2012年に完成した作品でありながら長らく日本では劇場公開されていなかったイギリス映画『グッド・ヴァイブレーションズ』が遂に2019年8月3日(土)より劇場公開される事が決定した。
画像1: 伝説のレコード店主の物語『グッド・ヴァイブレーションズ』公開決定
画像2: 伝説のレコード店主の物語『グッド・ヴァイブレーションズ』公開決定

映画に宿る“決して揺るがず諦めない”精神が胸に響く

本作は、THE UNDERTONES、RUDI、THE OUTCASTS、PROTEX などのロック・バンドを世に送り出した北アイルランドのレコード店であり、レコード・レーベル<グッド・ヴァイブレーションズ>の創設者、“ベルファスト・パンクのゴッドファーザー”と呼ばれるテリー・フーリーの実話の映画化。

本作は2012年の制作でイギリスでの公開は2013年。日本では劇場公開されていなかったが、2018 年に自主上映企画<アイルランド映画が描く「真摯な痛み」>で上映されたことをきっかけに、このたびの一般公開へと繋がっていった。

物語の舞台は紛争の真っ只中にある1970年代の北アイルランド。1975年に北アイルランドをツアー中のアイルランドのバンド、マイアミ・ショーバンドがアルスター義勇軍によって虐殺された<マイアミ・ショーバンド虐殺事件>によって、北アイルランドにやって来るミュージシャンは激減し、北アイルランドの音楽産業は壊滅状態となっていた。

そんな中、町を出ずに客のいないナイトクラブで DJ を続けていたテリー・フーリーは、運命の女性
ルースと出会い燃えるような恋に落ち、やがて結婚を決意する。そして生計を立てる為にベルファストにレコード店<GOOD VIBRATIONS>を開店させるのだった。

紛争と政治思想に翻弄されながらも、知恵と努力で何とか商売を軌道に乗せたテリー。ある日、若者達は自分が好きな60年代の音楽よりもパンクロックに夢中になっていて、バンドを結成し、夜な夜なライヴハウスで演奏を繰り広げていることを知る。興味本位でライヴハウスに顔を出してみたテリーが目撃したのは、理不尽な警察官に若者がパンクロックで団結し、抵抗している姿だった。

その光景にかつて感じた事の無い興奮と感動を覚えたテリーは、そこで出会ったバンド、ルーディ<RUDI>の演奏に惚れ込み、自らのレコード・レーベルを立ち上げ、彼らのレコードをリリースすることを決意する。誰も見向きをしなかった北アイルランドのパンクバンドのレコードを出したレーベル<GOOD VIBRATIONS>の名前は北アイルランドのパンクバンドに一気に広まり、彼の元には様々なバンドが集うようになっていく…。

だが、情勢の不安が続く中、商売も上手くいかなくなり、テリーも悩み多き日々を過ごす事となる。そんな時に解散を覚悟で彼の元を訪ねてきたアンダートーンズ<THE UNDERTONES>という新人バンドの録音で、最高の楽曲が誕生する。興奮したテリーはプロモーションの為にロンドンを訪れるが大手のレコード会社には門前払いに近い冷たい扱いをされる、そんな時、唯一音源を受け取ってくれたのが、BBCラジオの有名な DJ、ジョン・ピールだった…。

今もなお、世界中でカヴァーされ続けている青春の名曲 “TEENAGE KICKS” に秘められた物語。この映画に宿る“決して揺るがず諦めない”精神は、自分が信じたもの、惚れ込んだものを世の中に知ってもらう為にもがいた経験が一度でもある人に痛いほどに響くに違いない。

グッド・ヴァイブレーションズ
2019年8月3日(土)より新宿シネマカリテにて公開
配給:SPACE SHOWER FILMS
© Canderblinks (Vibes) Limited / Treasure Entertainment Limited 2012

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