2019年6月22日に行われたF3第2戦フランスGPレース1。スペイン・バルセロナで行われた開幕戦ではプレマ勢が強さを見せました。とはいえ今年の勢力図はまだ未知数、誰が抜け出すのか、はたまたシーズン通して混戦が繰り広げられるのかはまだ判断できません。シーズンを占う一戦になるフランスを制するのは誰なのでしょうか?

J.ヒューズがHWAに初のポールポジションをプレゼント

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前日に行われた予選、久々のレースとなったF3でしたが、セッションは荒れることはありませんでした。まずはじめにタイムを出したのはプレマ勢、クリスチャン・ルンガー(ART GRAND PRIX)、ニコ・カリ(TRIDENT)と開幕戦で上位にきたメンバー。

プレマ勢の中でも好調を見せたのはジェハン・ダルバラ(PREMA RACING)。1回目のアタックでトップタイムを記録し、ポールポジションを争う2回目のアタックでも自身のタイムを更新しポールポジション獲得かと思われました。

しかしダルバラのタイムを上回ったのは去年ARTで活躍し、今年からHWAのマシンに乗るジェイク・ヒューズ(HWA RACELAB)。最後の最後でデルバラのタイムを0.087上回り逆転でポールポジションを獲得しました。

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2位にはポールポジションをあと一歩のところで奪われたダルバラ、3位に開幕戦で優勝したロベルト・シュワルツマン(PREMA RACING)が入り、4位にペドロ・ピケ(TRIDENT)が食い込みました。

日本人ドライバーの名取鉄平(CARLIN BUZZ RACING)が21番手、開幕戦でポイントを獲得した角田裕毅(JENZER MOTORSPORT)は27位と苦しい予選となりました。

予選結果

1.ジェイク・ヒューズ(HWA RACELAB)
2.ジェハン・ダルバラ(PREMA RACING)
3.ロベルト・シュワルツマン(PREMA RACING)
4.ペドロ・ピケ(TRIDENT)
5.マーカス・アームストロング(PREMA RACING)
6.レオナルド・プルチーニ(HITECH GRAND PRIX)
7.ユーリ・ヴィプス(HITECH GRAND PRIX)
8.ベント・ヴィスコール(HWA RACELAB)
9.ニコ・カリ(TRIDENT)
10.アレクサンダー・ペローニ(CAMPOS RACING)
11.ローガン・サージェント(CARLIN BUZZ RACING)
12.クリスチャン・ルンガー(ART GRAND PRIX)
13.リチャード・ベルシュフォー(MP MOTORSPORT)
14.マックス・ヒュートレル(ART GRAND PRIX)
15.リアム・ローソン(MP MOTORSPORT)
16.葉一飛(HITECH GRAND PRIX)
17.リリム・ゼンデリ(SAUBER JUNIOR TEAM BY CHAROUZ)
18.フェリペ・ドゥルゴビッチ(CARLIN BUZZ RACING)
19.デブリン・デフランチェスコ(TRIDENT)
20.シモ・ラークソネン(MP MOTORSPORT)
21.名取鉄平(CARLIN BUZZ RACING)
22.デビット・ベックマン(ART GRAND PRIX)
23.ファビオ・シェラー(SAUBER JUNIOR TEAM BY CHAROUZ)
24.ラウル・ハイマン(SAUBER JUNIOR TEAM BY CHAROUZ)
25.ケイヴァン・アンドレアス(HWA RACELAB)
26.セバスチャン・フェルナンデス(CAMPOS RACING)
27.角田裕毅(JENZER MOTORSPORT)
28.アンドレアス・エストナー(JENZER MOTORSPORT)
29.アレッシオ・デレッタ(CAMPOS RACING)

ダルバラが完勝で今季初優勝!角田が驚異の追い上げで7位入賞!!

