昭和は遠くなりにけり…だが、昭和生まれの国産スポーティカーは、日本だけでなく世界的にもブームとなっている。そんな昭和の名車たちを時系列で紹介していこう。今回は昭和53年発売のトヨタ スターレットだ。

ハードサスを装備した“S”は、小さなリアルスポーツカーだった

トヨタ スターレット 1300 3ドアS:昭和53年(1978年)2月発売

画像: コンパクトな2BOXだが、駆動方式はFR。5ドアSEのテスト値で、最高速度は146.94km/h、0→400m加速は17.92秒を記録している。

コンパクトな2BOXだが、駆動方式はFR。5ドアSEのテスト値で、最高速度は146.94km/h、0→400m加速は17.92秒を記録している。

これ以降のスターレットに継承されていくことになる2BOXスタイルが確立されたのが、スターレットとしては第2世代となるKP61型。開発コンセプトは、もちろん小型大衆車としての機能性を追求することだったのだが、トヨタはこれにスポーティグレードとしてSモデルを設定し、好評を博している。

搭載されたエンジンは従来型のストロークアップで1.3Lとした直列4気筒 OHVの4K-U型。72ps/5600rpmの最高出力も相当に魅力的な数字だったが、さらに1300Sの評価を絶対的なものとしたのは、わずか710kgに抑えられた車重だった。

画像: エンジンは旧型の3K-Uの1166ccから、ストロークを7mm延長した4K-Uの1290ccとなった。最高出力は72psだが軽量ボディには十分だった。

エンジンは旧型の3K-Uの1166ccから、ストロークを7mm延長した4K-Uの1290ccとなった。最高出力は72psだが軽量ボディには十分だった。

サスペンションもフルモデルチェンジに伴って、大きくその構成を変化させている。フロントは一般的なマクファーソンストラットだが、リアには4リンク式が新たに与えられることになった。

ステアリングはラック&ピニオン方式。現在では当たり前の機構だが、実にトヨタが量産車種の分野でこれを採用するのは、トヨタ2000GTを別格とすれば、このスターレットが最初の試みであった。

画像: スポーティ仕様のSだけにアルミ風ダッシュパネルが与えられている。ステアリングはラック&ピニオン。

スポーティ仕様のSだけにアルミ風ダッシュパネルが与えられている。ステアリングはラック&ピニオン。

スターレット1300Sの走りは軽量なボディと素直なハンドリング特性に象徴される。このSグレードに装備されたタイヤは他グレードの12インチに対して13インチ、さらにサスペンションもハードなセッティングとされていたため、ワインディングロードでの走りは純粋なスポーツカーに近いフィーリングにまとめられていた。モータースポーツシーンでの活躍は周知のとおりである。

画像: 大型ブラックバンパーがSの特徴。ジウジアーロがオリジナルをデザインしたと噂されるボディのサイズは、旧型より小さく、約95kg軽い。

大型ブラックバンパーがSの特徴。ジウジアーロがオリジナルをデザインしたと噂されるボディのサイズは、旧型より小さく、約95kg軽い。

トヨタ スターレット 1300 3ドアS 主要諸元

●全長×全幅×全高:3725×1525×1370mm
●ホイールベース:2300mm
●重量:710kg
●エンジン型式・種類:4K-U型・直4 OHV
●排気量:1290cc
●最高出力:72ps/5600rpm(グロス)
●最大トルク:10.5kgm/3600rpm(グロス)
●トランスミッション:5速MT
●タイヤサイズ:145SR13
●価格:82万1000円

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