息子であることを隠して父とオンラインゲームをプレイする日々を綴った人気ブログが、ネットの世界を飛び出して書籍化され、さらには地上波でのドラマ化を経て遂に実写映画化された。家族や仕事に対して情熱と愛情を心に秘めているアキオ役を演じた坂口健太郎のインタビューをお届けする。

【ストーリー】

自分が子供の頃から、何を考えているのか全く分からなかった父の背中を見て、心の中でそうつぶやくアキオ(坂口健太郎)。仕事一筋で単身赴任中だった父(吉田鋼太郎)が、突然会社を辞めて家に帰って来たのだ。母と妹も一日中ボーっとテレビを見ている父を、遠巻きに眺めている。父の本音を知りたい、そんな願いに突き動かされたアキオに、ある計画が閃く。

アキオの得意なオンラインゲーム「ファイナルファンタジーXIV」の世界に父を誘導し、自分は正体を隠して、共に冒険に出るのだ。その名も〈光のお父さん計画〉!アキオは顔も本名も知らないゲーム仲間たちに協力を呼び掛け、励まされる。だが、この時のアキオは思いもしなかった。父に家族も知らない意外な顔があるとは──。

画像: 大人気ブログを実写映画化した『劇場版 ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん』坂口健太郎インタビュー

ゲームの世界で父親と一緒に冒険をするのは凄く素敵だと思います

息子であることを隠して父とオンラインゲームをプレイする日々を綴り、累計アクセス数が1,000万を超えたブログの連載がたちまち人気を集め、連載最終回がYahoo!ニュースで取り上げられるほどの話題に。その後SNSで絶賛の声が爆発的に広がり書籍化され、地上波でドラマ化もされた。そして遂に待望の映画化が実現。

息子の岩本アキオ役を坂口健太郎、父の岩本暁役を吉田鋼太郎が演じている。今作の撮影秘話やゲーム「ファイナルファンタジーXIV」の魅力、ハマっている海外ドラマなどについて坂口が語ってくれた。

ーー今作の台本を読んだ時の感想からお聞かせ頂けますか。

「最初にお話を頂いた時に、ファイナルファンタジーを扱った物語だと聞いていたので、僕が演じる役がファイナルファンタジーの世界に入り込むような、ゲームと実写が混在する映画だと思っていたんです。そのあと台本を読んでみると、ゲームと現実世界のパートが分かれていたので、“一体どんな映画になるんだろう?”と全く想像がつかなくて(笑)。

僕が演じるアキオはゲームの中ではマイディーで、吉田鋼太郎さん演じる父親はゲーム中でインディーで、その二つがどういう風に繋がっていくのかが、台本を読んでも映像としては想像できなかったのでワクワクしました。更に父親と息子の話もしっかりと描かれていたので、“絶対に素敵な映画になるはずだ”という思いで参加させて頂きました」

ーーアキオは自分がマイディーとは明かさずにオンラインゲームで父親と交流を深めますが、そんな風にコミュニケーションを取ることについてどう思いましたか?

「凄く現代っぽいなと思いました。僕自身オンラインゲームをやるので、ゲーム中に人と会話をすることはコミュニケーションのツールのひとつとして良いことだと思っているんです。ちょっとしたことで父親との間に溝ができてしまったアキオが、父親とゲームの世界で一緒に冒険をするというのは凄く素敵だなと。

対面で会話をすると考えすぎてしまって言葉を選んだり、回りくどい言い方になることもありますけど、オンライン中のチャットなら頭の中で整理した言葉を伝えることができるので、ある意味シンプルなんですよね。そこが凄く良いと思います」

Photo by Tsukasa Kubota

ーーオンラインでお互いに顔も名前も知らない人と話す時のほうが対面よりも本音で話しやすかったりしますか?