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ヒューズ、ピケ、マーカス・アームストロング(PREMA RACING)が好スタートを決める中、シュワルツマンがスタートを失敗し6位に後退してしまいます。

2周目の1コーナーで名取がプルチーニに接触され後退、厳しいレースになりました。

3周目、ダルバラがピケをパスし2位に浮上、翌周にはアームストロングがピケをパス、7周目には出遅れたシュワルツマンもピケをパスしプレマ勢がレースでも速さを魅せます。

勢いに乗るダルバラは9周目の最終コーナーでトップのヒューズをパスしトップに浮上、11周目にはアームストロングもヒューズをパスし2位に浮上します。

しかしヒューズのペースもよく12周目にアームストロングを抜き返し2位に再浮上。その後ろにはシュワルツマン、ピケが虎視眈々と前をうかがいます。

15周目、3〜4コーナーでヒューズがミスし、アームストロング、シュワルツマンが一気にヒューズをパス、これでプレマ勢が1-2-3体制を形成します。シュワルツマンはアームストロングをパスし、ついに2位に浮上。

16周目、2位を諦めないヒューズはストレートエンドのシケインで2台まとめてオーバーテイクを試みるもオーバースピード、アームストロングを弾き飛ばしてしまいます。ヒューズはその場でリタイア、アームストロングは5位まで順位を下げてしましました。

残り3周、2位シュワルツマンに迫るピケの背後にユーリ・ヴィプス(HITECH GRAND PRIX)も追いつき3台による表彰台争いとなります。

優勝は2位以下に差をつけたダルバラが優勝、2位はピケのプレッシャーに耐えたシュワルツマン、3位にピケが入りました。

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27番手スタートの角田は混戦の中素晴らしい走りを披露。残り3周ではファステストも記録し、なんと7位でフィニッシュしました。ポジションを20もあげる驚異的な走り、さらに斬れ味鋭いオーバーテイクも披露し存在感をアピールしました。レース2ではリバースグリッドで2位からのスタート。歓喜の瞬間を味わえるかもしれません!期待大です!!!

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決勝結果

1.ジェハン・ダルバラ(PREMA RACING)
2.ロベルト・シュワルツマン(PREMA RACING)
3.ペドロ・ピケ(TRIDENT)
4.ユーリ・ヴィプス(HITECH GRAND PRIX)
5.ベント・ヴィスコール(HWA RACELAB)
6.マーカス・アームストロング(PREMA RACING)
7.角田裕毅(JENZER MOTORSPORT)
8.アレクサンダー・ペローニ(CAMPOS RACING)
9.リアム・ローソン(MP MOTORSPORT)
10.デビット・ベックマン(ART GRAND PRIX)
11.アンドレアス・エストナー(JENZER MOTORSPORT)
12.ローガン・サージェント(CARLIN BUZZ RACING)
13.葉一飛(HITECH GRAND PRIX)
14.リチャード・ベルシュフォー(MP MOTORSPORT)
15.ファビオ・シェラー(SAUBER JUNIOR TEAM BY CHAROUZ)
16.アレッシオ・デレッタ(CAMPOS RACING)
17.ラウル・ハイマン(SAUBER JUNIOR TEAM BY CHAROUZ)
18.ニコ・カリ(TRIDENT)
19.フェリペ・ドゥルゴビッチ(CARLIN BUZZ RACING)
20.シモ・ラークソネン(MP MOTORSPORT)
21.デブリン・デフランチェスコ(TRIDENT)
DNFセバスチャン・フェルナンデス(CAMPOS RACING)
DNFジェイク・ヒューズ(HWA RACELAB)
DNFマックス・ヒュートレル(ART GRAND PRIX)
DNFリリム・ゼンデリ(SAUBER JUNIOR TEAM BY CHAROUZ)
DNF名取鉄平(CARLIN BUZZ RACING)
DNFレオナルド・プルチーニ(HITECH GRAND PRIX)
DNFケイヴァン・アンドレアス(HWA RACELAB)
DNFクリスチャン・ルンガー(ART GRAND PRIX)

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