650ツインは人間にジャストサイズ

こちらのINT650は、前記事のGT650と基本を同じに、大型アップハンドルを装着したトラディショナル・ロードスターだ。

ステップ位置はGTより前下寄りにあり、燃料タンクもティアドロップタイプで、一層、かつてのバイクの普遍的な趣を楽しめるものとなっている。

このINTはロイヤル・エンフィールド初の並列2気筒というわけでなく、60年の692ccツインのインターセプターをイメージリーダーとしている。

画像1: 650ツインは人間にジャストサイズ

だが、日本と米国ではホンダのインターセプターの商標が登録されており、この2国での車名はINT650となる(他の地域ではインターセプターのネーミングが冠せられる)。

さて、積極的に身体を動かしてコーナリング性能を引き出しやすいのはGTのほうだが、こちらのINTがただ優雅に走るだけのバイクというわけではない。

50 km/hを6速でのんびり走れるトルクと粘りがあり、そのとき回転数は2000rpm強。そのままトルクはリニアに上昇し、2500rpmで最大値の80%に達するトルクフルぶりだ。

画像2: 650ツインは人間にジャストサイズ

しかも、トルクは7000rpm過ぎまでフラットな領域に被われていて、ワイドレンジに性能を引き出すことができる。

最高出力は47PSだが、一般道では十分な動力性能で、120~130km/hでの快適なクルージングも可能である。

快速コミューターと言っていい車輛性格なのだ。

画像3: 650ツインは人間にジャストサイズ

タイでの試乗時、昼間の気温は35度。ちょっとした渋滞でもエンジンは安定していて、熱間での始動性も申し分ない。

しかも、空冷(燃焼室にオイルを噴射しているので空油冷だが)で、ユーロ4にも適合させているのだから、さすがという気もしてくる。

画像4: 650ツインは人間にジャストサイズ

ハンドル切れ角はGTと同じく、片側37度もあり、田舎道でのUターンにも困らない。とにかく使える印象だ。

ハンドリングは基本的にGTと同じで、コーナリングでやや立ちが強めで、キビキビとした感じはない。だが、これも変にスポーティさを引けらかさないと考えれば納得できる。

とは言え、トラディショナルツインのモデルでさえ大型化している現在、これだけ等身大で身近な存在として楽めて、使えるレトロ調バイクは、このバイク以外にあまりないだろう。

SPECIFICATION
全長×全幅×全高 2119×788×1120mm
ホイールベース 1398㎜
シート高 805㎜
車両重量 213kg(90%装備)
エンジン形式 空冷4ストOHC270°クランク2気筒
総排気量 648㏄
ボア×ストローク 78mm×67.8mm
圧縮比 9.5
最高出力 47PS/7250rpm
最大トルク 5.3㎏-m/5250rpm
燃料供給方式 インジェクション
燃料タンク容量 12.5L
キャスター角/トレール NA/NA
変速機形式 6速リターン
ブレーキ形式 前・後 ディスク・ディスク
タイヤサイズ 前・後 100/90-18・130/70-18

RIDING POSITION 身長:162cm 体重:63kg

画像: RIDING POSITION 身長:162cm 体重:63kg

上体はかなりのアップライトで、いわゆる“殿様乗り”を思わせるが、体重移動の自由度も高く、実に自然。

GTと差異のない足着き性は抜群とは言えないが、低重心感があって扱いやすく足着きの不安はない。

COLOR VARIATION

画像1: COLOR VARIATION

ラヴィッシングレッド
83万9000円

画像2: COLOR VARIATION

グリッターアンドダスト
86万9000円

画像3: COLOR VARIATION

オレンジクラッシュ
82万9000円

DETAILS

画像1: DETAILS

空油冷式648ccツインはイギリスのハリスパフォーマンス製ダブルクレードルフレームに搭載される。

パイプワークはノートンのフェザーベッド由来だ。

画像2: DETAILS

燃料タンクは伝統的なティアドロップタイプで、体重移動の自由度も高い。

クラシカルなデザインでニーグリップしやすい。タンク容量は、12.5リットルである。

画像3: DETAILS

かつてのバイクと異なり、スタイリング重視でマフラー後方がやや跳ね上がっているため、タンデムステップは今日的にやや高い位置に設けられる。

画像4: DETAILS

2眼式メーターはGTと共通。レトロ調であっても、見やすいようにメーターに角度が付けられているのは現実的で、見た目にも自然である。

TEXT:和歌山 利宏

公式サイト

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