台風の発生は例年6月頃から増え始めて8月頃にピークを迎えると言われているが、2020年は少し様相が異なりサイズの大型化やこれによる被害が心配される。被害なく台風が通過したとしても、実はクルマはダメージを負っていることもあるという。ではどのように対処したらいいのか、また予防策はあるのか。

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台風が運んでくる、あの成分がクルマの塗装を傷めつける

はりきって洗車したときに限って雨が降る、なんていうジンクスは昔からよく聞く。ただ昨今では「雨が降ったら洗車したほうがいい」というのが通説だ。とくに、例年6月から10月にかけて発生することの多い台風が通過した後は、可能な限り洗車したほうがいいだろう。

理由は塩害が心配だから。2019年は暴風雨による建造物への被害だけでなく、農作物や植物への塩害が話題になったのも記憶に新しい。しかし、もともと台風自体に塩分は含まれていない。ここで問題なのは風で巻き上げられた海水が飛んでくるという直接的なものだ。もうひとつが、塩の微粒が風と一緒になって遠くまで飛ぶというもので、とくに後者はかなりの距離を飛散するという。「ウチは海から離れているから大丈夫」などと安心してはダメなのだ。

画像: 台風の発生数、接近数、上陸数のピークは8月となっている。(出典:気象庁ホームページ)

台風の発生数、接近数、上陸数のピークは8月となっている。(出典:気象庁ホームページ)

ご存じのように塩分は猛烈な浸食性を持ち、クルマの場合、付着した状態で放置しておくと塗装を侵して鉄板はサビで真っ赤になってボロボロになってしまう。雪国の融雪剤も同じ塩分で、被害も同じだ。

台風のあとも雨が降り続けば付着した塩分は洗い流されるが、一般的には台風一過で晴れることが多い。そのため、乾かされて頑固に付着してしまうのがほとんどで、放置するとポツポツとしたシミができてしまうこともある。

こうした塩害のほかにも、二酸化硫黄(SO2)や窒素酸化物(NOx)などを含む酸性雨や、有害物質を付着させて飛来する黄砂もクルマの塗装にはよろしくない。だから、黄砂や台風の去ったあとは、早めに洗車するのが効果的というわけだ。

画像: 柔らかいスポンジで、きめ細かい泡をたっぷりと立てることが重要。ゴシゴシこするような洗い方は塗装を傷めやすいので気をつけよう。

柔らかいスポンジで、きめ細かい泡をたっぷりと立てることが重要。ゴシゴシこするような洗い方は塗装を傷めやすいので気をつけよう。

その方法は普段と大きく違いない。洗車用洗剤で泡をたっぷり立てた柔らかいスポンジで、優しく洗い流そう。泡には、汚れを包み込んで浮かす作用だけでなく、クッションにもなってキズになるのを防止してくれる効果もあるからだ。あらかじめコーティングをかけて保護しておくのも有効だが、液剤によって防護できるものが異なるので、事前に調べてから施工するといいだろう。

すでに台風の季節に突入して接近する情報も出ている。命を守る対策を最優先に、クルマのケアも忘れずにしておきたい。(文:近藤暁史)

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