この週末は世界スーパーバイク・スペイン大会、世界耐久選手権・ドイツ8時間耐久、そして鈴鹿サンデーロードレースが開催されました。世界選手権ふたつと、ん? 鈴鹿・近畿選手権? けれど、その鈴鹿サンデー(鈴鹿駅近くの喫茶店とは無関係←マニア向け・笑)が大きな注目を浴びていたのです。そう、実はこのレース、2019 鈴鹿8耐へのトライアウト・ファイナル、つまり鈴鹿8耐への参戦権獲得への、最後のレースだったんです。

鈴鹿8耐は、2018年大会(正式には2017~2018)から参戦チーム資格が設けられることとなり、一定の実績をもつチームしか参戦できないレースになっています。
参戦チームの上限数は70チームで、その条件というか資格は
1:FIM世界耐久選手権の年間エントリーチームから最大20チーム
2:前年の鈴鹿8耐の決勝レース上位20位までのチーム
3:前年の鈴鹿8耐の公式予選・トップ10トライアルに進出したチーム

画像: 2018年開幕戦のTeamHRCのCBR1000RR-W え? ワークスチームにもトライアウト課すの?と聞いてみると、18年の鈴鹿8耐、HRCとモリワキは主催者推薦枠での出場をお断りした、ってことでした

2018年開幕戦のTeamHRCのCBR1000RR-W え? ワークスチームにもトライアウト課すの?と聞いてみると、18年の鈴鹿8耐、HRCとモリワキは主催者推薦枠での出場をお断りした、ってことでした

以上の3項目、ひとつでも該当すれば出場権が与えられ、この条件をクリアしないチームはトライアウトに出場して、参加基準順位を通過しなければならないんです。昨年の鈴鹿8耐への道でも、TeamHRCやモリワキホンダが新規チームということでトライアウト出場を義務付けられたり、ってことがありましたね。それでモリワキが昨年のこの鈴鹿サンデーに出場して参戦権を獲得した、なんてこともありましたね

ちなみに上記の3条件をクリアした出場権獲得チームは以下の通り。正規チーム名、エントリーリストではありません。
AKENO SPEED YAMAHA
MotoUP RacingTeam
Honda ASIA-Dream Racing
Kawasaki Team GREEN
MORIWAKI RACING
RT HARC-PRO HONDA
MCXX RACING/MCXX RACING ZENKOUKAI
S.A.R.A.
S-PULSE DREAM RACING
Team ATJ
Team Baby Face
TEAM FRONTIER
Team HRC
TEAM MF&KAWASAKI
Team Motorrad39
Team Tras
TK SUZUKI BLUE-MAX
YAMAHA FACTORY RACING TEAM
YOSIMURA SUZUKI RACING

上記3条件を持たないチーム向けのトライアウトは3回のレースが設定されていて、
1:全日本ロードレース開幕戦・もてぎ大会のレース1(対象17チーム)から5チーム
ここでは
Honda Dream RT 桜井ホンダ
RT SYNCEDGE4413
RS-ITOH
Honda Suzuka Racing Team
Nippon Sumatra BIO
がトライアウトをクリア。

画像: アプリリアRSV-4で孤軍奮闘するTeamSUGAIは鈴鹿2&4でトライアウトをクリア!

アプリリアRSV-4で孤軍奮闘するTeamSUGAIは鈴鹿2&4でトライアウトをクリア!

2:全日本ロードレース第2戦・鈴鹿2&4のレース1(対象47チーム)から10チーム
ここでは
HiTMAN RT KOUSIEN YAMAHA
TeamWith87 KYUSHU
Team HANSHIN RIDING SCHOOL
Honda RYOKUYO-KAI KUMAMOTO Racing
Team KODAMA
YAOKAWASAKI
Team SUGAI RacingJapan
Iwata Racing Family
Moto CUBIC+Motorrad TOYOTA
H.L.O Racing Suzukin
が参戦資格を勝ち得ました。これで、計35チームが参戦資格を持つことになります。

そして、最後のチャンスが
3:2019鈴鹿・近畿選手権 第2戦・鈴鹿サンデーロードレースから14チーム
つまり、この鈴鹿サンデーが、鈴鹿8耐出場への最後のチャンスだった、というチームがあったのです。ここにはドゥカティ・パニガーレV4Rでの参戦を予定しているTeam de”LIGHTやBANNER Racing、BMW-S1000RRでの参戦を宣言していた、「浪花の運転手」こと寺本幸司率いるTERAMOTO@J-TRIP Racingが入っていません。
彼らにとっては、この鈴鹿サンデーが鈴鹿8耐への最後のチャンスというわけですね。チームはもちろん、鈴鹿8耐参戦に向けて準備を進めているだろうし、それ用にスタッフも集めなきゃならない、細かい話では「本戦出場したら」ってサポートを約束してくれるスポンサーさんだっているんです。

画像: 鈴鹿2&4での寺本と地―ム監督のJ-TRIP代表・森さん このレースで寺本は接触による転倒でリタイヤ トライアウト・ファイナルでクリアを目指さなければなりませんでした

鈴鹿2&4での寺本と地―ム監督のJ-TRIP代表・森さん このレースで寺本は接触による転倒でリタイヤ トライアウト・ファイナルでクリアを目指さなければなりませんでした

その鈴鹿サンデー、ちょうど関東が梅雨入りしたタイミングだってことだからでもないでしょうが、土曜の予選はドライ、日曜はウェットコンディション。ポールポジションは寺本幸司のBMW、2番手にde”LIGHTの奥田貴哉 3番手に山科カワサキの中村修一郎と、ここまでがフロントロウ。中村はドライの予選で転倒がありましたね。
ヘビーウェット路面のなか、決勝レースを控えたウォーミングアップラップ、いきなり事件が発生! なんとポールシッターの寺本幸司が、デグナーカーブ2つめでスリップダウン! これでレースは赤旗中断、スタートディレイで仕切り直しして、再スタートすることになります。寺本は再スタートできましたね、雨のレースってこれがあるから怖い!

