スーパーカーブランドのランボルギーニがなぜSUVを開発することになったのか。ウルスに乗ると、ランボルギーニらしさ、フェラーリとの違いが見えてくる。

ウルスは究極の運動性能を再定義するスーパーカー

「ウルス」はアヴァンタドール、ウラカンに続く、ランボルギーニ「第3のモデル」として登場している。そのプロトタイプが初めて公開されたのは実は2012年4月のこと。時流に乗ったものではなく、早くからこうしたSUVコンセプトを暖めていたことになる。

ランボルギーニは苦しい時代を過ごした後、2003年にV10エンジンを搭載したベビー・ランボルギーニ「ガヤルド」を投入して大成功を収めたが、その成功をさらに加速させるための「第3のモデル」の開発は、00年代前半からすでに始まっていた。そのひとつが2008年のパリサロンで公開された4ドアスポーツのコンセプト「エストーケ」であり、もうひとつがこの「ウルス」だった。

ランボルギーニにとって、SUVを開発するのは初めてではなかった。米軍に提案した軍用車のプロトタイプ「LM001 チーター」をもとに、市販用高性能SUV「LM002」を開発し300台以上を生産した実績があった。つまり、ランボルギーニはSUVのニューカマーではなく、むしろプレミアムなスーパーSUVのパイオニアと言える存在だった。

そこで「第3のモデル」として、スーパーSUVのコンセプトが選ばれた。ウルスはフォルクスワーゲングループのアーキテクチャを使っているが、スーパーカーブランドらしい、究極の運動性能を再定義するモデルとして開発されている。フロントに搭載される4L V8ツインターボエンジンがそのスペックにおいてポルシェやベントレー、アウディを凌いでいるというのはその典型例。ただの高性能なSUVではなく、スーパーカーの新しい形ということ。3.6秒という0→100km/h加速や305km/hという最高速にもランボルギーニのプライドが表れているといるとも言えるだろう。

ミティア・ボルケルトによるデザインは、ほかのどのSUVとも共通性がなく、LM002から継承したデザインエッセンスを残すことを重視したというボディラインは奇抜でダイナミックだ。また、メカニズム的にも、アルミニウムを積極的に使用したアダプティブ エアサスペンションやトルセンデフを使ったフルタイム4WD、電子制御アクティブロールスタビライゼーション、タンブーロと呼ばれるドライブモードセレクターなどによる走りはまさに「刺激的」。

時代の流れに簡単には迎合しない独自の思想は、創立初期から続くものであり、現行モデルのアヴァンタドールやウラカンでもそれは感じられる。それがあってこそのランボルギーニであり、それらの最新作はまさに時代の先を行くものだ。

画像: SUVといっても、既存の価値観ではなく、究極の運動性能を再定義するモデルとして開発されているのがランボルギーニらしい。

SUVといっても、既存の価値観ではなく、究極の運動性能を再定義するモデルとして開発されているのがランボルギーニらしい。

ランボルギーニ ウルス主要諸元

●全長×全幅×全高=5110×2010×1640mm
●ホイールベース=3003mm
●エンジン=V8DOHCツインターボ
●排気量=3996cc
●最高出力=650ps/6000rpm
●最大トルク=850Nm/2250-4500rpm
●トランスミッション=8速AT
●駆動方式=4WD
●最高速=305km/h

画像: 「LM001 チーター」を起源として1986年に登場したLM002。V12エンジンを搭載したスーパーモデルだったが、300台以上生産された。

「LM001 チーター」を起源として1986年に登場したLM002。V12エンジンを搭載したスーパーモデルだったが、300台以上生産された。

ランボルギーニ LM002主要諸元

●全長×全幅×全高=4795×2000×1850mm
●ホイールベース=2950mm
●エンジン=V12DOHC
●排気量=5167cc
●最高出力=444ps
●トランスミッション=5速MT
●駆動方式=4WD
●最高速=210km/h
●生産=1986-1992年
●生産台数=300台

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