GTレース用のカスタマーレーシング車両「R8 LMS」と並行して、ツーリングカーレースに参加するユーザーに向けた「RS3 LMS」も用意されている。RS3 セダンをベースにアウディスポーツがレーシングカーに仕立てた車両だ。

アウディ RS3 LMS ユーザー、急速に増加中

RS3 LMSはアウディスポーツ社が開発したレーシングカー。RS3セダンをベースに、いま世界中で大きな盛り上がりを見せているTCRレースへの参戦を見据えて設計されたモデルだ。

TCRとはツーリングカーレースのFIA車両規格のひとつで、4ドアまたは5ドアで、全長4200mm以上、全幅は1950mm以下。排気量1750cc~2000cc未満の量産直4ターボエンジンを搭載する前輪駆動車と規定されている。トラクションコントロールのような運転を補助する電子デバイスの採用が禁止されているのが特徴で、ユーザーによる改造は基本的に認められておらず、リストリクターやウエイトなどを使って性能を調整する。本格的なレーシングカーながら比較的ランニングコストが低いこともあって、アマチュアレースから世界選手権まで様々なレースシリーズが行われている。

日本でも耐久レースの「スーパー耐久シリーズ TCRクラス」やスプリントレースの「TCRジャパン」が行われるなど人気が高まっている。

このTCRレースで、今や主役の1台となっているのがRS3 LMS。ボディは空力を重視したロー&ワイドなもので、エンジンは2L直列4気筒ターボを搭載、その最高出力は330ps、最大トルク410Nmと言われている。トランスミッションは6速シーケンシャルで、機械式LSDを装着する。車両重量はロールケージや安全燃料タンク、セーフティネットなどを含めて1160kgにまで軽量化されている。

2019年仕様の最新バージョンはアップデートされてさらに進化しているが、2016年デビュー時の発表によれば、0→100㎞/h加速タイムは4.5秒とされている。左ハンドル仕様のみで駆動は規則により4WDではなくFFとなる。

日本でのカスタマーチームへのレースサポートはアウディジャパンが担当。トレーラーでチームとともに転戦し、パーツ供給やセッティングのサポートなどさまざまな面で支援する。このトレーラーには、ボディパネル、エンジン、トランスミッションなど、約2500アイテム、1万点以上の部品が積まれている。

ピレリスーパー耐久シリーズST-TCRクラスでは、バースレーシングプロジェクト、ハーネスWAIMARAMA KIZUNAレーシング、アウディチームドリームドライブ、アウディチームマーズを支援。3月24日に鈴鹿サーキットで開催された開幕戦では、アウディチームマーズが優勝。2位にバースレーシングプロジェクトが入り、アウディRS3 LMSは1-2フィニッシュを達成。ポテンシャルの高さを見せつけた。

5月に開幕するTCRジャパンでは、ニルズレーシング、パープルレーシング、バースレーシングプロジェクトをサポートする予定だ。

画像: 巨大なリアウイングやブリスターフェンダーを装着、本格的なレース車両に仕上げられている。

巨大なリアウイングやブリスターフェンダーを装着、本格的なレース車両に仕上げられている。

画像: エンジンは2L 直4ターボ、駆動方式はFF。

エンジンは2L 直4ターボ、駆動方式はFF。

画像: レース仕様のインテリアは量産から一変。

レース仕様のインテリアは量産から一変。

アウディ RS3 LMS 主要諸元

●全長×全幅×全高=4599×1950×1340mm
●ホイールベース=2665mm
●車両重量=1180kg
●エンジン=直4DOHCターボ
●排気量=1984cc
●最高出力=350ps/6200rpm
●最大トルク=450Nm/2500rpm
●トランスミッション=6速シーケンシャル
●駆動方式=FF

コメントを読む・書く

This article is a sponsored article by
''.