昭和は遠くなりにけり…だが、昭和生まれの国産スポーティカーは、日本だけでなく世界的にもブームとなっている。そんな昭和の名車たちを時系列で紹介していこう。今回は、昭和50年発売の三菱 ランサー・セレステだ。

ランサー譲りの卓越した足にハッチバックの実用性

三菱 ランサー・セレステ 1600GSR:昭和50年(1975年)3月発売

画像: スッキリしたファストバックスタイルが印象的。テスト値で、0→200m加速は10.90秒、0→400m加速は17.40秒を記録している。

スッキリしたファストバックスタイルが印象的。テスト値で、0→200m加速は10.90秒、0→400m加速は17.40秒を記録している。

セレステは、ランサーのメカニカルコンポーネンツを使ったファストバックのパーソナルクーペである。ギャランFTOに変わるクーペモデルとして昭和50年(1975年)3月に登場した。

正式な車名はランサー・セレステで、セレステとはラテン語で「青い空」を意味する。低公害時代ならではのネーミングといえるだろう。

ロングノーズのクリーンエアロ・スタイルと呼ばれるボディは、直線基調のシャープなラインで構成され、リアにはハッチゲートを装備している。リアクオーターピラーのルーバーはシースルーのスクープウインドーになっていて、これもひとつの売りだった。

画像: 運転席中心のワイドコクピットには6連メーターが並ぶ。チルトシート/チルトハンドルを備えたフルアジャストシステムが採用されていた。

運転席中心のワイドコクピットには6連メーターが並ぶ。チルトシート/チルトハンドルを備えたフルアジャストシステムが採用されていた。

エンジンは1400と1600があり、1400には4G33型4気筒OHC(92ps/12.5kgm)が搭載された。1600は4G32型と低公害MCA-IIBシステムを採用したG32A型の2種があり、最強モデルのGSR用は、2バレル ツインキャブで、最高出力は110ps/6700rpm、最大トルクは14.2kgm/4800rpmを発生した。

5速MTを介して、最高速度は170km/h(推定)をマークするなど、走りの実力も兄弟車のランサーに勝るとも劣らない。

セレステは三菱初のスペシャリティクーペの普及版と言われたが、1400/1600それぞれに4つ、計8種類のグレードがラインアップされ、初年度の年間販売台数は2万2000台以上をマークした。

1976年11月のマイナーチェンジでリアランプが横一直線のデザインとなり1600GTが追加されたが、1977年6月にこのGTに“システム80”というモデルが加えられた。これはその後のスペシャリティモデルによく見られたように、豪華なオーディオシステムが売りだった。

画像: リアシートは思ったほど狭くはない。乗車定員は5名となっていたが、実質的には4人乗り。

リアシートは思ったほど狭くはない。乗車定員は5名となっていたが、実質的には4人乗り。

1978年2月には丸形ヘッドライトを角形に改め、1400はオリオンエンジンに換装されたが、人気は今ひとつだった。そして79年6月には排気量をアップした2000GTを投入する。G52B型エンジンは最高出力105ps/5400rpm、最大トルク16.5kgm/3500rpmの性能で、ブレーキも4輪ディスクを奢った。

ランサー譲りの卓越したフットワークを備えたパーソナルクーペが、セレステだ。

画像: リアハッチを持つクリーンエアロ・スタイル。タンブルフォーム・ターンアンダーのリアビューで走行安全性と居住性を高めている。

リアハッチを持つクリーンエアロ・スタイル。タンブルフォーム・ターンアンダーのリアビューで走行安全性と居住性を高めている。

ランサー・セレステ 1600GSR 主要諸元

●全長×全幅×全高:4115×1610×1340mm
●ホイールベース:2340mm
●重量:910kg
●エンジン型式・種類:4G32型・直4 SOHC
●排気量:1597cc
●最高出力:110ps/6700rpm
●最大トルク:14.2kgm/4800rpm
●トランスミッション:5速MT
●タイヤサイズ:175/70HR13
●価格:96万7000円

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