1982年に登場、リトラクタブルヘッドライトを採用し、直線を基調にした優れた空力特性を持つ三菱のFRスポーツクーペがスタリオンだ。1986年には当時の全日本ツーリングカー選手権に本格参戦、R30スカイラインやBMW635らとしのぎを削った。

スタリオンってどんなクルマ?

スタリオンは三菱の高性能スペシャリティスポーツモデル。1982年5月14日に発表/発売された。販売店はギャラン系、およびカープラザ系。

スタリオン(STARION)のネーミングは、星(STAR)とギリシャ神話の英雄ヘラクレスの名馬、アリオン(ARION)とを合わせた言葉で、星の下を天翔る名馬のイメージから、広大な宇宙と力強さ/高性能を象徴しているという。当時のキャッチコピーも「ヘラクレスの愛馬、アリオンがいま、星になって帰ってきた」だった。

リトラクタブルヘッドライトを用いた直線基調のボディデザインが特徴。前傾姿勢のウエッジシェイプ、傾斜角30度のフロントウインドウ、リアのダックテールなどにより、Cd値は0.35と当時の世界トップレベルの空力特性を実現していた。

発売当時は110ps/16.7kgmを発生する2リッター自然吸気と、145ps/22.0kgmを発生する2リッターターボエンジンの2形式。そのうちターボモデルは、0→400m加速は16.1秒、燃費は10モードで12.5km/Lと、当時このクラスでは最も優れた燃費を実現していた。

ターボ車のフロントサスペンションはストラット+コイル、リアサスペンションはストラットを採用した4輪独立懸架。またブレーキは4輪Vディスクブレーキを採用、9インチの大径マスターバック、後輪早期ロックを防止するプレッシャーコントロールバルブを装着。さらに急ブレーキによる後輪ロックを防ぐためにコンピュータが自動的に後輪へのブレーキ液圧を制御してロックを解除する「アンチスキッドブレーキシステム」もオプションで用意した。

北米や欧州、オーストラリア市場にも輸出されたモデルだったが、1984年に公開されたカーアクション映画「キャノンボール2」で、リチャード・キール&ジャッキー・チェン組のマシンとして起用されたこともあり、北米での人気は高く、いまも熱烈なファンが存在する。

モータースポーツシーンでも活躍した。北米ではSCCA(スポーカークラブオブアメリカ)耐久レースなどに参戦、結果を残している。日本では1985年から全日本ツーリングカー選手権(JTC)に登場、その年のインターTECでは総合4位に入賞している。1986年からは三菱ワークスとして本格的に参戦、1988年まで続いた。

1990年に販売終了、初代エクリプスへとその役割は引き継がれた。

車両価格(当時。東京)

スタリオンGX 5速MT 173万円 
GSR-Ⅰ 5速MT 181万5000円 
GSR-Ⅱ 5速MT 199万5000円 
GSR-Ⅱ 4速AT 207万円 
GSR-Ⅲ 5速MT 228万円 
GSR-Ⅲ 4速AT 235万5000円 
GSR-X 5速MT 273万5000円 
GSR-X 4速AT 281万円 

1982年(昭和57年)には何があった?

ニュース

●500円硬貨発行 
●「笑っていいとも」放送開始 
●東北/上越新幹線開業

ヒット曲

●待つわ あみん 
●心の色 中村雅俊 
●ハイティーン・ブギ 近藤真彦

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