昨年末に当コラムでご紹介した、日本製マシンで作れるビッグシングルダートトラッカーの話、覚えてらっしゃいますか?以来半年、読者の皆さんからの様々な反響を受けて、ここは自分で人柱になるしかないかなーと腹をくくった筆者、エントリー向けレーシングマシンをこしらえる段取りがそろそろ整ってきたので、やるべきところは一通り手を加える"ALL-IN"方式で、これから弄り始めまーす!

小さいのはヒャク、中くらいはFTR、じゃあでっかいので作ろう!

WELCOME RACE FANS!! ダートトラックライダー/FEVHOTSレースプロモーターのハヤシです。今日まで日本では全く注目されてこなかった、あるいはビビって避けられてきた?ビッグシングルでのダートトラックライディング。"SRイチオシ論・これまでのあらすじ" はこちらからご覧ください。

この特集では様々な切り口のアイディアを取り上げましたが、なかでも多くの読者に印象的だったのは、"フレーム首切り" で車体の基本姿勢を大きく変える、アメリカではポピュラーなダートトラック・レーシングモディファイだったようです。コラムで方法までご紹介はしましたが、もちろんこれまで自分ので実体験したわけではないので、まずはこのあたりからトライするのが良さそうかな?

画像: 妻からコラムネタとダートトラックのためならあなたの好きに使っていいわよ、とフワっと託された、純正テイストの残るカフェレーサーSR。通勤や日常で使い倒したらしくメーター7万キロとか回ってるんですが・・・乗ってた頃はとても調子よかったらしい。まずは掃除して始動確認→エンジン下ろし→フレーム弄りからだなー。

妻からコラムネタとダートトラックのためならあなたの好きに使っていいわよ、とフワっと託された、純正テイストの残るカフェレーサーSR。通勤や日常で使い倒したらしくメーター7万キロとか回ってるんですが・・・乗ってた頃はとても調子よかったらしい。まずは掃除して始動確認→エンジン下ろし→フレーム弄りからだなー。

眉目麗しさには意味がある?見た目の雰囲気だってそれなりにそれらしく。

筆者はかつて美術系大学に学んだのですが、

意味のある形を考えたり形に意味を与えるのが "デザイン" 。
意味の世界を超越して美を追求するのは "スタイリング" 。

どういう場面でだったかは全然覚えてませんけど、こんなフレーズを耳にしたことがあって、なるほどそれもそうか言い得て妙、と感じた記憶があります。

ダートトラックレーシングマシン・・・本場の伝統的定番スタイルは特に・・・は、シンプルにオーバルトラックをより速く走ることを追求し、ありとあらゆる部分が研ぎすまされた美しさ、長年の歴史の中で磨かれた意味のある形 = デザインを感じさせます。目新しさは全くありませんけどね。

というわけで今回作るエントリー向け "SRダートトラッカー" 、とりあえずこんなもんで走り出せるよ・走っちゃいなよ仕様、ではなく、あまりお金はかけないにしてももう少し整ったヤツにしたいなぁ、とマジメに考えているところです。スポーツの技術的な面を熟知している我々だからできる、単なるソレっぽいカスタムビルド (語弊あるけど) ではないスペシャルが、できるといいんですけど。

画像: アメリカ製のFRPダートトラックレース用タンク、の裏側。オイルINフレームで極太トップチューブが特徴のSR・XT・TTに合わせてトンネルを幅広くとったいわば専用品。長年各地のローカルレースを走り続けるヤマハ製ビッグシングルのために、本場には数々のレーシングパーツが存在します。

アメリカ製のFRPダートトラックレース用タンク、の裏側。オイルINフレームで極太トップチューブが特徴のSR・XT・TTに合わせてトンネルを幅広くとったいわば専用品。長年各地のローカルレースを走り続けるヤマハ製ビッグシングルのために、本場には数々のレーシングパーツが存在します。

画像: SR標準の35mmフォークを使うか、もう少し剛性感のある手に入りやすいモノを使うか・・・楽しい悩みです。左は元GNCライダー、J・コップのROTAX600についていたレース専用品 (高い) 。真ん中はホンダFTR250。どちらもオフセット値が大きい伝統的な "フレーマー寸法" 。右は90年代のオフロードバイク用純正の正立43mm。今風なDTXっぽいハンドリングを得るにはこのチョイスも変化球で面白そう。

SR標準の35mmフォークを使うか、もう少し剛性感のある手に入りやすいモノを使うか・・・楽しい悩みです。左は元GNCライダー、J・コップのROTAX600についていたレース専用品 (高い) 。真ん中はホンダFTR250。どちらもオフセット値が大きい伝統的な "フレーマー寸法" 。右は90年代のオフロードバイク用純正の正立43mm。今風なDTXっぽいハンドリングを得るにはこのチョイスも変化球で面白そう。

画像: シートを受け止めるFRPリアカウル各種。座り比べると時代を追うごとに進化するライディングの考え方を知ることができる。右は70年代調。左はド定番のナイトtype。中央後ろは最新流行のインターセプタースタイル。

シートを受け止めるFRPリアカウル各種。座り比べると時代を追うごとに進化するライディングの考え方を知ることができる。右は70年代調。左はド定番のナイトtype。中央後ろは最新流行のインターセプタースタイル。

画像: 検討用に、と知人が貸してくれたSRのご先祖様XT500のフレーム。土に還りそうなヤレ具合ですが役に立ってます。SRより軽く、首の角度が少し違うらしい。合わせたスイングアームはRZ250 / 350のもの。1本サスペンションにするかどうするか悩み中の図。

検討用に、と知人が貸してくれたSRのご先祖様XT500のフレーム。土に還りそうなヤレ具合ですが役に立ってます。SRより軽く、首の角度が少し違うらしい。合わせたスイングアームはRZ250 / 350のもの。1本サスペンションにするかどうするか悩み中の図。

しっかり作りたいのでそこそこ長丁場になるかも?不定期連載企画、かな?

とここまで発表したものの、今はまだ何も方向性までは決まっていません。作業が進むごと、ある程度まとめて進捗をご紹介するスタイルになるでしょう。あくまでエントリーユーザー向け、ですからね。良いネタもろた!とばかりに後を追ってチャレンジされるあなた、挑戦お待ちしております。

ではまた金曜日の "Flat Track Friday!!" でお目にかかりましょう!

コメントを読む・書く

This article is a sponsored article by
''.