「確かに、素性も知らなくて顔が見えないからこそ話せることもあると思います。その反面、素性を明かしてないからこそ酷い言葉をぶつけてくる人も中にはいるかもしれないので、そういうのは気をつけるようにして、良い使い方をして欲しいなと思います」

ーーアキオに共感できるところはありましたか?

「僕は父親と凄く仲が良かったので、ちょっとしたことで父親との間に溝ができてしまったというアキオの感覚がわからなくて。父と二人で食事にもよく行きましたし、一緒に買い物も行ったりしました。僕が買った服を父親が着ることもあれば、父が買った服を僕が借りることもあったりして友達みたいに仲良しだったんです。だから反抗期だった頃のことを思い出して、“あの時は父親と全然しゃべらなかったな”とか、記憶を辿って想像しながら演じるようにしていました(笑)」

ーー坂口さんにも反抗期だった時期があったんですね!意外です(笑)。

「あったんですよ(笑)。アキオと違って僕は親に迷惑ばかりかけていた時期もあったんですけど、僕だけじゃなく、きっとほとんどの人が反抗期ってあったと思うんです。大学の時の友達は未だに“最後に父親と話したのがいつかわからない”と言っていたり。今って直接会わなくても大抵の用事はスマホで解決してしまうので、親と離れて暮らしている人は特に喧嘩してるわけじゃなくても会話してない人は沢山いるんじゃないかなと思います」

画像2: Photo by Tsukasa Kubota

Photo by Tsukasa Kubota

ーーアキオを演じる上で気をつけたことは何かありますか?

「本当に普通の男の子なので、繊細なお芝居を意識していました。例えば口数の多い役なら台詞をしゃべることで“この人はこういうキャラクターです”とわかりやすく表現できるけど、アキオも父親も口数が少なかったので、鋼太郎さんと色々話し合って、アキオが父親を見た瞬間に父親が少し恥ずかしそうに目をそらすとか、逆にアキオも父親のリアクションに対して繊細に反応するとか、凄く細かいことを意識しながら演じていました」

画像1: ゲームの世界で父親と一緒に冒険をするのは凄く素敵だと思います

ーー先ほど普段からゲームをするとおっしゃっていましたが、その経験がゲーム好きなアキオに反映された部分もあるのでは?

「逆に監督からは“コントローラーの使い方やゲーム中の力む姿が慣れすぎている”と言われたので、少し加減しながらやっていました(笑)。鋼太郎さんもゲームが好きで昔からやられていたそうで、わざとヘタクソにやらなきゃいけないとおっしゃっていて。

不思議なのが、コントーローラーは持つ場所が決まっているので誰が持っても同じ持ち方になるはずなんです。でも、ゲームをやっている時の目線やコントローラーの扱い方で、見る人によっては普段からゲームをやっている人がわかるらしくて。アキオはゲームが大好きな子なので、加減しながらではありますけどリアリティは出せたんじゃないかなと思います」

ーーゲームパートの映像はキャラクターも景色も美しくて、普段オンラインゲームをしない私でも挑戦してみたくなりました。

「僕は今作の出演が決まってすぐにファイナルファンタジーXIVをやり始めたんですけど、まるで映画を見ているみたいに美しい映像とストーリーで感動しました。ゲームの世界に没入しすぎて現実に戻りたくない人もいるんじゃないかなっていうぐらい映像が綺麗なんですよね。

このゲームの魅力は物語を進める楽しさはもちろん、敵を倒さずにのんびりと釣りをしたりプレイヤーを集めて麻雀ができたりもするので気軽に楽しめるんです。ゲームのやめ時がだんだんわからなくなってくるのも面白いですよね(笑)」

画像3: Photo by Tsukasa Kubota

Photo by Tsukasa Kubota

ーーゲームのオフ会というのも凄く盛り上がっているそうですね。

「さすがにオフ会には顔を出したことがないんですけど(笑)、参加したら楽しいんじゃないかなと思います。オンラインゲームの仲間とは一緒に冒険をしながら協力して強敵を倒したりするので、なんとなく部活をやっていた感覚を思い出すんです。本当にオンラインゲームは楽しいのでオススメです」

