2019年5月26日、今年で103回目となるインディアナポリス500マイルレース(インディ500)が開催される。すでに練習走行が始まっており、5月17日のプラクティス3日目では佐藤琢磨が2番手時計をマークした。

伝統のインディ500が今年もやってくる、決勝は5月26日

インディ500はインディカーシリーズの中の一戦として行われるが、ほかのレースとは異なる特別なレースと位置づけられ、通常のルールとは異なる古くからの独特の慣習のもとでイベントが進行していく。

たとえば、通常インディカーレースは週末にかけて行われるが、インディ500だけは約1カ月かけて開催されるのも特別(今年は5月11日にインディアナポリスのロードコースを使ったレースがインディカーシリーズ第5戦として行われた)。

決勝は5月の最終月曜日メモリアルデイ「戦没将兵追悼記念日」の前日(今年は5月26日)と決まっていて、レースは国をあげてのイベントとして行われる。今年は5月14日から4日間にわたり練習走行が行われ、5月18日と19日の2日間かけて予選を実施。33の決勝グリッドが決定すると、「カーブデイ」と呼ばれる金曜日のファイナルプラクティスまでコースを走行することができず、レース前日の土曜日には市内を巡るパレードに全ドライバーや関係者が参加するのが決まりとなっている。

その予選も独特で、予選初日は全マシンが決勝進出をかけてアタックを行うが、同時にここで翌日のポールデイでのグループ分けと出走順番も初日の予選で決まることになる。各ドライバーは単独走行で4周連続周回のアタックを行う。初日が終了した時点で、10番手から30番手までの選手はグリッドが確定。この予選でトップから9番手に入ったマシンには、翌日のポールデイでポールポジションを争う「ファスト9」に参加する権利が与えられる。

予選2日目「ポールデイ」では、まず前日の予選で31番手から33番手に入ったマシンが最後列のグリッド順を決めるためアタック「ラストロウシュートアウト」を行い、その後、栄光のポールポジションを争う「ファスト9シュートアウト」が行われる。

インディ500の特徴のひとつがレース距離の長さ。決勝では1周2.5マイルのインディアナポリスレースウエイのオーバルコースを200周、その走行距離は500マイル、約800kmにもおよぶ。ちなみにマシンの最高速は380km/hに達し、1周2.5マイルのコースを約39秒で周回する。

通常のロードコースと異なりコーナーで減速することがないためブレーキは極めて小さく、左ターンしかないので右後輪タイヤのほうが左後輪よりも直径が大きくなっていたりするなど、車両のセッティングも独特。マシンは走り出すと自然に左に曲がるようになっている。むしろまっすぐに走るのが難しいマシンで、33台が高速で走行するため空気の乱流が激しく、壁にぶつかるなどのアクシデントも多い。そのためにフルコースコーションになることも多く、これがレースの勝敗を分けるポイントともなる。

このほかにも、100年以上もの長い歴史を刻んできたインディ500には数多くのしきたりが残っている。表彰台に立つのは優勝ドライバーただひとりで、優勝者が表彰式で牛乳を飲むというのもそのひとつ。2017年に優勝した佐藤琢磨も表彰台で大きなボトルの牛乳を飲んだ。

注目の佐藤琢磨は、練習走行3日目、ホンダ勢トップの全体2番手につけたが、フェルナンド・アロンソは2日目のクラッシュのためこの日は走行できなかった。

インディ500の予選1日目は5月18日11時(日本時間:5月18日24時)、予選2日目「ファスト9」は5月19日13時15分(日本時間:5月20日2時15分)、決勝は5月26日12時29分(日本時間:5月27日1時29分)にスタートする。

画像: 新しいカラーリングでインディ500に挑む佐藤琢磨。

新しいカラーリングでインディ500に挑む佐藤琢磨。

画像: 2017年の覇者、佐藤琢磨は順調に周回。インディ500は長い戦いとなる。

2017年の覇者、佐藤琢磨は順調に周回。インディ500は長い戦いとなる。

インディアナポリス500マイルレース  練習走行3日目

1位 63 エド ジョーンズ 227.843MPH
2位 30 佐藤 琢磨 226.699MPH
3位 26 ザック ビーチ 226.070MPH
4位 18 セバスチャン ブルデー 225.996MPH
5位 88 コルトン ハータ 225.458MPH
6位 24セージ カラム 225.401MPH
7位 32 カイル カイザー 225.396MPH
8位 21 スペンサー ピゴット 225.335MPH
9位 9 スコット ディクソン 225.300MPH
10位 22 シモン パジェノー 225.256MPH

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