オーソドックスなネイキッドとして1998年に登場したXJR1300が、2015年にヨーロッパのユーザーの声によって企画され、新しいモデルとして登場した。それがXJR1300Cだ。

個性的なパーツ構成でまるでカスタムマシン

世界的なバイクカスタムの流行りとして「カフェレーサー」や「伝統的なエンジンベース」というのは外せない要素。特にヨーロッパでは、最新のスーパースポーツを受け入れる一方で、カスタムではビンテージテイストが人気を集めており、実はその流行りを生んだきっかけに日本のカスタムビルダーが大きく関わっているというのは嬉しい話である。

画像: 最高出力:97.8PS/8000rpm 最大トルク:11.1㎏-m/6000rpm 価格:135万円 発売:2015年6月下旬発売予定

最高出力:97.8PS/8000rpm
最大トルク:11.1㎏-m/6000rpm
価格:135万円
発売:2015年6月下旬発売予定

そんなヨーロッパのスタイリング表現にこわだりを求めたユーザーの声によって企画され、誕生したのがスポーツヘリテージモデル、XJR1300Cである。

バイクとして伝統的な「鉄パイプフレームに空冷四気筒エンジン」という組み合わせを重要に捉え、流行りのカスタムトレンドをうまく組み込んで、最新のデザインでありながらクラシックな方向性を生み出しているモデルだ。

画像: 個性的なパーツ構成でまるでカスタムマシン

様々な条件から、国内現行モデルのXJR1300はそのままに、輸出仕様車として日本でも取り扱われることになったので日本での名称はXJR1300C。現地ではモデルチェンジなので名称はXJR1300だ。

カラーは3色設定。

価格は現行XJR1300よりも高くなるが、この車体が持つ特別感は、多少の価格差では比較できるものではない。

画像: カラーは手前からブルーメタリックC、マットグレーメタリック3、ブラックメタリックXの3色。

カラーは手前からブルーメタリックC、マットグレーメタリック3、ブラックメタリックXの3色。

RIDING POSITION
身長:176㎝ 体重:68㎏

画像1: RIDING POSITION 身長:176㎝ 体重:68㎏

ハンドル幅が広く、大きく立ち上がっていため、上体が起きているので街中で楽、峠道でも抑え込みやすい。

画像2: RIDING POSITION 身長:176㎝ 体重:68㎏

セクシーなデザインのタンクはラフな加減速でも身体をホールドしやすい。

また車体がスリムになった印象を与える。乗り心地の良さと相まってツーリングでも快適だ。

国内現行モデルとは一味違う外観と走り

XJR1300Cは、その姿がミラノショーで発表されて以来、独特の世界観を主張する個性的なビッグNKとして注目を集めてきた。

見てのとおりビンテージ・カフェレーサーのイメージをベースにしたデザインだが、そのテイストが面白い。

画像1: 国内現行モデルとは一味違う外観と走り

トライアンフのスラクストンが正統派ビンテージ「カフェ」テイストなら、こっちはヤンチャな荒くれ者ルック。

まるで、かつてマイルのトラックを駆けていた軽快なダートトラックレーサーの香りもする。

画像2: 国内現行モデルとは一味違う外観と走り

そうだ! ひととき、「トラッカー」などと呼ばれて街中を跋扈(ばっこ)していたカスタムモデルや、最近のドゥカティのスクランブラーといったストリートカスタムと同じテイストだ。

見て、弄っているうちにそう見えてきた。

ただ、このXJRの中心には存在感抜群の空冷エンジンがある。

ボリュームがある分、さすがに迫力が違う。バイクの顔になるタンクは樹脂製で、金属プレスでは不可能な起伏と滑らかさを繋げた美しい造形だ。

これがまたビッグバイクらしい高級感を補強している。

遊び心満載のオシャレなルックス…ありそうでなかったファッショナブルなピッグNKだ。

画像3: 国内現行モデルとは一味違う外観と走り

しかし、そのプラットフォームは市場経験を積んだXJR1300。

骨格、エンジン、足回りは昨年型の輸出仕様そのまま。使い勝手が悪いわけが無い。

ハンドリングの基本的な特性は国内仕様とほとんど同じ。

微妙に違うのが中回転以上でのエンジンの表情。

画像4: 国内現行モデルとは一味違う外観と走り

もともとXJRは見た目に迫力いっぱいのバイクながら、その軽快な身のこなしやクセのない素直なハンドリングなのが魅力。

400に乗ってたライダーなら何の躊躇も無くフットワークできる。

特に80㎞/h以下で身のこなしが軽く、ツーリング、ストリート、それに峠道でも使いやすく、意外と速い。

また、エンジンもすばらしく滑らかなので、ビッグバイクビギナーにも注意喚起なしで薦められる扱いやすさがある。

画像5: 国内現行モデルとは一味違う外観と走り

このエンジンには強力なトルクがあり、発する力量感はこのクラスの中でもトップレベル。ただ使いやすいだけでなくビッグバイクらしさも楽しめる。

トップの5速70㎞/h以下に相当する極低回転域でブルプルとした振動があるが、この速度を境にぴたっと止まり、120㎞/h以上からは振動と言うより力強い唸りを発する。

回転数にすると5000回転で、ここから上が国内仕様には無い明確なパワーバンド。

9000回転あたりまでパワーを増大させ続け、その後もゆるりと伸びる。この高回転域は国内仕様より格段に強力だ。

画像6: 国内現行モデルとは一味違う外観と走り

個性的でオシャレな外観がXJR1300Cのイチバンの魅力になるだろうが、輸出仕様ならではのパワーフィールもそれに加えたい。

扱いやすさは同じだが、その表情が少し違うだけで、随分とエキサイティングな雰囲気を楽しめる。

これまで、あまり逆車が入ってこなかった機種だけに、その力強さ、快活な吹けにも感激した。

元気の良さも魅力のひとつに加えられると思う。

SPECIFICATION
●全長×全幅×全高:2190×820×1120mm
●ホイールベース:1500mm
●シート高:829mm
●車両重量:240kg
●エンジン形式:空冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒
●総排気量:1251cc
●ボア×ストローク:79.0×63.8mm
●圧縮比:9.7:1
●最高出力:97.8PS/8000rpm
●最大トルク:11.1kg-m/6000rpm
●燃料供給方式:FI
●燃料タンク容量:14.5ℓ
●キャスター角/トレール:24°40’/92mm
●変速機形式:5速リターン
●ブレーキ形式 前・後:φ298mmダブルディスク・φ267mmシングルディスク
●タイヤサイズ 前・後:120/70ZR17・180/55ZR17

DETAILS

画像1: DETAILS

NEWデザインのフューエルタンクは容量14.5ℓの樹脂製。

オールドレーサーをモチーフとしたえぐりのあるスリムでコンパクトな形状は個性を主張する。

画像2: DETAILS

現行XJR1300同様のオーリンズ製サスペンションを採用するリア。

クラシックな風合いの中に、最新のパーツが組み込まれるのも特徴のひとつ。

画像3: DETAILS

空冷4気筒最大排気量の1250ccエンジンは低速域からの幅広いトルク特性でファンも多く熟成されたもの。

つや消しブラックのエキパイが独特な雰囲気を出す。

PHOTO:INOUE HIROMU SPECIAL THANKS:DEUS EX MACHINA HARAJUKU

公式サイト

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