昭和は遠くなりにけり…だが、昭和生まれの国産スポーティカーは、日本だけでなく世界的にもブームとなっている。そんな昭和の名車たちを時系列で紹介していこう。今回は、昭和50年発売のマツダ コスモ APリミテッドだ。

高性能ロータリーとオシャレなセンスが売りだった

マツダ コスモ APリミテッド:昭和50年(1975年)10月発売

画像: 2ドアクーペという基本形状は同じだが、初代とはまったく異なるスタイル。最高速度はカタログ値で195km/h、0→400m加速はテスト値で15.9秒だった。

2ドアクーペという基本形状は同じだが、初代とはまったく異なるスタイル。最高速度はカタログ値で195km/h、0→400m加速はテスト値で15.9秒だった。

世界初の2ローター・ロータリーエンジンを搭載したスポーツカーとしてセンセーションを巻き起こしたコスモスポーツは、昭和47年(1972年)9月に生産を終了した。そして3年のブランクを経て、プレステージ・スペシャリティカーとして蘇ったのが、2代目コスモだ。

昭和50年(1975年)のフランクフルトショーに「マツダ RX-5」の名で出品され、同年10月に国内販売を開始した。低公害をアピールするAP(アンチ・ポリューション)を車名に掲げていた。

画像: ウッドステアリングにウッドパネル、シフトノブとパーキングブレーキレバーまでウッドが奢られていた。

ウッドステアリングにウッドパネル、シフトノブとパーキングブレーキレバーまでウッドが奢られていた。

スタイリングも個性的だ。センターピラーの中央に小さなウインドーをはめ込んだ伸びやかなサイドシルエットや、タテ線を基調とした立体的なグリルが、新鮮な印象を与えている。乗車定員も5名となった。

インテリアもゴージャスな作りで、木目を配したダッシュボードには5個のメーターが並び、シリーズの頂点に立つリミテッドは、パワーウインドーやリモコンミラーなど、フル装備を誇った。

画像: リミテッドには最強の13B型ロータリーが搭載され、135ps/19.0kgmを発揮。ほかに125psの12A型REと100psのレシプロ1.8L SOHCも用意された。

リミテッドには最強の13B型ロータリーが搭載され、135ps/19.0kgmを発揮。ほかに125psの12A型REと100psのレシプロ1.8L SOHCも用意された。

エンジンはレシプロの4気筒も設定されていたが、主役となるのはロータリーだ。リミテッドに搭載される13B型 654cc×2ローターは、51年排出ガス規制をクリアしながら最高出力は135ps/6000rpm、最大特徴は19.0kgm/4000rpmの高性能を実現している。

とくに低速トルクが増大し、旧型の13Bで見られた発進時のもたつきが改善された。ネックとされていた燃費も、サーマルリアクターやエンジンの熱効率の改善により、旧型に比べ40%の向上を果たした。最高速度は3速ATが190km/h、5速MTは195km/hに達した。

画像: 1977年7月に「落ち着き、上品さ、格調」をキャッチフレーズにランドウトップのコスモLを追加設定。エンジンは13Bと12Aのロータリーのみだった。

1977年7月に「落ち着き、上品さ、格調」をキャッチフレーズにランドウトップのコスモLを追加設定。エンジンは13Bと12Aのロータリーのみだった。

コスモAPは発売から1年半にして10万台を販売し、マツダの救世主となる。そして1977年7月にランドウトップのノッチバッククーペ、コスモLを追加設定した。

画像: 1979年9月、マイナーチェンジでヘッドライトを専用の角型とし、ボンネットも低められた。エンジンは13Bロータリーとレシプロの2Lのみで、12Aと1.8Lは消滅した。

1979年9月、マイナーチェンジでヘッドライトを専用の角型とし、ボンネットも低められた。エンジンは13Bロータリーとレシプロの2Lのみで、12Aと1.8Lは消滅した。

コスモ APリミテッド 主要諸元

●全長×全幅×全高:4545×1685×1325mm
●ホイールベース:2510mm
●重量:1220kg
●エンジン型式・種類:13B型・直2ローター
●排気量:654cc×2
●最高出力:135ps/6000rpm
●最大トルク:19.0kgm/4000rpm
●トランスミッション:5速MT
●タイヤサイズ:185/70SR14
●価格:179万5000円

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