2019年4月27日に行われたF2第2戦アゼルバイジャンGP。2キロを超えるロングストレートがある新市街地と狭く低速コーナーの連続が続く旧市街地からなるストリートサーキットはマシンセッティングの合わせ込みが難しいサーキットです。開幕戦ではルカ・ギオット(UNI-VIRTUOSI RACING)とDAMS勢が強さをみせましたが、ここアゼルバイジャンではどのような結果となったのでしょうか?

予選では松下が圧巻のタイムで2017年以来のポールポジション獲得!

F2予選直前のF1フリー走行1でコース上にあるマンホールがタイヤのグリップで浮き上がってしまう問題が起きたため、セッションは30分遅れることになりました。

開始早々ショーン・ゲラエル(PREMA RACING)が8コーナーでストップしいきなり赤旗に。再スタート時にマーシャルを後輪で巻き込んでしまうアクシデントがあったものの、大事には至らなかった。

予選では前戦の好調を維持しているギオットがトップタイムをマーク。ニック・デ・フリース(ART GRAND PRIX)、松下信治(Carlin)が続き、ラストアタックへ。

デ・フリースがタイムを更新しトップに浮上、ギオットはデ・フリースを超えられない中、松下がデ・フリースより0.4速いタイムでトップに躍り出ます。その後誰も松下のタイムを上回れずセッションが終了。松下はF2復帰後3レース目でのポールポジション獲得となりました。

画像: 2017年イタリアGP以来2度目のポールポジションを獲得した松下 twitter.com

2017年イタリアGP以来2度目のポールポジションを獲得した松下

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予選結果

1.松下信治(Carlin)
2.ニック・デ・フリース(ART GRAND PRIX)
3.ルカ・ギオット(UNI-VIRTUOSI RACING)
4.セルジオ・セッテ・カマラ(DAMS)
5.ジョーダン・キング(MP MOTORSPORT)
6.ミック・シューマッハ(PREMA RACING)
7.ニコラス・ラティフィ(DAMS)
8.ジャック・エイトキン(CAMPOS RACING)
9.アンソニー・ユベール(BWT ARDEN)
10.ラルフ・ボシュン(TRIDENT)
11.カラム・アイロット(SAUBER JUNIOR TEAM BY CHAROUZ)
12.ルイ・デレトラス(Carlin)
13.周冠宇(UNI-VIRTUOSI RACING)
14.ジュリアーノ・アレジ(TRIDENT)
15.ニキータ・マゼピン(ART GRAND PRIX)
16.ドリアン・ボコラチィ(CAMPOS RACING)
17.ファン・マヌエル・コレア(SAUBER JUNIOR TEAM BY CHAROUZ)
18.タチアナ・カルデロン(BWT ARDEN)
19.マハーヴィーラ・ラフナサン(MP MOTORSPORT)
20.ショーン・ゲラエル(PREMA RACING)

波乱の展開を制したのはJ.エイトキン!松下は悔しいマシントラブルで13位

29周で行われる決勝レース。フォーメーションラップでタチアナ・カルデロン(BWT ARDEN)がスタートを切れずピットスタートとなってしまいます。

注目のスタートは松下がデ・フリースの先行を許してしまい、3番手スタートのギオットも10位まで後退してしまいます。スタート直後の1コーナーではトライデントの2台が絡みコース上でストップ、いきなりSCが出動します。

レースは3周目にリスタート。トップのデ・フリースが順調にリードを築いていく中、なんと5周目に松下がスローダウン!ピットに向かい、周回遅れになるもコースに復帰します。

6周目終了時にデ・フリースを筆頭にトップ集団がピットインを敢行。しかしデ・フリースは左フロントタイヤ装着に手間取り、ジャック・エイトキン(CAMPOS RACING)にトップを奪われてしまいました。

8周目にミック・シューマッハ(PREMA RACING)がターン16で単独スピン、さらに17周目には周冠宇(UNI-VIRTUOSI RACING)が1コーナーで外側の縁石に乗ってしまいクラッシュと波乱の展開に。周のクラッシュで再びSCが入る中、ピットストップを遅らせて好機を狙っていたカルデロンがまさかのストップ。さらにカラム・アイロット(SAUBER JUNIOR TEAM BY CHAROUZ)もスローダウンしながらピットインしリタイヤとなってしまいました。

21周目のリスタート直前に、急減速を繰り返す中でアクシデントが発生。なんとギオットがセルジオ・セッテ・カマラ(DAMS)に追突しセッテ・カマラがリタイヤとなってしまいました。ギオットはピットに戻るもこの接触は審議の対象となります。

すかさずSCが入り、規定の60分という時間内に29周をこなす事ができない為、タイムレースに変更となりました。残り3分でレースはリスタートし、エイトキンが逃げ切り今季初優勝となりました。2位にはデ・フリース、3位にはリスタート後にニコラス・ラティフィ(DAMS)をパスし3位に上がったジョーダン・キング(MP MOTORSPORT)が入りました。

画像: 自身2度目のF2優勝となったJ.エイトキン twitter.com

自身2度目のF2優勝となったJ.エイトキン

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コースに復帰した松下は13位でフィニッシュ。ファイナルラップにはファステストラップも記録しました。10位以内ではないのでポイントは与えられませんでしたが、レース中で一番速いことを証明しました。トラブルで悔しいレースとなり、レース2も中団からのスタートとなりますが、期待を抱かせてくれる走りでした。

画像: 開幕戦とは違う顔ぶれとなった第2戦レース1の表彰台 twitter.com

開幕戦とは違う顔ぶれとなった第2戦レース1の表彰台

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暫定決勝結果

1.ジャック・エイトキン(CAMPOS RACING)
2.ニック・デ・フリース(ART GRAND PRIX)
3.ジョーダン・キング(MP MOTORSPORT)
4.ニコラス・ラティフィ(DAMS)
5.ドリアン・ボコラチィ(CAMPOS RACING)
6.ルカ・ギオット(UNI-VIRTUOSI RACING)
7.ショーン・ゲラエル(PREMA RACING)
8.ファン・マヌエル・コレア(SAUBER JUNIOR TEAM BY CHAROUZ)
9.ニキータ・マゼピン(ART GRAND PRIX)
10.アンソニー・ユベール(BWT ARDEN)
11.マハーヴィーラ・ラフナサン(MP MOTORSPORT)
12.ラルフ・ボシュン(TRIDENT)
13.松下信治(Carlin)
セルジオ・セッテ・カマラ(DAMS)
ルイ・デルトラズ(Carlin)
カラム・アイロット(SAUBER JUNIOR TEAM BY CHAROUZ)
タチアナ・カルデロン(BWT ARDEN)
周冠宇(UNI-VIRTUOSI RACING)
ミック・シューマッハ(PREMA RACING)
ジュリアーノ・アレジ(TRIDENT)

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