「フライアウェイ」と呼ばれる序盤戦を終え、スペインGPからF1はいよいよヨーロッパラウンドに突入する。第4戦アゼルバイジャンGPでスペック2のパワーユニットを投入したホンダ勢は、この後、どう戦おうとしているのか、アゼルバイジャンGPを振り返りながら探ってみよう。

スペック2の投入で4台揃ってパフォーマンスアップ

第4戦アゼルバイジャンGPでホンダが投入したスペック2のパワーユニットは、表彰台獲得こそ実現できなかったが大きな可能性を感じさせるものだった。2台のリタイアもパワーユニットを原因とするものではなく、パフォーマンスを向上させながら信頼性に問題はなかった。

レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは予選Q2でトップタイムをマーク、Q3は単独走行となってスリップストリームが使えず4番手となったが、ポールポジションを狙えるところまで来ていた。

またチームメイトのピエール・ガスリーは予選Q1でトップタイムをマーク、フリー走行で車両重量測定の指示を見落とし決勝ピットレーンスタートが決定していたためそれ以上トライしなかったが、こちらも高いパフォーマンスを見せた。

同じく最新のホンダユニットを搭載したトロロッソも大きくジャンプアップ。ダニール・クビアトはQ3に進出し予選6番手を獲得、トップ3のすぐ後ろにつけることになった。

決勝レースでは、ドライブシャフトのトラブルに見舞われたガスリーは一時6番手まで追い上げているし、フェルスタッペンはスタートでペレスに先行されてタイムを失ったのが響いて4位にとどまったが、中盤以降はメルセデスやフェラーリと互角以上に戦える速さを見せつけた。

トロロッソ・ホンダでは、クビアトはアクシデントに巻き込まれて途中でレースを諦めることになったが、アレックス・アルボンは予選13番手からポイント獲得までもう少しの11位まで追い上げている。

その結果はめざましいと言えるほどのものではなかったが、パワーが重要と言われるコースで見せたパフォーマンスは今後に大きな期待が持てるものだった。

レース後、ホンダの田辺豊治F1テクニカルディレクターは「スペック2のエンジンを導入した初戦、4台完走を目指していましたが、残念ながら2台がリタイアとなってしまいました。それでも新しいスペック2は週末を通して問題なく機能しましたので、次のスペインGPに向けてさらに準備を進めます」とコメントしている。

画像: メルセデスAMG、フェラーリと遜色のない走りを見せたマックス・フェルスタッペン。

メルセデスAMG、フェラーリと遜色のない走りを見せたマックス・フェルスタッペン。

画像: ピットスタートから一時6番手まで追い上げたピエール・ガスリー。

ピットスタートから一時6番手まで追い上げたピエール・ガスリー。

レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは「スタートでブロックされ、ペレスにオーバーテイクを許してしまいましたが、レース中、常にメルセデスとフェラーリが視界にあり、いい手応えを感じていました。とくにミディアムタイヤを使用した第2スティントでは前方とのギャップを7~8秒も縮めることができました。バーチャルセーフティーカーではタイヤを冷やしてしまったのか、解除後に後れを取ってしまったので、最後はリスクを背負って攻めることはしませんでした。スペインでのパフォーマンスはそこで持ち込むアップデートの内容によりますが、さらに他とのギャップを縮めて戦えるはずで楽しみにしています」という。

また、ピエール・ガスリーは「予選ではQ1を上手くまとめることができ、いいパフォーマンスを見せられたと思います。決勝もポイントを獲得するには十分な速さがマシンには備わっていると感じていました。6番手までポジションアップして上手く進んでいたのですが、ドライブシャフトのトラブルにより完走することができませんでした。ただ結果的には、手応えを感じたレースウィークでした」と語った。

画像: 6番グリッドを獲得して注目を集めたトロロッソ・ホンダのダニール・クビアト。

6番グリッドを獲得して注目を集めたトロロッソ・ホンダのダニール・クビアト。

画像: アレクサンダー・アルボンは惜しくも決勝11位。

アレクサンダー・アルボンは惜しくも決勝11位。

一方、トロロッソ・ホンダのアレクサンダー・アルボンは「ポイント獲得圏内にあと一歩のポジションで終わってしまったことが悔しくてなりません。スタートはまずますでしたが、前方を阻まれブロックされ1コーナーの壁に接触してしまったので、その後の数コーナーは気をつけながら走行を続けました。レース中にポジションアップをするには他よりも大きなアドバンテージがないと難しいのですが、何台かオーバーテイクもできました。それがなによりも重要なことではないかと思います!」
とのこと。
ダニール・クビアトは「ポイント獲得がみえていたレースだったので結果は残念ですが、このようなことはレースで起こり得るので仕方がないことだと思います。予選ではマシンに大きな手応えを感じていたのですが、決勝ではタイヤのマネージメントに苦戦しました。なにが原因かを解明し、次のレースへ向けて準備を進めたいと思います。マシンは十分に戦えるものなので、必ず我々のときがやってくると信じています」とインタビューに答えている。

次戦スペインGPが開催されるカタロニア・サーキットはマシンの総合力が問われるコース。開幕前にテストが行われた場所で豊富なデータがあり、またヨーロッパでの今季初戦ということもあり、ここから各チームがアップデートしてくることが多く、「第2の開幕戦」とも言われている。マックス・フェルスタッペンが初優勝を飾ったグランプリでもあり、どんなレースとなるのか楽しみだ。

第5戦スペインGPの予選は5月11日15時(日本時間22時)、決勝は5月12日15時10分(日本時間22時10分)に開始される。

F1第4戦アゼルバイジャンGP 

33 M.フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ) 予選4位/決勝4位
10 P.ガスリー(レッドブル・ホンダ) 予選15位/決勝リタイア

26 D.クビアト(トロロッソ・ホンダ) 予選6位/決勝リタイア
23 A.アルボン(トロロッソ・ホンダ) 予選13位/決勝11位

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