いよいよ「令和」の時代が始まったが、「平成」の時代に誕生した記憶にとどめておきたいスポーツカーたちを、図鑑風に紹介しておこう。今回は、4代目のシビック タイプRだ。(ホリデーオート2019年4月号より)

ニュルブルクリンク北コースでFF量産車最速に輝いたモンスターマシン

「ホンダ・シビック タイプR(FK2型:2015年12月発売)」

画像: 強力なダウンフォースを発生するリアウイング、フロントオーバーフェンダーの採用で、直進安定性を向上させた。

強力なダウンフォースを発生するリアウイング、フロントオーバーフェンダーの採用で、直進安定性を向上させた。

4代目のシビック タイプRは「心昂ぶるブッチギリの走り」をコンセプトに、ニュルブルクリンク北コースでFF量産車最速記録を出すべく開発された。

生産はイギリスで行われ、日本では750台限定で販売された。また、日本国内での商談申込みがインターネットだけという販売方法も話題となった。

画像: VTECと直噴ターボを組み合わせFF量産車トップの310psを発生。7000rpmまで一気に吹け上がる快感はホンダエンジンならでは。

VTECと直噴ターボを組み合わせFF量産車トップの310psを発生。7000rpmまで一気に吹け上がる快感はホンダエンジンならでは。

最高出力310psと最大トルク40.8kgmを発生する直噴VTECターボのK20C型エンジンは、排気側にVTEC、吸排気双方にVTCを備え、レッドゾーンは7000rpmという典型的な高回転高出力型だった。

出力/トルク値は2017年にFK8型のシビック タイプRが登場するまで、歴代最強を誇った。また、ターボエンジンの採用はタイプR史上、このモデルが初だった。当然走りは強烈で、タイプRの性能を使い切るにはレース経験が必要なほどのスキルが要求された。

画像: 低ヒップポイント化を図った専用設計のタイプRシートを採用。マルチインフォメーションディスプレイも標準装備だ。

低ヒップポイント化を図った専用設計のタイプRシートを採用。マルチインフォメーションディスプレイも標準装備だ。

一方、時代の要請に応える工夫もなされており、排気ポンピングロスの低減に効果がある電動ウエストゲートや燃焼効率を高める多段噴射インジェクターを用いた直噴システムの採用など、環境性能にも配慮されている。

さらにタイプRのために開発された、連続的に4輪ダンパーの減衰力を独立制御するアダプティブ・ダンパーシステムやアジャイルハンドリングアシストなども搭載されている。

画像: ハッチバックがベースなので全長は4.4mを切っていたが、全幅は1.9m近いワイドなプロポーションだった。

ハッチバックがベースなので全長は4.4mを切っていたが、全幅は1.9m近いワイドなプロポーションだった。

シビック タイプR(2015年)主要諸元

●全長×全幅×全高:4390×1880×1460mm
●ホイールベース:2600mm
●重量:1380kg
●エンジン型式・種類:K20C型・直4 DOHC
●排気量:1995cc
●最高出力:310ps/6500rpm
●最大トルク:40.8kgm/4500rpm
●トランスミッション:6速MT
●タイヤサイズ:235/35ZR19
●価格:428万円

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