロクなことにならないのがTVシリーズ「ザ・ボーイズ」。現在シーズン1全8話がAmazonプライム・ビデオで配信中、シーズン2の製作も決定した。

 描かれるのは、もしも現実にスーパーパワーを持つ人々いたらきっとこうなるに違いない世界。ごく普通の青年である主人公は、スーパーヒーローに恋人を殺されたことから、彼らの実像を知るようになる。スーパーヒーローと呼ばれる人々は、ただスーパーパワーがあるだけで、性格にも倫理観にも問題があり、組織的なイメージ戦略によってヒーローに見えているだけ。そして彼らが所属する企業の目的は、世界平和ではなく、利益の追求だ。そんな悪夢のような世界がヴァイオレンスとブラックな笑い満載で描かれていく。

 ヒーローたちがみな、DCやマーベルの有名ヒーローを連想させて、そんなパロディ的な要素も楽しいが、物語は単純なパロディではなく、"スーパーヒーロー映画とは何か"を考えさえてくれるところも本作の魅力だ。

スタッフはブラック・コメディ「プリーチャー」「ソーセージ・パーティ」の面々

 ストーリーが面白いのも納得。何しろスタッフが充実してる。原作は、日本でも翻訳が刊行されているコミック「ザ・ボイーズ」。作者ガース・エニスはアイルランド出身、「パニッシャー」「ヒットマン」のアンチヒーロー系やバチアタリ系の作風で知られる個性派作家。

 そして製作総指揮には、原作コミック作者ガース・エニスの「プリーチャー」のTVシリーズ版のクリエイターたちでもあり、スーパーマーケットに並ぶ食品たちが自分たちの衝撃的な運命を知るブラック・コメディ・アニメ映画「ソーセージ・パーティ」の製作者でもある2人、セス・ローゲンとエヴァン・ゴールドバーグが参加している。

画像: 「ザ・ボーイズ」で新たに"セブン"の一員になった女性ヒーロー、スターライト(左端)は彼らの実像にショックを受ける

「ザ・ボーイズ」で新たに"セブン"の一員になった女性ヒーロー、スターライト(左端)は彼らの実像にショックを受ける

 出演者たちもユニークな顔ぶれ。実は原作コミックでは、ヒーローたちに翻弄される主人公は、エドガー・ライト監督作の常連で今や「ミッション:インポッシブル」のレギュラーのサイモン・ペッグそっくりで、彼自身がコミックの序文も書いている。なので、TV版には、ペッグが主人公の父親役で出演。主人公役は、デニス・クエイドとメグ・ライアンの息子ジャック・クエイドが演じてる。

 また、主人公をスーパーヒーローたちとの戦いに巻き込む元FBI役は「スター・トレック」シリーズでペッグと共演しているカール・アーバン。海の生物と話せるがセクハラなスーパーヒーロー役はTV「ゴシップガール」のチェイス・クロフォード。ヒーローたちが所属する企業の重役を演じる「デス・ウィッシュ」「リービング・ラスベガス」のエリザベス・シューが、かなりコワイ。

*「ザ・ボーイズ シーズン1」はAmazonプライム・ビデオで配信中。

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