先だって4月14日の日曜日、筆者ハヤシの主宰するダートトラックレースシリーズ FEVHOTS = Far East Vintage Hotshoe Series は、埼玉県川越市のウェストポイント・オフロードヴィレッジで今期開幕戦を開催し、7年目となる2019年シーズンが晴れてスタートしました。本日は、全4カテゴリーで行ったレース当日の模様を、写真と共にササッとご紹介します!

6歳から60代+までが競い合う、"不滅のローカルレースシーン"を目指せ。

WELCOME RACE FANS!! ダートトラックライダー/FEVHOTSレースプロモーターのハヤシです。記事冒頭の写真は今大会の "ユースDTクラス" に参加した最年少ライダー 70A 真木來人選手 (6さい) 。ピカピカの小学1年生にしてすでに流麗なフォームでターンへと滑り込む様子の連続写真です。

6歳〜12歳までが5台出走したユースDTクラス、軽量級 (4ストローク174cc以下・2ストローク80cc以下) の "マッドドッグライツ" 、中量級 (空冷250cc以下) の "スポーツマン250" 、そして当シリーズでの最高峰クラスと位置付ける "FEVHOTSプレミアシングルス" の全4カテゴリーに、今回はトータル25台がエントリーしました。まだまだイベントとしては小さなボリュームですが、このスポーツの "一風変わった" 特殊性を考えるに、新たなシーズンの滑り出しとしては上々と言えるでしょう。

今大会最年少は先に紹介した6歳、最年長は63歳。女性コンペティター3名。走り始めて数ヶ月・今回が初レースの方から、キャリア20年近いベテランまで、多種多様なバックグラウンドの選手たちがそれぞれの目標と結果を求めて集います。中には排気量別の3カテゴリー全てに出走する猛者も。

このスポーツの輝く未来を感じさせる "ユースDTクラス"。

画像: 撮影: 斉藤孝

撮影: 斉藤孝

"ユースDTクラス" は2ストロークと4ストロークで大きく出力性能に差が見られたことから、将来的には別カテゴリーとして表彰することが望ましいかもしれません。本戦優勝はハスクバーナ65ccを駆る 6Y 寺門大和斗選手 (12歳) 。かつて栃木県下で開催されていたダートトラックレースシリーズに出場した父を持つ、次世代のライダーのひとりです。

軽量・小排気量車による接近戦が見所の "マッドドッグライツ"。

画像1: 撮影: 中尾省吾

撮影: 中尾省吾

入門クラスとしても親しみやすい、軽量・小排気量車で競われる "マッドドッグライツクラス" ではマシンごとの性能差以前に、技術による優劣が大きく勝敗を分けます。刻々と変わる路面状況に柔軟に対応し、終始トップ快走で優勝したのは 1 大森雅俊選手。2位には大森選手と同郷・同学年で、10数年ぶりにレースに参加することになった 5Y 寺門勇生選手が入賞しました。ここ数年で始めたライダーたちは、このまましばらく彼らベテランたちの後塵を浴びることになるのでしょうか?

2年目のニューカマー + 非力な223ccが初金星!"スポーツマン250"。

画像2: 撮影: 中尾省吾

撮影: 中尾省吾

空冷250ccマシンを上限とする "スポーツマン250クラス" 決勝では、マッドドッグライツとWエントリーの 5Y 寺門選手が中盤まで首位をキープしましたが、キャリア2年目の28 内田朝好選手がレース終盤に見事なオーバーテイクを見せ、当シリーズでの自身初優勝を飾りました。このクラスでおそらくもっとも優位と思われるマシンチョイス・FTR250ではなく、223ccの車両同士の首位争い、しかもほぼ毎週練習を重ねる2年目の選手と、10数年ぶりの復帰となる選手の攻防は、次戦以降どのような展開を見せてくれるのか、非常に楽しみです。あ、他の人ももっと頑張ってください。

上位に割って入る挑戦者マダー?最高峰・"プレミアシングルス"。

画像3: 撮影: 中尾省吾

撮影: 中尾省吾

これまで "1番プレート = 世界のオオモリ" の独走許すまじとベテラン勢が追いすがる展開がしばしば見られたFEVHOTSトップカテゴリーの "プレミアシングルス" には、ここ数年で新たな経験を積んだライダーが徐々に挑戦をし始め、これからさらにバラエティに富んだ顔ぶれとなっていくような、大きな期待の持てる展開です。ちなみに本戦はその大森雅俊選手が圧巻の走りで快勝しました。

こちらは大森選手を追って2位フィニッシュとなった 4 山下勝敏選手視点での決勝レース映像です。

画像: 2019 FEVHOTS Rd1 Premier Singles FINAL youtu.be

2019 FEVHOTS Rd1 Premier Singles FINAL

youtu.be

さーて今後のFEVHOTSは?

実はこのレース当日は、すぐ近くまで雨雲が迫るなか、路面状況の維持とスケジュール進行管理がなかなかタイトな1日でした。良い形で今シーズン開幕戦が無事開催できたことにホっと一安心。多くの皆さんに暖かくご支援いただき、また会場へと足を運んでいただきありがとうございました。

次戦は5月12日の日曜日、長野県オートパーククワ新トラックでノンタイトル戦形式でのテスト開催。その次は再びこちら、埼玉県オフロードヴィレッジで6月2日に第3戦を開催予定です。

画像: 撮影: FEVHOTS

撮影: FEVHOTS

今春からGW、そして夏に向けての我々FEVHOTSは、現在造成が進むオフロードヴィレッジ内の新たな300mトラックで、毎週火曜日の練習走行 = オープンプラクティスを行い、より大きなトラックでの安全な走行に向けた習熟度の向上を目指しています。また可能な限り各地のトラックへと出向き、ローカルの皆様とのライディングセッションの機会を多く設けたいと計画するところです。

というわけでこの週末は20日土曜日に福島県白河市の白河エンジョイスポーツランドへ、そして21日日曜日には宮城県柴田郡のサザンサーキットへと伺う予定です。皆さんとレーストラックでお目にかかるのを楽しみにしています!来週のネタはきっとこのあたり、ですね。どうぞご期待ください。

ではまた金曜の "Flat Track Friday!!" でお目にかかりましょう!

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