画像: 鈴鹿2&4の時の山科カワサキ・桐井 このレースでは予選不通過でファイナルに回っていました

鈴鹿2&4の時の山科カワサキ・桐井 このレースでは予選不通過でファイナルに回っていました

仕切り直しのスタートは、山科カワサキの中村がホールショット! そして奥田が2~3番手につけ、西コースあたりでは4列目スタートの高田速人がジャンプアップ! 3番手に奥田、寺本は13番手でオープニングラップをクリアします。
3周目には奥田がトップに浮上。この頃、寺本はスタート手順違反でライドスルーペナルティを受け、しかもその翌周の最終コーナーで転倒してしまいます。てらーん、もー! 絶対転んじゃいけないやつやないか! そのほかにもHondaブルーヘルメットMSC熊本の岡田寛正、浜松チームタイタンの上林隆洸も転倒でリタイヤしてしまいます。

画像: これも鈴鹿2&4のときのカット 奥田も決勝レースで転倒し、ファイナルに回っていました

これも鈴鹿2&4のときのカット 奥田も決勝レースで転倒し、ファイナルに回っていました

レースは奥田がリードして周回を消化し、中村、高田の順でフィニッシュ。上位14位までに与えられる鈴鹿8耐出場権は
①Team de”LIGHT 奥田 ②山科カワサキ 中村 ③8810R 高田 ④E・P・S レーシング 鈴木明 ⑤E・P・S レーシング 相馬利胤 ⑥TransMapレーシング 大石正彦 ⑦信州活性プロジェクト 櫻山茂昇 ⑧YSSマーキュリー 山内芳則 ⑨E・P・S レーシング 内山寛 ⑩K’s WORKS 安達勝紀 ⑪浜松エスカルゴ 中島元気 ⑫ホンダEGレーシング 下田和也 ⑬ATOUN TIO 五十嵐明弘 ⑭クラブNEXTモトバム 中村豊
重複チームがあるので⑮Honda向陽会ドリームレーシング 岡崎裕介 ⑯BANNERレーシングDUCATI 筒井伸までがトライアウト通過と認められ、これでトライアウト・ファイナル通過の14チームが決まりました。もちろん、このすべてが鈴鹿8耐に出場するわけではなく、出場を回避するチームも、最初から出場する予定ではないチームもあるのでしょうが、まずは出場権獲得、です。

画像: バナーレーシングもパニガーレV4R 写真は鈴鹿2&4の時のものです

バナーレーシングもパニガーレV4R 写真は鈴鹿2&4の時のものです

そして、この3レースでトライアウトを通過できず、または出場しないまま主催者推薦での出場が決まったのが、鈴鹿サンデーの影の主役となってしまったTERAMOTO@J-TRIPレーシングをはじめ、HondaブルーヘルメットMSC熊本/浜松チームタイタンのトライアウトファイナルで転倒したチーム、さらにフランスの世界耐久レギュラー、TEAM R2CL SUN CHLORELLA、さらにカワサキレーシングチーム(=KRT)も主催者推薦です。
考えてみれば、本来なら新規チームであるKRTもトライアウトを通過しなけれんばならないんですが、WSBKレギュラーチームが全日本ロードレースや鈴鹿サンデーに参加することはないので、ここは主催者推薦で当たり前でしょう。
正式なエントリーリストはじきに発表されるでしょうが、ここでおおよその出場チームは判明しました。あとはチーム編成、
ライダーのラインアップが楽しみなチームがいくつかありますねー!

画像: レオン・ハスラム(左)とジョナサン・レイ 優勝候補筆頭のチームのひとつであるKRTは、鈴鹿の事前テストを終えてすぐにスペイン・ヘレスのWSBKに戻りました! タフなスケジュールも鈴鹿8耐の風物詩ですね

レオン・ハスラム(左)とジョナサン・レイ 優勝候補筆頭のチームのひとつであるKRTは、鈴鹿の事前テストを終えてすぐにスペイン・ヘレスのWSBKに戻りました! タフなスケジュールも鈴鹿8耐の風物詩ですね

※鈴鹿8耐出場予定チームのみなさんへ
鈴鹿8耐出場が決定したら、ぜひぜひ、この「Webオートバイ」に一報ください。ニュース掲載で、参戦計画やプロモーションのお手伝い、致します! 写真やチーム体制リリースなどを「AUTOBY」または「RacingAUTOBY」フェイスブックページへのメッセンジャーへ、または「autoby@motormagazine.co.jp」へ、または担当・中村浩史の連絡先をご存知の関係者の皆さんは直接連絡いただければオッケーですよ~!

取材・写真/後藤 純 文責/中村浩史

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