ーー佐久間由衣さん演じる里美ちゃんのように、気になる人との会話のきっかけ作りとして活用するのも素敵ですよね。

「そうですね。気になる人がゲーム好きなら凄く良いきっかけになると思います。あと、変な距離が生まれてしまった人ともう一度ちゃんと会話できるようになりたいと思っている人にもこの映画が届くといいなと思います」

画像2: ゲームの世界で父親と一緒に冒険をするのは凄く素敵だと思います

ーーちなみにファンタジーや冒険もので好きな映画はありますか?

「ファンタジー映画……冒険ものじゃなくて、ありえない世界を描いた作品でもいいですか?」

ーー空想や想像の世界で起こっている作品であればファンタジーと言えるかと。

「映画じゃないんですけど、海外ドラマの「ウエストワールド」を最近見て以来ハマっています。ハイテクな技術で作られた体験型のテーマパークが舞台で、そこでは高額な料金を払ったゲストはどんな酷いことをしても許されるんです。ちょっとバイオレンスな要素もありますけど、絶対にありえない世界なので凄く面白くて。

そう言う意味では「ウォーキング・デッド」も好きで、ああいう世界に行ってみたいという願望があるんです。ウォーカー(ゾンビ)はシリーズの最初のほうこそ怖い存在でしたけど、途中からはウォーカーよりも人間のほうが怖い世界に変わってきている。ああいう世界で強く生き残れる人になりたです(笑)」

画像4: Photo by Tsukasa Kubota

Photo by Tsukasa Kubota

ーー意外な願望で驚きました(笑)。ちなみに「ウォーキング・デッド」のキャラクターの中だったら誰が好きですか?

「ノーマン・リーダスさん演じるダリルがカッコいいなと思います。ああいう終末世界を描いたパニック系の作品が好きで、もちろん実際に起きたら怖いですけど、あの世界で生き抜いてみたいし生き抜ける気がします(笑)。それこそファイナルファンタジーの世界に僕自身が入ることが出来たら絶対にヒーローになれると思っていて(笑)、剣や肉弾戦で戦ったみたいなと。ただ、銃はダメです!遠い場所から銃で撃ってきたりするのはズルいから無しでお願いします(笑)」

ーー「ウォーキング・デッド」のような世界をリアルに生きるのは難しいですが(笑)、ファンタジー作品などでその夢が叶う日がくるのを楽しみにしています!!

「そうですね!日本でもそういうありえない世界観の映画をもっと沢山作れたらいいなと思います。いつか終末世界を描いたファンタジー作品に出演できる日を夢見て、まずはゲームでの対戦と体力作りを頑張りたいと思います(笑)」

画像5: Photo by Tsukasa Kubota

Photo by Tsukasa Kubota

Stylist:HIGAKI KENTARO (little friends)
Hair&make:CHIKA KIMURA ( tsujimanagement )

(インタビュアー・文/奥村百恵)

『劇場版 ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん』
2019年6月21日(金) TOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開
監督:野口照夫(実写パート)・山本清史(エオルゼアパート)
脚本:吹原幸太
原作:「一撃確殺SS日記」(マイディー)/ ファイナルファンタジーXIV(スクウェア・エニックス)
出演:坂口健太郎 吉田鋼太郎
佐久間由衣 山本舞香
前原 滉 今泉佑唯 野々村はなの
和田正人 山田純大 /佐藤隆太 財前直見
声の出演:南條愛乃 寿美菜子 悠木碧
配給:ギャガ 
©2019「劇場版 ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん」製作委員会 
©マイディー/スクウェア・エニックス

画像: 【公式】『劇場版 ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん』6.21(金)公開/本予告 youtu.be

【公式】『劇場版 ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん』6.21(金)公開/本予告

youtu.be
コメントを読む・書く

This article is a sponsored article by
''.