今回のカンヌ国際映画祭をもっとも沸かせたクエンティン・タランティーノ監督、レオナルド・ディカプリオ&ブラッド・ピット共演の「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」。その内容は?ネタバレなしでその一部をお知らせ。何も知らずに映画を見たい方はご遠慮を。(現地レポート/岡田光由)

レオ、ブラピ、タランティーノがカンヌに揃い踏みで映画祭は最高潮!

映画祭のクライマックスがついにやって来た!21日宵にレッドカーペットに現れて大観衆を沸かせたのが、レオナルド・ディカプリオとブラッド・ピット、それにマーゴット・ロビーを引き連れたクェンティン・タランティーノ監督である。今回のコンペティション部門にギリギリで間に合ったタランティーノの話題作「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」公式上映に集ったわけで、ここ数年ぶりの大歓声がカンヌ中に響き渡った。

画像: レオやブラピがやってきた会見は1時間半待ちの大盛況

レオやブラピがやってきた会見は1時間半待ちの大盛況

レオはアルマーニ、ブラピはブリオーニのそれぞれタキシード、マーゴットはシャネルのオートクチュールでのいで立ちとか。タランティーノは妻でイスラエル人歌手ダニエラ・ピックを同伴で。この一団は、まさに夢のような感じ。翌22日の記者会見場は開場1時間半待ちの大盛況。世界中のマスコミ陣が殺到し、今回初の大混雑状況を呈した。

さて映画は、以前から1969年8月9日に起きたシャロン・テイト惨殺事件を絡ませた西部劇スターとその付き人でスタントマンを描くハリウッドの内幕ものとの噂が囁かれていたが、いざ蓋を開けるとびっくり。種明かしまでは言えないが、ともかくストーリーを少しだけ語らせてもらうと、時代は60年代後半のロサンジェルス。「FBI連邦警察」や「タイトロープ」「コンバット」などTVシリーズが全盛で、ドラマの中のテレビに盛んに映し出される。さすがタランティーノ、オタク趣味があちこちに多数発揮されている。ファッションはもちろん、看板や日用品、感心したのは洗面台に当時の整髪料バイタリスが映されたことだ。とにかく細かく時代考証がなされているのだ。

画像: 「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」のディカプリオ

「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」のディカプリオ

そんな中で、レオ扮する西部劇で人気者となった俳優リック・ダルトンは、新しい時代の到来に対して悪役に挑戦したり、イタリアに渡ってマカロニウエスタンに出演したりと苦闘する。また彼のスタントマンのクリフ・ブースもかつての先輩を訪ね、その落ちぶれ方に衝撃を受けて生き方を変えようとする。このリックのモデルは、昨年9月に亡くなったバート・レイノルズと聞く。彼は長年スタントマンを抱えていたとか。

画像: 「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」のピット

「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」のピット

その二人がハリウッドのスタジオを行き来する中で、TVシリーズ「グリーン・ホーネット」でホーネットの助手カトー役で出演していたブルース・リーが、撮影合間にブラピ扮するクリフと一戦を交えるシーンがある。これはタランティーノ監督の粋な計らいというか、一つの見ものである。またビッグスターの二人に隠れて落としそうなのが、彼らよりもっとビッグなアル・パチーノがリックに近づくやり手の起業家を演じている。さらにカート・ラッセルやブルース・ダーン、TV「ビバリーヒルズ青春白書」の人気者だったルーク・ペリー、ティム・ロス、それにダコタ・ファニングまで出演している。

そしてシャロン・テイトにはマーゴット・ロビーが抜擢され、リックの隣に住むロマン・ポランスキー監督宅に転がり込むのだ。ポランスキーの「吸血鬼」に主演して恋仲になり、すぐさま結婚するが、その間に「人形の谷間」や「マット・ヘルム」シリーズに出演した金髪美女。映画の中でも「マット・ヘルム」作品の出演シーンが出て来る凝りよう。ま、オタク監督タランティーノが大好きなB級映画らしい荒くスピーディーな展開で、意外な結末が用意されているのでお楽しみに。

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